以前、こちら★の記事でちょっとばかし触れたことですが

今年度に入り、新しい仕事をお受けしておりまして。

 

 

姉は島根大学教育学部の特別支援教育

松浦は某特別支援学校高等部の自立活動

 

にそれぞれ関わらせていただいております。

 

姉の方にも、大学生さんとかかわることで気づいたことなどを、いずれブログに書いてもらえるといいなあと思っておりますが、今回は松浦の「自立活動」についてのことを書いてみようと思います。

 

 

 

島根県の教育センターがが作っている『自立活動ってなんだろう?理解編 実践編』に、自立活動とは

特別支援学校の教育課程に設けられた、個々の障がいによる学習上 又は生活上の困難を改善・克服するための指導領域

と書かれています。

 

また

自立活動は一人一人の実態に対応した活動であり、よりよく生きていくことを 目指した主体的な取組を促す教育活動です。

とも説明されています。

 

つまり、特別支援学校や支援学級などに在籍する児童生徒一人一人の実態に応じて行われる、障害による学習上や生活上の困難を改善したりするための指導領域ということになります。

 

リンクを貼っておきますので、興味のある方は、ぜひ確認してみてくださいね!

島根県教育センター 自立活動ってなんだろう?

 

 

今年度、特別支援学校で自立活動に特化して働くにあたり

・個々の生徒の実態把握

・ねらいの確認

・具体的な支援や授業の内容について

等々について先生方と連携をとっていく、という役目をいただきました。

 

そこで私は、自立活動について再度しっかり学びたいと思い、元同僚の菅智津子先生と一緒に定期的に自立活動について勉強?学び直し?する時間をもつことにしたのです。

 

 

菅さんは、私が教員だった頃から、自立活動について積極的に学び、実践を積んでいる特別支援学校の先生です。

 

咋年度末に、近況報告?を互いにしている中で、すごーく自然な流れで一緒に学ぼう!という話になっていったのは、本当に嬉しいことでした^ ^✨

 

月に1回のペースで連絡を取り合い、お互いの気づきをシェアしたり、自立活動についての資料を読み合ったり…

 

そうこうするうちに仲間も少しずつ増えていき、なんと目先日の敬老の日に、菅&松浦企画の、「自立活動学習会」を開くことになったのですアップ

 

 

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学習会の様子です✨

初めに、菅さんが「新学習指導要領(自立活動)に示された「流れ図」の理解〜」の話を全体にしてくれました。

「自立活動」と「教科」の違いを説明できますか?という言葉にドキッひらめき電球とします。

 

 

全体の話の後は、小グループに分かれてワーク。

実態把握から具体的な指導内容を設定するまでの手続きを、実際にしてみます。

今回は時間の関係で、事例をもとに課題関連図を使って課題の整理をするところまでしました。

ちなみに、我が子が事例です^ ^

 

 

この課題関連図を使って課題の整理をするという作業。

自立活動の6区分27項目にかかわる実態表の中から、「3年後の姿」や「過去の学びの履歴」等の観点をもとに課題を抽出し、それぞれの課題がどのように関連していくのかを見ていきます。

 

この「課題の抽出」と「関連を見る」というところが、実は自立活動の肝(の一つ)であります。

1人で考えるにはちょっと難しい面もありますが、複数の人で一緒に考えることで方向性が見えてきます。

参加してくださった先生方は、私の子供と面識は当然ないので、より難しさがあったと思います。

ですがこれは、「課題の抽出」「関連を見る」ことの正しさを求めているのではなく、あくまでも「色々な可能性を考えていく」というプロセスに意味のある作業なのです。

 

最後は、それぞれのグループで、課題をどう関連づけたかシェアしました。

似ているところもあれば、違うところもあり、それぞれ「なるほど〜!」となる課題関連図が完成しましたアップ

 

次の学習会では、この関連図に基づいて指導目標や具体的な指導内容を設定してみようと考えています。楽しみ!!

 

 

そして、「自立活動をともに学ぶ仲間をもっともっと増やしたい」という希望(野望?^ ^)を抱く私たちは、この月一の学習会とは別に、特別支援教育にかかわる先生方を対象とした自立活動の学習会を開きたい!絶賛計画中です。

 

わかるようでいて、でもとらえにくい「自立活動」について、「自立活動初心者」の先生にもしっかり伝わるような会にしたいと思っています。

 

詳細が決まり次第、改めてお知らせしますね✨

 

 

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我が子の事例を取り上げるにあたり、初めは教員の立ち位置で、他の先生方と一緒に諸々考えたりしていた私ですが、途中から「我が子のことをこんなに考えてくれて、ものすごくありがたいなぁ…」とすっかり保護者目線に。

 

 

こうやってみんなで、我が子が「3年後にこんな姿になるためには、今、こうしていくといいんじゃない?」と考えてもらう時間は

 

 「我が子の未来のための話」

   ⇩

 「一緒に考えてくれる味方・仲間がたくさんいる」 

 「我が子の未来は明るい」

   ⇩

 「希望に満ちた話し合い」

 

と感じられて、じんわりと胸が熱くなりました。

 

保護者として貴重な経験をさせてもらったなあ…学校の先生方とこんなふうな時間をもてたら幸せだなあ…と、勉強会の当初の目的とは全く違う点で、新しい気づきを得たのでありました。