雨が止んだ頃、再び散歩に行ってきました。
空を見上げると、厚い雲に覆われ今にも雨が降りそうでした。
朝と同じく家の近くで、平坦な道を行くつもりが、まなは東に向かい、池の前の坂を上って行きました。
坂の上にある花壇が見えると、まなの歩く速度が上がりましたが、花壇で気さくなおじさん、柴犬が好きなおじさん、優しいおじさんが草抜きやゴミ拾いをしている最中でした。
ゴミが多いとか草がすぐ生えるとか呟きながら、おじさん達が作業をしているのを見て、まなが呼ばれていないのに、スッと気さくなおじさんの傍に歩み寄りました。
気さくなおじさんが「今、散歩に行きよんか。ちょうど雨が上がって良かったな~」と声をかけてくれましたが、まなは何かを訴えるように、おじさんを見つめていました。
「撫でてくれと言いよんな。
今日も手が臭いんやけどな~」と言いながらゴム手袋を外し左手は大丈夫だからと、まなの背中を撫でてくれました。
まなは気持ちが良さそうに左右に身体の重心を傾け、グーンと身体を伸ばしていました。
「お前さんは身体を上手いこと傾けよるな」と、おじさんが撫でていると、柴犬が好きなおじさんが傍に来て「気持ちが良さそうにしとるな」と笑っていました。
柴犬が好きなおじさんは「僕の手はそんなに臭くないけどな」と、まなの耳の後ろを撫でてくれましたが、おじさんの表情も緩みっぱなしでした。
バンダナが汚れていた為、途中で外しました。
おじさん達はバンダナが無くても、まなだと分かるそうです。
おじさん達に一言告げて、別の場所に向かいました。
礼拝室が近づくと、まなの歩く速度が上がりましたが、水道の前で、まなが大好きなおじさんがバケツに水を入れ、中性洗剤を泡立てながらモップや雑巾を洗っている最中でした。
まなは今日も恋する乙女と化して、おじさんの傍に歩み寄りました。
😃「こんにちは」
私「こんにちは。お疲れ様です」
おじさんは今日は雨で礼拝室の床が汚れやすくなり、こまめに拭いているのもあって、ずっと洗っていると苦笑いでした。
雑巾は軽いものの、モップは重く嵩張るので大変そうです。
まなは、おじさんが雑巾を洗うのをじっと見つめていました。
「何にも無いで~」と、おじさんが、まなに声をかけていましたが、ゴム手袋をつけていると、ベチャッとまとわりつくような感覚だと呟いていました。
私「ビニールの手袋だと、軽くて使いやすいですけどね」
😃「僕は手が荒れやすいし直ぐビニールは破れるやろ?
ゴム手袋を使うしかないな」
洗剤の成分も皮膚に刺激が強いものが多い為、直接触れないように気を使わないと駄目だそうです。
私「いつも綺麗に掃除してくださり有り難うございます」
😃「いやいや。有り難う」
おじさんは照れ臭そうでした。
まな、おじさん達に会えて良かったね☺️