<愛を受けられない悲しみ、女性性の癒し>

③牧場主の息子

広大な放牧飼育の牧場主の息子。

使用人の娘である同い年の女の子と仲良し。

幼馴染であり、パートナーでもあった。

お互いに将来は一緒になるという信頼関係で結ばれていた。

 

20歳を過ぎて勉強や事業拡大のため都市部へと出ていった。

都会では色々な出逢いがあり、幼馴染はいい子だったが

商売を支えるパートナーとしてふさわしい都会の洗練された別の女性と結婚した。

 

幼馴染の想いも知っていて申し訳ないとは思っていたが

もう田舎へは戻る気がないので、選択は間違っていないと思っていた。

商売も成功し、充実した満足のいく人生であった。(成仏)

 

幼馴染は成仏していなかった。

自分は田舎者で使用人の子、商売は手伝えないこともわかっている。

でも愛している。あなただけが欲しかった。

引き留めたかった。他の人は目に入らない。

私は捨てられた。

 

ここで彼女を救済に向かいます。

「ずっと1人で居ないで、愛を育める相手と出逢う経験をして欲しい。

 君の愛そのものの価値、君の愛が真実であることは重々わかっていた。

 その愛を、今度は他の人と経験して欲しい。」

伝えると、

「私はあなたに選ばれなかったけど、自分の愛がちゃんとあなたの中にある。

 私の愛の価値をあなたがわかっていてくれたことは嬉しい」

すると彼女は羊たちにモフモフ胴上げされる形で癒されて笑顔になった。

この生で「応えられない相手に気を持たせることはよくない」と悟った。

 

面白いですね。

過去世の自分自身も救済に向かうし、

関わって傷つけた方も救済してゆくのです。

 

なぜ、両想いでハッピーエンドで終わらないんでしょうね?

次は 恋愛で何かともつれてしまう根本原因を探ります。

 

 

 

④平安時代大奥を取り仕切る尚侍の女性

殿様の寵愛を受け、能力も買われて若くして尚侍の座に就いた。

殿様の政治的判断の際に参謀として呼ばれていたお坊さんと恋に落ちる。

 

大奥は見目美しい若い女性のオーディションによって成り立っていた。

みな豊かな暮らしをするため、権力を勝ち得るための手段として

夜伽の奉仕を行っていた。

殿様は選り好んで楽しんではいたが

本当の愛はないことも承知しており、

尚侍である私を好きだった。

仕事として、身体だけの奉仕ではなく、心も自分のものにしたいと切望していた。

 

殿様に身辺を監視されていた。

お坊さんへの想いがバレれば彼は殺されてしまう。

彼への気持ちを隠す癖がついた。

けれども 瞳を合わせると お互いの心は誤魔化せなかった。

 

2人は駆け落ちした。

私は駆け落ち後、すぐに亡くなってしまった。

お坊さんも後を追うようにまもなく亡くなった。

 

2人は愛を遂げた満足感があった。(成仏)

先に死ぬことで残されたお坊さんの今後を心配した。

自分が愛することで相手を不幸にしてしまう悲しみ。

殿様は相手の気持ちを無視して、私を所有しようとする、

支配してくる、そのことへの恐怖心。

 

権力者に執拗に好かれてしまう根本原因は何か?を探索に行きます。