
比較的暖かな、秋の夕暮れ時に高滝湖に来ました。大勢の釣り人が船を浮かべていました。湖に突き出す展望塔の上から見た、小さく波立つ湖面の模様が美しく、シャッターを切りました。
水面に反射するキラキラは、水面に対するカメラの角度がほんの少し異なるだけで、表情が異なります。理科実験教室でも学びますが、光は、水面への入射角と等しい角度で反射します。その性質を頭に入れ、水面に向けるカメラの向きを微調整して撮影しています。
カラー写真でありながら、モノトーンの陰影だけで切り取られた世界です。このように中間調が少ない写真は、カメラやレンズの性能差が出難い絵柄だと思います。
この船には父子2人が乗っていました。シルエットで2人の姿が判別できるように抜きたかったのですが、船はゆっくり動いており、どうしても欲しい形になりませんでした。撮り終えて、魚がバレたような残念な気持ちがしましたが、この写真はお気に入りの1枚です。