【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲 第一章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんばんは!



スマホでやたらミスタッチをしてしまう、まなみんです!!



未だに慣れませんwww




さて、テンション低めに進めております、林冲ルートです。


すでに呂方の方が良かったかな、と思い始めています(笑)


4エンド狙いで4ルート進行中ですが、何だか嫌な展開になっております。


では、ネタバレします~




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




林冲「オレに見せて・・・」



林冲さんが胸元を隠している私の腕を、ぐっと掴んだ。



1:そんな人だったんですか?

2:何するんですかっ!

3:・・・・・・・・←



郁里「・・・・・」



私は黙ったまま、抵抗するように腕の力をこめた。



林冲「そんなに警戒しないで。いくらキミが可愛いからって、こんなところで襲ったりはしないから」



その言葉と表情に、顔が真っ赤になる。



(えっ・・・私、こんな状況で、照れてる・・・)


林冲「キミのその胸の痣、確認させてほしいんだ」

郁里「胸の・・・痣・・・」


(そう言えば、さっきの男も痣がどうつかって言ってたような?でも私、胸に痣なんかないはず・・・)



胸を押さえていた手の隙間から、それを確認しようとした時・・・。



(・・・あれ?)



林冲さんのずっと後ろ、何かが動いたような気がした。



(気のせい?それとも誰かいる?)



それが気になり、少しだけ覗き込むようにして見てみる。

すると・・・さっきまで倒れていたはずのあの男が、刀を振りかざしてこっちに向かってくる。



郁里「林冲さん、後ろっ!」

林冲「!!」



林冲さんは私から手を離し、慌てて矛を構えた。



大男「遅いわ!」

林冲「っっっ!」



男の刀に振り払われた林冲さんの矛は、大きな弧を描きながら飛んでいき、地面に突き刺さった。



大男「油断したな、若造」

林冲「そうでもないよ?ハッ!」



林冲さんは男の刀を蹴りあげると、間髪入れずに相手の胸元に飛び込んだ。

そして、男の腹に、右の拳を叩きこむ。

林冲さんの拳をまともに受けて、大男がよろける。



林冲「これで倒れないとは、意外とやるね。でも、まだまだこれからだよ」

大男「な、何っ!?」



林冲さんが立て続けに攻撃をしかけた。

防戦一方の男は、後ずさりしかできず、二人はあっという間に私から離れていく。



(あの人、ほんとに強い!武器も持ってないのに対等に・・・ううん、優勢で戦っている。でも・・・)


大男「どうした、威勢のいいのは最初だけか」

林冲「・・・・・」



心なしか、林冲さんのスピードが落ちてる気がする。

それに、顔にはさっきまでなかった傷が増えているような気も・・・。



大男「しくじったよなぁ。最初の一撃を柄でじゃなく、矛でついておきゃあ、こうはならなかったのにな」

林冲「ははっ、オレって紳士だからね。あの状況で矛なんて振り回したら、彼女を巻き添えにするだろ?可愛い女の子は傷つけたくないじゃないっ」

大男「ケッ、それで死んでりゃ世話ねぇぜ」

林冲「心配するな。死ぬつもりはサラサラない」

大男「悪いが・・・俺もだ・・・っ!」



にやりと笑った男が、また攻撃を始めた。

今度はさっきとは逆に、林冲さんが防戦一方になる。



大男「ほらほら、どうした!」

林冲「・・・・・」


(いくら強いからって、刀を持った人相手に素手じゃ無理だよ。いったいどうすればいいの・・・)



ただおろおろとするだけの自分の目に、地面に突き刺さった林冲さんの矛が映った。



(なんとかしてあれを林冲さんに渡せば・・・でも、あんな重そうな矛、持ち上げられない・・・とてもじゃないけど、無理、できない。でも・・・それじゃ・・・)


イライラ(-""-;)


林冲「っ!」



私が躊躇している間にも、林冲さんの傷は増えているようだった。



郁里「・・・・・」


(林冲さんは、私を助けるために戦ってくれているんだもの。怖いけど・・・ただ見てるわけにはいかない)



手の震えを止めようと、ぎゅっと力強く握る。

そして、大きく息を吸って、矛を見据えた。



(・・・今だ!)



