昨日、鯖江市・明治大学連携考古学講座の第1回目、阿部芳郎氏(文学部教授)による「縄文のくらしと技術~四方谷岩伏遺跡からみえた生活の知恵~」が開催されました。
参加者は40名ほどで、四方谷岩伏遺跡などの北陸地方の縄文遺跡の話題を中心に、縄文時代の環境と人々の生活について学びました。
講座の中では漆についての話題もありましたが、その中で近年、福井県内で1万年前の漆の木の枝が発見されたというお話がありました。漆の木はもともと日本にない植物と考えられていたのですが、この発見によって、漆利用の始まりについてもう一度考え直していく必要がでてきたそうです。
詳しいことはまだ解明途中ということですが、もしかしたら北陸地方が漆利用発祥の地になるかもしれないということで、これからの研究の進展を気長に見守っていきたいと思います。
ちなみに次回の考古学講座は来週26日、吉村武彦氏(文学部教授)による「継体天皇の即位と越前」です。お楽しみに。