散歩道では、夏にも鶯の囀りを耳にしますが、鶯の姿は今日も見られませんでした。
一体どこに居るのかな?
春は囁くような囀りだったのが夏の方が大きく響いて、冴えているように感じました。

桜の幹には蝉の抜け殻が幾つも残されています。
ジー、ジー、シャシャシャ…と
小刻みに聞こえる蝉の声に夏が来たのを感じました。

まなは水洗い場の近くでお腹をつけて座り込みました。
地面が冷たいのが気持ちが良いみたいです。
じっと南の方を眺めていると、案内のおじさんが事務所から出てくるのが見えました。
おじさんの姿を目にして、まなが立ち上がり、おじさんの傍に駆け寄りましたが、おじさんは苦笑いしながら「慰霊碑の掃除をしていたら蚊にたくさん刺されましたよ。
おはようございます。
まなちゃん、おはよう」と、まなの顎の下を撫でてくれました。

手拭いに皺が寄っていますが、こけしと仙台弁、標準語が描かれています。

宮城県在住の友達から貰った手拭いに保冷剤を入れて、まなの首に巻いていました。
手拭いはタオルよりも薄い為、結びやすかったです。
おじさんが礼拝室に向かうのに途中まで同行しました。
まなは同行する気満々でした。
おじさんが、まなの首の手拭いに言及し「まなちゃんは日本の犬で手拭いが似合うね~」と笑っていましたが、私も同感です。


暫く経って別の場所に行くと、まなが大好きなおじさんと同じ班の人が薙刀のような鋸で銀杏の枝を伐るのが見えました。
まなは今日も恋する乙女と化して、おじさんの傍へと行きたそうでした。
私が「危ないから帰ろうか」と諭していると、おじさんが伐った枝を歩道脇に置きに来て、軽く会釈だけしました。
険しかったおじさんの表情が少しだけ和らいだ感じでしたが、伸びた枝の重みで垂れ下がっていて、苦情が来たのかもしれません。
まなは一度だけ、おじさんの方を振り返り、それからは家へとまっしぐらでした。



家のすぐ前の道に(多分)犬の💩が放置されていました。
バナナ状でベチャッとしていなくて良かったねじゃなく久々に💩の放置にムッとしました。
💩は愛犬の体調も現れるのに、放置せず回収してほしいです。