今日はちょっぴり 悲しいお話しです。

 

 

 

朝、バスに乗ってリハビリ病院へ通院後

12:15~皮膚科で火傷処置のデブリ手術(4回目)をする予定で

少し急いで居りました。

 

ご近所のXさんが私を見るなり走って来て

「出掛けに ごめんね。

 訃報なんですけど うちのNが9/3永眠致しました。」

 

彼女がワンコのお散歩時に立ち話をするようになって

お名前も知らない方なのですが

ちょっと気心の知れた方です。

 

 

 

Xさんは保護犬を3匹、保護猫を1匹飼っていました。

犬を飼いたくて保護施設から譲渡を受けるのではなく、

殺処分待ちの子の命を救おうと

ギリギリの段階で保護を受け容れている方です。

 

「飼っていました」と過去形で表記したのは

犬が2匹亡くなって 現在は犬1匹、猫1匹となったからです。

 

 

 

私はアニマル・コミュニケーターのように

直接動物とお話しすることはできません。

ただたまに 凝縮エネルギーチップのような形でメッセージを受け取って

後日 情報が解凍して 翻訳されることがあります。

 

実は 2年位前に

このお宅の保護犬Mちゃんがガンで亡くなりました。

最後は 水頭症になり

入院もストレスなので 2日に一度

ママが抱いて 点滴に通うような生活でした。

 

Mちゃんが点滴後 ママに抱えられて帰って来る時に会うと

私の右のつま先に 土下座をするような姿勢で

このお宅の Nちゃん、Fくんが跪きました。

「どうか助けて!」と祈るようなしぐさでした。

その時は Mちゃんの回復を祈りました。

 

翌日に Mちゃんの想いが伝わってきました。

「私は虐待されて死ぬところを 引き取っていただきました。

 でも恐怖が抜けず、本当に愛を込めて可愛がっていただいたのに

 はしゃいだリ、懐いたり、という素直な表現の仕方がわからず

 感謝や愛情を伝えられず ママには寂しい思いをさせました。

 だから感謝を込めて、この病気を私が持って還ります。

 でもママは凄く悲しむから、絶対ママには言わないと約束して」

 

Mちゃんは柴犬で 気高い性格なのですが

元の飼い主の虐待で人間に心を開くのが難しく

突かれたりぶたれたせいで 傘やバットに恐怖心を持っていました。

 

ほどなくしてMちゃんは亡くなるのですが

暫くして 何故かその方のご主人もガンで亡くなりました。

もちろん Mちゃんとの約束ですから

Xさんには伝えて居りません。

でも 病気を持って還ったのに

パパも亡くなるなんて…

なんとも切なく 不条理な思いでした。

 

 

 

Nちゃんは柴の混合の中型犬でした。

まつ毛が真っ白な 毛並みの良い美しい子でした。

16歳なので寿命であるかもしれません。

この1年脱水症状がでたり、腎機能が弱って腰が立たなくなることもありました。

脱水で食が細り、下痢がちな時に散歩で会ったことがあります。

「Nが”ウンチ”って催促するから散歩に出たのに

 刺激してあげても出ないのよぉ」

 

撫でるふりをして 腰の辺りを擦りながら内緒で氣を込めると

1~2分して すっと土の上に移動して

モリモリっと固形のウンチをしました。

「よくやった!できたね」

ママはいっぱい褒めてあげていました。

 

 

 

Nちゃんはお家の中でリーダー格であること

威張るのではなくて

ペットがそそうをすると ママの後始末が大変なこと

近所迷惑やママのお世話の大変さを鑑みて

わがままを言わない様、他の子を指導して取りまとめている子でした。

 

もう鼻の中や口内が出血して

病院で手当てをしてもらうも

死期を待つような状態でした。

亡くなる日の朝 病院で処置をして貰って帰る時

すっくと立って自分で歩道を渡る 気丈な子でした。

 

息を引き取る前に くぅーん、くぅーんと

残された子たちに

ママをよろしく、私が去っても言いつけを守るのよと

まるで引き継ぎをするようだったと。

 

 

 

「朝から悲しい話題で引き止めてごめんね。

 あの子は立派に大往生しました。

 最後までリーダーとして務めを果たして還りました。

 あなたにはあの子の大往生を知っておいて欲しくて」

 

悲しいニュースだけれど

Nちゃんの命の誇りに触れて

よい人生(犬生?)だったなと微笑ましく思いました。

 

Xさんと涙で目がぐしゅぐしゅになりながら

笑顔でわかれました。

ママの悲しみが安らぐよう

2人を会わせてくれたのかもしれませんね。