「わかりあう素晴らしさ」に気づいた頃
私は、今でこそ、たくさんの人の前で歌ったり話したりをしていますが・・・、
小さい頃は、ホントに人と接したり人前に出ることが苦手でした。
国語の時間に音読をするときに、顔が真っ赤になってしまって、まともに本が読めな
いくらいだったんです

歌を歌うことは大好きだったのですが、誰もいないところでたったひとりで歌ってい
ました。
心の奥底では、「歌手になりたい」という夢はずっと持ち続けていて、大学を卒業し
たときに、それを何とか仕事にしようと決めたのですが、両親は大反対でした


それはそうですよね。誰がどう見ても、その時の私に
「そんなことが、できるはずがない・・・」
もちろん、私も自信があったわけではありません。
でも、ここで挑戦しなければ絶対に後悔すると思い、反対を押し切って上京してきました

そんな私の転機は、学生時代バイトをしていたときに訪れました。
ある聾者の方が、私に手話で話しかけてきたのです。
当時、手話のことについて何も知らなかった私は、どうすることもできず、とてもショックを受けました。。
それは、手話ができないとかいうことに対するショックではなくて、こんなに必死で訴えかけてくる人に対して「気持ちがわかりあえない」ことに対するものでした。
これをきっかけにして、手話を習い始め、それまでの人脈とは全く違う出会いが次々とできるようになってきました

また、ある日、「歌に手話をつけてみたら、聾者の方へ気持ちを伝えるのみならず、二つの言語を使って歌える」と思い立ち、手話歌を始めました

これが、今は私の仕事のバックボーンでトレードマークとなっています

私は、イベントや講座、復興支援等で、参加者のみなさんに実際にこの手話歌を体感いただくことが多いのです。
すると、会場の一体感が一気にアップして、大変喜んでいただけています


実は、これは、皆さんが秘めている「心から分かりあいたい」気持ちを形にできているのではと、最近強く感じています。
言葉だけで「言った。言わない。」とかスマホの文字だけで「伝えたつもり」になってしまうことがすごく増えてきている今日この頃ですが、
私は「心から分かりあえる素晴らしさ」をみなさんに伝え続けていければと、ずっと思っています

何も、みなさんが手話を覚えなくてはいけないと言っているのではありません

私が体験したように、「わかりあう」ことを重点に出会いを見つめていくと、自分のみならず人脈やコミュニケーション力がアップしていって、幸せが増えるのではないかと思っているのです


微力ですが、益々、沢山の方との出会いを大切にしながら歌手、イベント、講演、講座、支援活動を続けてまいります

みなさんとお会いできる日を毎日楽しみに致しております

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