朝の散歩では案内のおじさんに会い、まなは弾むように駆け寄りましたが、おじさんに背中を撫でて貰い、軽く尻尾を振っていました。

「まなちゃん、明日は手術やね。

元気で帰れるからね」と声をかけられ私も励まされました。

色々と考えるのは、私の悪い癖ですね🤔

2回目の散歩で木陰に行くと、ヴォーンヴォーンとブロワーの音が聞こえてきました。

まなが耳を立てて一点を凝視していると、花に詳しいおじさんがブロワーを一旦、置いてから周りを竹箒で掃いているのを目にしました。

おじさんと目が合うと、まなは「来たよ~」という感じで、傍に駆け寄りましたが、おじさんの表情は優しかったです。

「おーい、来たんか」と言いながら、まなの耳の後ろを撫でてくれました。


😀「こうやって見たら元気なんやけどな~。明日、手術やな」

私「はい、色々考えますけど」

😀「大丈夫やで。

今のうちに散歩に行っておいで」

おじさんが再びブロワーを手にして、作業を再開するのを見届け、礼拝室の方に行きました。


 

木陰で放水されている場所は涼しく、まなも心地良さそうにしていました。
途中で、まなが一点を凝視していましたが、礼拝室の階段の下で、まなが大好きなおじさんがテープを切って矢印を作っているのが見えました。
まなは、おじさんが居るのに気づいていたようです。
階段から少し離れた所で、作業をじっと見守っていました。


おじさんが階段を上った所で、ふと顔を上げて「おはようさん。
なかなか上手く貼れんな~」と苦笑いしていましたが、テープで分かりやすく表示されていますねと言うと、表情が和らいでいました。
私「もうすぐお彼岸ですね。
お参りに来られる方に、この順番でと示されているんですね」
😀「彼岸は一ヶ月程先やで~。
もうすぐ盆やからな。
お参りに来る人が多いやろ」
おじさんの話では礼拝室の前の階段で、お参りの順番を巡って揉めることが度々あり、苦肉の策としてテープを地面に貼り、この順番でと表示しているとのことでした。
私「見て分からないんですかね。
そんなに我先に来るんですか」
😀「割り込む人がおるんや。
横入りしたとか時間が長いとか言い合いするんを見たけどな」
おじさんは、いい年をした大人がと溜め息をついていました。
スーパーでも列に割り込む人がいて、そんな人達と同類やなと呆れた口調でした。

まなは、おじさんが階段を上り地面にテープを貼るのを、傍で見つめていました。
その姿は恋する乙女と化して、いじらしかったです。
「何にもないけどな」とおじさんが笑っていましたが、まなは傍にいるだけで嬉しそうでした。
明日の手術も大丈夫やと声をかけられたね。
おじさんがテープを貼り終わり「またね✋」と、同じ班の人がいる所に戻って行くのを見届けて帰途に着きました。

まな、おじさん達に会えて良かったね😊