くじいた足の痛みも忘れ、走り出そうとしたその時・・・。



林冲「危ない!」



ヒュン!と、風を切るような音がし、ものすごいスピードで目の前を何かが通り過ぎた。



郁里「な、何?」



見れば、サバイバルナイフのような刃物が、岩の割れ目に刺さっていた



林冲「大丈夫っ!?」

郁里「・・・・・」



恐怖のあまり声が出ず、私はただ、こくこくとうなずくことしかできない。



大男「人の心配してる場合じゃねえだろ?」



私に気を取られた林冲さんが、男に蹴り上げられた。



(このままじゃ・・・林冲さんが…殺され・・・る?私のために・・・私を助ける・・・ために・・・)



その時・・・私の心臓がどくん、と大きく鳴った。

同時に鼓動はどんどん早くなり、血液が逆流するような感覚に襲われる。



(な、何?この感じ・・・心臓が・・・爆発しそうで・・・く、苦しい・・・)



立っていることもできず、胸を押さえながらその場にしゃがみ込む。

すると、その押さえた手の隙間から、光が漏れていることに気づいた。



林冲「ぐあっ!」



叫び声に顔を上げると、倒れ込んだ林冲さんに、男が刀を振りかざしていた。



郁里「林冲さんっ!」

大男「死ね」



大きな刀が、林冲さんに向かって振り下ろされる。



郁里「いやぁぁぁぁぁっ!!!」



まさに林冲さんに刀が振り下ろされる瞬間、私の胸から、目を開けていられないほどの眩しい光が放たれ、辺り一面を覆った。



大男「ぐあっ!?」



すぅっと光が消え、景色が戻る。



郁里「今のは・・・えっ!?」



呆然と辺りを見回していた私の視界に、ぐったりと倒れている男の姿が飛び込んでくる。



(いったい、何が起きたの?それに、私の体、焼けるように熱い・・・)



呆然とする私に林冲さんが駆け寄ってくる。



林冲「キミは・・・仲間なのか?」

郁里「え?」



唐突な言葉に、思わず息をのむ。



(仲間・・・?私が?)


林冲「・・・・・」



驚きながらも、神妙な顔で私をじっと見つめる。

でも、私はなんて答えていいかわからなくて、ただ見つめ返すしかできない。



林冲「・・・・・」



林冲さんが、ゆっくりと私に向けて手を伸ばしてきた。

その時・・・。



史進「捜したぞ、林冲!」



史進さんの声がして、林冲さんがびくっと手を引っ込めた。

そして、自分のマントを外すと、私の胸を隠すようにしてそっとかけてくれる。



史進「いつまでもこんなところで油を売っているな。お前が隊をはぐれたおかげで、形勢は逆転。わが軍の危機だぞ!」



史進さんが、まるで“お前のせいだ”と言わんばかりに、私を睨んだ。

その鋭い視線に、私の心が委縮する。


wwwま、当然さねwww



(そ、そんな・・・軍の危機って、私のせいなの?)


wwwある意味ねwww



史進さんの視線から逃げようと、目を逸らす。



林冲「彼女は何にも悪くないだろ?だいたい彼女を無理やり連れて来たのはオレなんだからさ」

史進「・・・む」



林冲さんが笑顔でぴしゃりと言って、史進さんが黙り込む。

同時に、その言葉が私の胸にも刺さった。



(・・・やだ、私。林冲さんは命がけで私を助けてくれたのに、すぐに人のせいにして・・・恥ずかしい)


林冲「・・・何、落ち込んでるの?」



思わずうつむいた私の顔を、林冲さんが覗き込んだ。

そして、動けば触れそうな距離で、私をじっと見つめる。



林冲「・・・・・」



濁りのない真っ直ぐな瞳で見つめられて動けなくなる。

そして、林冲さんはゆっくりと両手を伸ばすと、優しく包み込むように私の頬に触れた。



郁里「・・・・・」

林冲「大丈夫、オレに任せて」



両頬に触れた手が少し動いて、林冲さんの額と私の額がこつんと触れた。


www私のキライなシチュエーションですwww


ますます近づいた顔に、心臓がとくん、と反応する。



林冲「・・・形勢なんてまたひっくり返せばいい。ようは、勝てばいいんだからさ。だから、キミはなにも心配しなくていいんだよ」



穏やかな声と、両頬から林冲さんのぬくもりと、そのやさしさが伝わってくる。



林冲「・・・ね?」

郁里「・・・はい」



林冲さんは、私の返事に安心したように微笑むと、そっと両手を離した。



林冲「ってことでいいだろ?史進」

史進「・・・言うと思った」

林冲「ははっ、さすがだな」



林冲さんが、笑いながら馬に飛び乗る。



林冲「それじゃ、行ってくるけど。中途半端な場所は危険だから・・・」



林冲さんが史進さんを見て、にこっと笑う。



林冲「彼女を本陣まで連れて行って」

史進「・・・言うと思った」



史進さんがため息をこぼした。



郁里「あ、あの・・・」

史進「お前に選択権はない。黙って来い」


(選択権なんて最初からひとつもなかったけど。ここまで来たら、二人に従うしかないよ、ね。それ・・・に、なんだか・・・体・・・が、すごく重い・・・)


