残念ながら ベニシアさんの

『猫のしっぽカエルの手』のお話しではありません。

近所の地域猫ちゃんたちのお話しです。

 

 

毎晩 歩行訓練の散歩に出かけるのですが

散歩コースのスーパーの駐輪場の所に

4匹の地域猫ちゃんたちが居ます。

 

 

 

地域猫管理委員の方のみ餌やり可なのですが

あまりに可愛くて 皆が高級な餌をあげるので

委員さんが餌やりに来てもカリカリの餌には見向きもしません。

その駐輪場は 猫cafe状態です。

 

おヌコさまの立場からすると

チュールや魚のほぐし身のジェルを献上する人間が王冠1下僕第1階級王冠1です。

私は「通りすがりのただ撫でる人」なので、ベル下僕第2階級ベルといった所でしょうか。

 

 

 

牛しっぽ牛からだ牛あたま おヌコさまプロフィール 熊しっぽ熊からだ熊あたま

 

三毛猫 おにたん 三毛猫

 ・白地にキジのぶち柄 ♂ 6歳

 ・ボス猫で餌を真っ先に食べる

 ・温厚で誰にでも撫でさせてくれる

 ・いつもエイズくんを守っている

 

黒猫 エイズくん 黒猫

 ・キジトラ ♂ 6歳

 ・一度保護されたがエイズがわかって飼い主に捨てられる

 ・猫エイズで体が消耗して弱く、餌も食べに来ない

 ・捨てられたので人間に強い警戒心

 

黒猫 しっぽちゃん 黒猫

 ・キジトラ ♂ 6歳

 ・人懐っこいが人を選んでぷいっと逃げる

 ・撫でられるのが大好き

 

黒猫 つめおくん 黒猫

 ・キジトラ ♂ 6歳

 ・おにたんの次に餌を食べる強い子

 ・ものすごい気分屋さん

 ・やたらと看板で爪を研ぎ、看板の足をダメにする

 

 

 

元々は おにたんが凄く懐いてくれて

撫でていると「行かないで!」「もっとここを撫でて!」と

両前足で私の手を掴んでお腹に置いたりする愛おしい子でした。

 

あまりにおとなしくていい子なので

先週悪い人に虐待され、怪我を負いました。

でも温厚な子で、2日もしたら また心を開いてくれました。

 

ところがこの所 おにたんが冷たいのです。

ひと撫でふた撫ですると 爪を立ててパンチしてくるのです。

なんか嫌われちゃったのかな?って思っていました。

 

 

 

いつもおにたんと一緒に居るエイズくんは

人間に対し強い警戒心を持っていました。

おにたんを撫でながら そっと頭に手を置くのがやっとでした。

 

エイズくんは猫エイズで体はガリガリで胴は窪んで

体中ベタベタによれ、腰から下は毛の色も変色。

目も目ヤニでベタベタ、赤く充血してよく開きません。

 

少しずつ頭の手を滑らせて

背中を撫でるようになると

段々と心を許してくれるようになりました。

 

「エイズ治れ!」と氣を込めて背中を撫でるうちに

背中のマッサージをして欲しくて

香箱座りで催促するようになりました。

 

 

 

どうも おにたんが冷たくなったのは その頃からなのです。

おにたんとエイズくんはいつも一緒に居て

交互に撫でると おにたんが怒るのです。

 

仕方なく エイズくんだけを撫でていました。

お気に入りの背中のマッサージをすると

しっぽを嬉しそうにパタン、パタンとはためかせます。

 

近くにおにたんが寝ているのですが

エイズくんのしっぽのパタパタのリズムとそっくりに

おにたんがしっぽをパタパタしています。

 

試しにエイズくんを撫でるのをやめると

エイズくんのしっぽが止まり、

不思議とおにたんのしっぽも止まります。

 

 

 

エイズくんを撫で初めて1週間位経ちます。

もう今は胴がしっかりと膨らみ 毛並みもキレイになってきました。

段々と良くなってゆくといいな。

 

おにたんは優しい子で

きっと エイズくんを優先して愛情をかけるよう促したのでしょう。

そして 触ってもいないのに

仲間が撫でられると

「気持ちいい」「嬉しい」ご機嫌な気分を

共有しているのかもしれない、と思いました。

 

 

追記 : エイズくんの脊柱の両サイドを撫でると

     右腰のある部分で下半身がビクビクンと痙攣していました。

     お陰様で8/26から、脊髄神経を撫でても痙攣が起こらなくなりました。

     もう、身体を起こして「待て」の姿勢で出迎えてくれます。

     想いをかけ、応援してくださった皆様、心よりお礼を申し上げます。