<愛を受けられない悲しみ、女性性の癒し>

⑤アベルの妻

古代の王族、「カインとアベル」のお話しに例えます。

「カインのような立場の人」「アベルのような立場の人」の葛藤の

妄想の例え話だと思って、スルーしてください。

 

カインは王族の誇りを持ち、階級制で奴隷を持ち、支配的だった。

同じ王族の弟でありながら、アベルは民を思い、平和で牧歌的な生活を好んだ。

私も王族の女性で、アベルと相思相愛で結ばれた。

彼の描く世界を、共に創造したいと思っていた。

 

カインは私を欲しがった。

弟の恋人であるのに、自分が得たいと所有欲があった。

でも愛しているのではなく、強引に得たいという所有欲だった。

 

カインの執拗な所有欲の原因を探ってゆく。

王族で長子である自分が、すべてを得るものと思っていた。

でも私の心は得られなかった。

自分は王だ。弱さを人に見せられなかった。

長子でありながら、母がアベルをより可愛がるのを傍らで見ていた。

 

自分も本当の愛を知りたかった。

愛で満たされたかった。得られなかった。

 

カインの私への所有欲が原因で「権力者に執拗に絡まれる」ことが起こっていた。

そこで異性のパートナーとしては、とてもじゃないけれど愛せませんが

彼が一番求めて、得られなかった「本当の愛」を

母性の形で彼を満たそうと抱きしめます。

彼を抱きしめる私ごと大きな乳白色の光の塊になって行きます。

カインの感謝が伝わって、涙がこぼれました。

 

カインの「ネガティブな男性性」が癒されると

世の中の満たされずにいるのに救われなかった男性たちの心の澱が溶けてゆきます。

今は「女性性の時代」というけれど

ネガティブな男性性が勝った支配の時代の根底には

この「満たされないことからくる所有欲」があったのかもしれませんね。

その寂しさや不足感を女性性で癒していくことで

世の中の女性性&男性性の統合が起こります。

ですので、カインへの癒し、カインの傷ついた男性性を癒すことを

暫く続けていきたいと思います。

 

このカインの所有欲が原因で、

④平安時代の殿様の所有欲、①ヨーロッパでの工場長の所有欲などが発生していました。

根源の原因がクリアされることで現象も変わってくるでしょう。