林冲「史進、彼女を頼んだからね」

史進「・・・承知」

郁里「お気を・・・つけて」



まだ体にはさっきの熱が残っているようで、今の私は、それを言うのでやっとだった。



林冲「ありがとう。それじゃ、また後でね」

郁里「・・・はい」



林冲さんが背を向けると同時に、その場に倒れ込み、史進さんが慌てて駆け寄ってきた。



史進「・・・!おいっ!」


(どうしたんだろ・・・体の力が抜けて・・・)


郁里「いえ、大丈・・・夫で・・・す」

史進「どう見ても大丈夫ではないっ!しっかりしろ!」



景色と林冲さんの背中がぐらり、と揺れて、私の意識は遠のいていった・・・。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




(・・・・・なんだろ、体がふわふわしてる・・・まるで・・・誰かに抱きかかえられているみた・・・)


林冲「あ、起きた?」

郁里「いっ!?」


wwwwww



まっさきに見てたのは、上から私を覗き込んでいる林冲さんの笑顔。



(これはもしかして・・・私・・・林冲さんにお姫様だっこされてる?)


郁里「あ、あの、降ろしてください」

林冲「ダメ」

郁里「どうして?私、自分で歩けますから」

林冲「足、くじいてるんでしょ?すごく腫れてるし。診てもらうまで、無理はしない方がいい」


(そうだ、私、ここにきてすぐに転んだんだった・・・って、ここ、どこ?)



われに返って辺りを見回す。



(何これ、すごい壁っていうか山に囲まれてる。それにこの建物は、やっぱりここ、中国なの?・・・それもかなり古い感じがする)


男1「林冲さん、また手柄を上げたんですって!」

男2「さすが林冲さんだ!林冲さんがいる限り、梁山泊は安泰ですよ」


(林冲さんが歩くたびに、人が寄ってきて称えてる。ここでは有名人なのかな?それにしても・・・)



林冲さんに抱きかかえられたまま、その顔を見つめる。



(こうやって改めて見ると、整ったキレイな顔をしてるな。そんなに逞しいようには見えないのに、あんなに長くて重い矛を難なく操って、しかもすごく強くて、何者かもわからない私を助けてくれて・・・優しくしてくれて)


郁里「ちょっと・・・いいな」


www頭の中お花畑www


林冲「ん?何か言った?」

郁里「いえっ、なんでもありませんっ」

林冲「・・・ヘンなの」


(やだ、私ってば無意識に声に出してた?こんな時に、何を考えてるのよ・・・何ひとつわからない状況なのに)



なんだか無性に恥ずかしくなって、顔が赤くなっていくのを感じる。

私はそれを見られないように、林冲さんの腕の中でうつむいた。



???「なんだぁ?そのオンナ、捕虜か?」



突然現れた男の人が、私の顔を覗き込んだ。

捕虜という言葉に、嫌な感じがよぎる。

でも、それよりも・・・。



(え・・・何?この人・・・やだ・・・顔、近い・・・)


www目が悪いんじゃない?←違www



思わず顔をそむけた私の気持ちを察したのか、林冲さんがすっとその男の人から私を離してくれた。



林冲「ダメだよ、李俊くん。この人はね・・・」



林冲さんが、その場に私を降ろした。



郁里「・・・え?」



腰を支えていた林冲さんの手が、そのまま私の体を引き寄せた。

そして、もう片方の手を私の頭の後ろに沿えると、くっと顔を持ち上げる。



郁里「・・・・・・」

林冲「・・・・・・」



私を見つめる林冲さんの顔がゆっくりと近づいてきて・・・私の唇に・・・っ!




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




おでこごっつんこ、私、キライなんですよね~


ちなみに今流行りの壁ドンも大嫌いですね~


大体、何?壁ドンってネーミングwww


欽ドンかっつーの←若い人はわからないツッコミ