作家と編集者のように | 亀岡、子どもたちの論理力、読解力、表現力、英語力、コミュニケーション力を鍛える「まなびプロジェクト」

アウラ学びの森では、毎週金曜日に小学生を対象とした「読書表現」という講座を展開しています。

ひとつの物語を、大人や高校生、小学生という多様な層のメンバーと一緒に読み込む、ワークショップ型の授業です。

物語の中から根拠を探し、自分の意見を述べるための、論理的な思考力を養うことを目指しています。








今みんなで取り組んでいるのは、「物語を作ろう!」

つまり、今まで読んできたような物語を、自分たちで作ってみようという試みです。








前回のブログで紹介したように、序盤は主人公の設定について考えました。








子どもたちはとにかく頭が柔軟で、物語のあらすじなんか関係なくどんどん思いつくアイデアを出していきます。








昼は学校に通う「小学生」、夜は「泥棒家業」な主人公…


ドラゴンに連れ去られた兄と母を助ける「ドラゴンスレイヤー」の主人公…


暴力がすべてを支配する世界に生まれた「正義の5兄弟の3男」の主人公…


カリフォルニアに留学している21歳、特技は「跳び箱」の主人公…








ツッコミどころ満載の主人公たちが、はたしてどうなっていくのか?

今回は、その物語のあらすじを中間報告しました。

動画はこちら↓


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みんな結構面白そうな話になっていると思いませんか?








もちろん、子ども達がみんな決めたわけではありません。

子ども達の無限に出てくるはちゃめちゃなアイデアを、ペアの大人が編集していきます。









─それって設定に無理あるんちゃう?


─さっき言ってたこっと矛盾してるやん!


─どんなイメージなんか描いてみて!


─なるほど、それおもろいな!


─あ!こんなん思いついた!


─1番伝えたいことは何?


─それやったらこうしてみたら?









こんなやり取りが3つのペアから聞こえてきます。










私もペアの子とこんな風に意見を出し合いながら、一緒に物語を作っていきました。










そのプロセスたるや…

もう楽しくてしかたない!!しかも両者ともそう思っている感じで時間が過ぎる!!










そこで、一歩ひいてみて

これって何なんやろうなー?こういうことが起こる場って何なんやろなー?

と考えてみました。










子どもの意見がでたらめすぎて形にならない

大人の意見が出すぎていてつまらない

そんな風にならずに、お互いが真剣に意見を交換している感じが私にはします。









そうなれるのは、最初に子どもにあらん限りのアイデアを、しかし微妙に枠を設定しながら出してもらったことが関係してるのではないかと思います。

そこに、編集者として大人がアイデアを出す。そうするとまた子どもからアイデアが出てくる。

子どもが主導権を握りながら、アイデアは更新され続けているというバランスが良いのかもしれません。










また、この場を大人の学びの場として考えることもできると思います。




子どもだからと言って、方向づけすぎるのはちょっと…


でもどうやったらどちらも満足のいくものになるの…


そのためにどうやってコミュニケーションをとれば…





子どもとの関係は、企業の中での上司と部下の関係、マネジメントをする際の関係に似ているのではないでしょうか?










そういったスキルを学びたい人も、この「読書表現」に来てくれたら面白いかもなぁと思いました。










何やら私の考察(というか、妄想?)のようなものをブログにしてしまいましたが、ご勘弁ください。

こうやって、あれやこれやと考えさせられる楽しい場、それが「読書表現」なんだということが伝われば幸いです。









引き続き、どんな物語になるのかも更新していきたいと思います。

では、失礼します。