
いちはら市民大学の講座で、佐原町へ行ってきました。まるで映画のセットのような街並みで、しかも、今も使われている建物ときいて驚きました。
主要道路に面して、これだけの商家の木造建築群が残存するのは、初めて見ました。街並みを作る規模の木造建築は、大抵、戦後に建て直されますが、佐原町の国の指定地区や県の指定を受けた建物は、多くが1800年代後半の建造です。
通常は、アルミやスチール製防火戸になる建具が、保存対象となっている建物は、全て木造建具の上、ガラスは、網入りのない透明ガラスです。窓についている木製の面格子の桟は、あまり関東地方では見ないような細く、繊細な作りです。
大工はもちろん、建具、板金、石、左官、瓦など、多くの技術が、現代の建築物では見られなくなったものに思います。
建物のスケール感も良いですよね。
小学校の社会科見学の行き先だけにするにはもったいない、大人にもお奨めの町だと思いました。