
「今の子供は・・・できない。」
というのは、いつの時代でも耳にするフレーズです。私が子どもの頃は、
「ナイフで鉛筆を削れない。」
と言われました。鉛筆削りを使えばよいと思っていたので、子どもながらにも
「的外れな批判だな。」
と感じたものですが、大人になった今、とても考えさせられるフレーズになりました。
「・・・」を埋める言葉は様々ですが、「便利さと引き換えに何かを失う子どもへの、大人からの警鐘」という共通の形で語られます。
これは"考える"ことにも通じる部分があります。私は、"分かり易い説明"が時として子どもから"考える"機会を奪うように感じ、不安になることがあります。それは、「学びには"考える余地"があるべきだ。」と、心の中で思っているからなのです