「兄弟げんかで急に物を投げた…」
「ちょっとした言い合いなのに、噛んだり蹴ったりしてしまう…」
このような行動に悩んでいる保護者の方は少なくありません。
「どうしてこんなに怒るの?」
「わざとやっているの?」
そう思ってしまうこともありますが、ADHD傾向のあるお子さんの場合は、性格やしつけだけでは説明できない理由が隠れていることがあります。
まず一つ目は衝動性の高さです。
ADHDの特性の一つとして、「考えてから行動する」よりも「先に行動が出てしまう」ことがあります。気持ちが一気に高ぶると、自分でも止められないまま手が出たり、物を投げたり、噛んだりしてしまうことがあります。本人も落ち着いてから「やらなければよかった」と後悔していることが少なくありません。
二つ目は言葉で気持ちを伝える力が十分ではないことです。
言葉が増えてくると、「貸して」「嫌だった」「順番にしたかった」など、自分の思いを相手に伝えられるようになります。しかし、まだその力が育っていないと、「伝えたいのに伝わらない」という強いストレスがたまり、結果として手が出てしまうことがあります。
では、どのように対応すればよいのでしょうか。
大切なのは、問題が起きてから叱るだけではなく、起きそうなサインを見つけることです。
声が大きくなってきた、物を乱暴に扱い始めた、表情が険しくなってきたなど、感情が高ぶる前兆が見えたら、大人が早めに仲裁へ入ることで、大きなトラブルを防げる場合があります。
よく「アンガーマネジメントの6秒ルール」が紹介されますが、小さなお子さんや発達特性のあるお子さんにとっては、6秒で気持ちを切り替えることは簡単ではありません。
無理に話し合おうとするのではなく、まずは安全を確保しながら10秒ほどゆっくり待ち、気持ちが少し落ち着いてから「何があったの?」「どうすればよかったかな?」と一緒に整理していくことが大切です。
そして、「言葉で伝える」「先生やお家の人を呼ぶ」「その場を少し離れる」など、手を出す以外の方法を具体的に教え、繰り返し練習します。うまくできたときには、その場ですぐに褒めたり、小さな達成感を味わえる工夫をしたりすることで、望ましい行動は少しずつ増えていきます。
このような支援は、専門家から見ると基本的な関わり方ですが、ご家庭だけで毎日続けるのは決して簡単なことではありません。保護者の方が疲れ切ってしまう前に、誰かを頼ることも大切な子育ての一つです。
まなビビットでは、お子さん一人ひとりの特性やご家庭の状況に合わせて、教室での学習支援だけでなく、公園などでの実践的な活動や、ご家庭への訪問サポートにも柔軟に対応しています。
「叱る毎日から抜け出したい」「子どもに合った関わり方を知りたい」と感じたら、一人で抱え込まず、ぜひお気軽にご相談ください。お子さんだけでなく、ご家族全員が安心して笑顔で過ごせるよう、一緒に考え、一緒に成長を支えていきたいと思います。
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