名古屋市・春日井市をコースにした

名鉄ハイキングに参加した帰り道に小牧市の

メナード美術館で開催中の

メナード美術館開館35周年記念展

「所蔵企画 35 アーティスト vol.Ⅲ」を観てきました。(17日)

 

白い花はクチナシです。

 

1987年に開館したメナード美術館は、2022年10月に開館35周年を迎え、

それを記念して、当館を代表する作家35人を選んで

紹介する展覧会「35アーティスト」を開催しています。

vol.Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと3回に分け、35人を軸にゆかりのある作家たちも共に紹介し、

今回が最後にで、セザンヌ、ピカソ、シャガール、マリーニ、田淵敏夫、小磯良平、

島田章三、船越桂などの個性豊かな作家の作品が展示されています。

 

展示目録、チラシ、チケット、

「35アーティスト スタンプラリー」のスタンプカード

35アーティスト vol.Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ のスタンプを集めたので

2023年夏の展覧会が無料で見られます。

 

(画像はチラシから説明は会場でメモしています。)

 

ポール・セザンヌ《麦藁帽子をかぶった子供》1896〜1902年頃

楕円形の組み合わせによる顔や帽子、四角形を重ねたような

背景といった とらえ方は、ピカソやブラックといった画家に

より展開されたキュビズムなど、20世紀絵画に多大な影響を与えた。

 

パブロ・ピカソ《オルガ・ピカソの像》1918年

数々の女性と恋をしたピカソ、正式に結婚したのは2回で、

最初の妻がバレエ・リュスのダンサーであり、本作のモデル

オルガでした。

写実的に描かれた本作、強い眼差しに彼女の気品と

意思を感じさせます。

 

パブロ・ピカソ《静物=ローソク・パレットと牡牛の頭》1938年

本作は、大作(ゲルニカ)と同じく第二次世界大戦前後の不穏な

社会情勢のなかで描かれ、真っ黒な牡牛の頭部や静物の

モチーフには不安や死のイメージ、また画家としての誇りや

希望が込められています。

 

マルク・シャガール《すみれ色の花》1943年

花や天使、牛といったシャガールの作品によく登場する

モティーフにより夢と現実の交錯するものとなった

世界は、幻想的な色彩によっていっそう高められています。

 

小出楢重《立てる裸婦》1930年

お腹や腰、肉付きの良い太ももなどを強調して描き、

日本の女性独特の曲線美や力強さを表しています。

 

小磯良平《室内B1975年》

古楽器で画面を構成し、室内演出の道具に用いながら

光あふれる静謐な世界を描き出しています。

 

島田章三《はなかたちひちかたち》1983年

「キュビズムを日本人の言葉(造形)に翻訳する」として、

「かたちびと」を生み出した島田。幾何学的に構成された

日常のなかに人物を描きだした独自の造形世界です。

 

 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

開館間もなくから通い始めたメナード美術館、展示されている作品の

なかには、何度も見たことがある、なじみの作品も多くあり、

これからも通いたい美術館の代表的な一つになっています。