奇跡の脳についての最終回となります。
脳の扁桃体の危機管理能力によって、
ちゃんと意識的に自分でブレーキをかけないと
ネガティブループに陥りやすいことを学びました。
ねぇ、奥さん
深い心の安らぎのループ
というのもあって
実は そこへ自分で意識的につなげることもできるって、知ってた?
私たちは
左脳の「する」(doing)ー考える、判断する、認知的
右脳の「ある」(being)ー思いやり、心の歓び、いまここ、肉体感覚
のそれぞれの機能を協働させて生活をしています。
左脳優位な認知的な思考につながり
精神的なループに陥ってしまっているときは、
ーいまここーには居ません。
現在の瞬間ではなく、
すでに起きた過去への後悔や
まだ起きてもいない未来への心配、
体は今ここに在っても、心はどこか、
明後日の方向に飛んで行ってしまっています。
今起きていることから心をそらすような認知ループから意識を切り離し、
ゆっくりと深呼吸をして、
体の中では、何が起きているのか感じてみましょう。
お腹は減ってない?
おしっこは溜まっていない?
唇は乾いていない?
疲れている? それとも元気いっぱい?
右脳マインドの安らぎを感じるためには
身体的感覚、生理的な体験に注意を払うとつながりやすいのです。
飲んだり、食べたり、楽しんだりすることは
たった今、現在の瞬間に起きています。
身体感覚を観察していくヒントとして
味覚・食覚
あなたがおいしい食べ物を楽しんでいるとき、
同時にストレスフルでヘビーな悩みを抱き続けることは難しいですよね?
味や舌ざわり、喉越しを楽しむだけでなく、
カフェインや糖を摂ると体がどのように反応するか?
糖質とタンパク質のどちらがよりエネルギー源になるか?
温めた牛乳を飲むと安らいで眠くなる?
食物があなたの体にもたらす反応を観察していきます。
嗅覚
気分を良い方、または悪い方へ一転させるには、
鼻を刺激するのが一番手っ取り早いです。
気持ちのいい匂いで、
自分を「いま、ここ」に移動させましょう。
良い香りのキャンドルを灯したり、
バニラや薔薇の香りでストレスの記憶を抑え、
気持ちを高揚させてみましょう。
視覚
実は、目には2つの使い方があります。
山の上などで壮大な景色を見てみましょう。何が見えますか?
左脳ー1羽の鳥、1つの雲などに焦点を絞り、
それ以外のものの間に線引きをして分析する。
右脳ー景色全体を見て、各々の関係性を捉える。
全体像・広がりを観察し、細部には注意を払わない。
目をリラックスさせ、広がる全景の偉大さ、調和の美しさに心打たれましょう。
聴覚
自然の中では、小川のせせらぎや小鳥の鳴き声、
虫の羽音や風に木の葉がそよぐ音。
家に居ても外の車の音やエアコンの室外機の音などが聞こえてきます。
好きな音楽を聴くと、いまここに返るのを助けます。
音によって、感情だけでなく、体も変化します。
踊ったり、リズムをとったり、演奏したり、
あなた自身を束縛から解いて、体を流れに任せましょう。
(また脳の刺激の過剰負荷を防ぐために耳栓もおススメです)
触覚
皮膚は体の中で最も大きくて多様な感覚器官です。
暑い?寒い?
洋服の肌触りは柔らかい?チクチクする?圧迫感がある?
シャワーや雨の水しぶきを感じる、
お風呂の湯舟や水泳の水の圧力や温度を感じることも
いまここへ戻してくれます。
マッサージを受けること、大好きな猫を撫でること
日差しの温かさを肌に受けること。
本の中にはもっとたくさんヒントが記載されていますので
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
デルフィナでも、
よく「魂と肉体のコミュニケーション」を高めるワークをします。
体の声を聴く、こうした右脳的観察を深めることが大切なんですね。
私は5感の中では触覚が一番発達しています。
そして色や柄を見るのが好き。
みなさまはどの身体感覚が得意かしら?
(えっ、利き酒が得意?)
長らくお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
おまけ:沙羅双樹