前回、脳の扁桃体がネガティブスイッチをON!して、

その嫌な感情は90秒で消えるのに

ずっと増幅・反芻するループに陥ってしまうのは

実は自分に選択権があるのだというお話をしました。

今日はそのループに入らないブレーキの踏み方、

自主的に自分の感じ方、考え方をコントロールしていくヒントのお話です。

 

 

 

1回の感情の有効期限はたった90秒なのに、

それをわざわざ自分で選択して

繰り返し繰り返し味わっている

なんて失礼なこと言うの!!ムキームカムカ

 

いえいえ、あなたが悪いんじゃありません。

もともと誰しも人体に備わった脳の機能なんです。

なのでその機能をうまく自分の幸せにつながるよう、

上手にコントロールする方法を知れば人生が変わってゆきます。

 

ピーナツ君(扁桃体)は体の危険緊急アラームなので

闘うか、逃げるか、フリーズするか?

嫉妬、恐怖、心配、怒りといった

マイナスの感情に引きずりこもうとします。

また脳は無意識のうちに習慣化している反応に従うので

自動的にループの回路に入ってしまいます。

 

 

 

でも本当は 私たちは

瞬間、瞬間に 現在ーいまここーに戻って

起こった嫌な感情を つかの間の生理機能として終わらせるのか?

嫌な感情のループにどっぷり沈む神経回路へつなげるか?

自分で手綱を握り、意識的に選択していくことが可能です。

 

最初は 血眼になって危機感アラームを鳴らす

ピーナツ君を黙らせることは難しく感じるかもしれません。

でも意識的に観察していくと

脳内でちびっこが駄々を捏ねているように、深刻度は薄れてきます。

駄々を捏ねるちびっこの癇癪がおさまるまで90秒間じっと待ちます。

 

 「いろんなことを考えたり、感じたりするあなたの能力はありがたいわ。

  でもわたし、この考えや感じには、あまり興味がないの。

  だから、もうこの話は終わりにしてちょうだい」。

 ようするに、特殊な思考パターンとのつながりを断ち切るよう、

 脳に頼んでいるわけです。

 

 言葉に適切な感情をこめて、

 情緒たっぷりに物語作家(ピーナツ君)に語りかければ、

 もっと話が通じることを発見しました。

 脳が聞く耳をもたないようなときは、

 メッセージに何か「動き」の要素をつけくわえます。

 人差し指を振りまわしたり、

 両手を腰にあてて仁王立ちしてみたり。

 母親が子供を叱る場合、言いたいことに情熱をこめて、

 身振りを交えるなど…

 

 感情をうまくコントロールするには、

 生理的ループがやって来たときは、

 それがもたらす感情にすべてを委ねるのが一番。

 90秒間、その回路がやりたいようにさせればいいのです。

 子供と同じで、感情は聞いてもらったり認めてもらたりすると収まるものです。

 時間がたつと、こうした回路の強さと発生の頻度は弱まります。

 

ピーナツ君と脳の回路のつながりをうまく制御できるよう

瞬間、瞬間、意識的にコントロールしていけばよいのですね。

次回は、深い心の安らぎを見つけるヒントです。

 

 

おまけ:柘榴さん