大切な友達
GW中の4日と5日は、PV(プロモーションビデオ)の撮影の予定でした。
今回リリース曲は、「生きること」「命」をテーマに5曲と3曲のPVを予定しています。
レコーディングも順調に進み、PVの撮影を控えていたの時に、悲しい知らせは突然でした。。
大切な高校時代の友人でもあり、高校時代の野球部の仲間でもあり、卒業後は良き相談相手であり、辛い時には励ましてくれた大切な友達。
男と女に友情は無いという人も居ますが、気を使わず恋愛相談でも何でも話し合うこともあったくらい、確実に友情でつながっていた彼。
彼は消防士です。
毎日厳しい訓練や筋トレも頑張っていました。

結婚した時や子供を授かった時はいつもすぐに連絡をくれ、私も自分ことのように嬉しく思っていました。
東日本大震災が起きた時、家族を家に残したまま何日も帰ることもできず、悲惨な状況の中、必死に救助活動をしていました。
そんな大変な時にも情報が分からず心配していた私に、地元の様子を教えてくれたことで安心させてくれました。
本当に正義感があり、負けず嫌いで辛い時も弱さを見せない、家族思いの優しい人でした。
彼が結婚してからは家族も一緒に私を応援してくれていました。
そしてこれからも、楽しい時間はずっと続くものだと思っていました。。
そんな彼が1年前に突然、10万に一人の難しい病気を発症し、長くて辛い闘病生活を送っていました。
どんなに苦しくても、前向きなメールをくれたり諦めずに頑張っていました。
愛する奥さんと可愛い子供達。
守るべき人がいるからこそ、きっと病気に勝てると信じていましたが、願いは届いてはくれませんでした。。
「生きること」「命」をテーマにした曲の撮影を予定していた4日がお通夜で、5日がお別れと告別式でした。
何をしていても今までの思い出が駆け巡り、受け入れがたい現実に苦悩しています。
私が高校時代に野球部のマネージャーを途中からやらせてもらえることになったのは、ずっとやりたくてもできなかった私の思いを彼が監督に話してくれたおかげでした。
たくさんの野球部員と話せなくて戸惑っている時でも、いつも気にかけてくれました。
部活帰りは方向が途中まで同じだったので、数人でよく一緒に帰えれるようになりました。


引退したときに、メッセージを書いたユニホームをくれました。
私が大学、彼は専門学校へ行ってからも、よく一緒に仲間達と遊んでいました。
2人ででもドライブしながらバカ話をしたり、ファミレスで数時間しゃべり続けることもありました。
なんで彼が・・・今でも信じられません。
お通夜、お別れ、火葬、葬儀・・・ずっと涙が止まりませんでした。。
連絡をしたらまだすぐ会えるような気がします。
新曲の中にある一曲は、難病の子供たちを思って書いたものですが、病気と闘う彼のことを考えながら書いた曲でもありました・・・。
これからも、気持ちを込めて歌い続けたいと思います。
