朝の散歩では近所のボーダーコリー君に会いました。
飼い主は「さっきから歩いて座っての繰り返しでね」と頻りに溜め息をつきっぱなしでした。
まなが歩くとボーダーコリー君も歩きましたが、ボーダーコリー君が私の傍に来るのは駄目なようです
涼しいうちに再び散歩に行きました。
途中まで車に乗せて、木陰に向かいましたが、昨日と同じ場所では、まなが大好きなおじさんが同じ班の人達と土を耕すのを見かけました。
まなは今日も恋する乙女と化して、離れた場所で作業を眺めていました。
おじさんに気づいてほしいと言わんばかりで、離れようとしませんでした。
まなに、皆が作業中だからと諭して、そっと立ち去りました。

駐車場に戻ろうとすると、もう一人の案内のおじさんが事務所から出てきました。
少し前に接客が終わったところだそうで、まなが居るのを見て、おじさんが声をかけてくれました。
おじさんは今日もニコニコしっぱなしでした。

おじさんに背中を撫でて貰い、まなは気持ちが良さそうにグーンと身体を伸ばしていました。
おじさんはマルチーズとは違い柴犬の毛質が思ったよりサラッとしていると言っていましたが「家の犬のカットで1頭が脇あたりを切られてね…縫う程では無かったけど、もう怖いからと店を変えたこともあってね。専門学校でのカットモデルになってから、カットは限られても問題がなかったし、店選びは難しいですね」と呟いていました。
おじさんは家でシャンプーや爪切り、耳の掃除はしたそうですが、カットは自分達だとおかしな感じになってしまい、店に頼んでいたそうです。
実際に、トリミングで怪我をした犬が居る話を聞くとは思いませんでした。
まなは、おじさんの話をじっと聞いていました。
おじさんが「まなちゃん、優しいね」と言っていましたが、まながそっと傍に寄り添うだけで私も和みます。
おじさんもホッとした様子でした。
おじさんが事務所に戻るのを見届け、車に乗って帰りました。

