↑黒崎先生
こんにちは!
今日はまったりお休みしております、まなみんです!!
まあ、チビ台風のワガママに振り回されっぱなしですがね(笑)
さて、外はゲリラ雷雨中ですが、乙女の世界にハマりたいと思います。
完全自己満足の黒崎先生レポです。
黒崎先生は、俺様というより、ツンデレだと思うんだけどな~
でわ、ネタバレ!!
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まだ気持ちの整理がつかない。
もちろん、自分の状況に納得もできなかったんだけど・・・。
5000万円という大金を、黒崎諒に、借金していることだけははっきりしている。
(このまま逃げ出すわけにもいかないし・・・ともかく、黒崎先生のマンションに向かおう)
結局、黒崎先生の予言通り、自分の意志で彼の部屋へと戻ることになってしまった。
彩香「はぁ・・・ほんとにどうなっちゃうんだろう」
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(それにしても本当に何もない部屋・・・)
広い空間には、生活感を感じさせるものはほとんど何もない。
小さなダイニングテーブルの上に経済新聞が置かれているだけ。
時間があったので料理でもしようかとキッチンにはいってみたけど、そこも部屋と同じだった。
調味料どころか、包丁すらない。
(・・・調理道具もないし、お皿やカップもほとんどない・・・家でご飯・・・食べないってことかな)
食材を買ってきたとしても、これでは料理などできそうもない。
私は料理を作ることはあきらめ、眺めのいい窓辺のソファに座り込んだ。
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ぼんやりとしているうちに、いつの間にか眠り込んでしまったらしい。
ガチャッとドアが開く音が聞こえ、目を覚ました。
彩香「あっ・・・黒崎先生・・・おかえりなさい」
黒崎先生は驚いたようにこちらを見ている。
(えっ、何!?私今、何か変なこと言った!?・・・あっ、ひょっとして寝癖がついてるとか??)
髪に手を伸ばして整える。
特に乱れてはいないみたいだった。
黒崎先生はふいっと視線を逸らすと、小さな声でつぶやくように言った。
黒崎「・・・ただいま」
その様子を見て、納得する。
一人暮らしだから、きっと『ただいま』とか『おかえり』のあいさつに慣れていないのかもしれない。
彩香「あの、この部屋って調理道具とか食器とか何もないみたいだけど・・・私の部屋から持ってきてもいい?」
黒崎「・・・これを使えばいい」
黒崎先生が取り出したのは、黒いクレジットカードだった。
wwwさすがお医者様www
ひょっとしてこれがブラックカードというやつ?
呆然と眺めていると、半ば無理やりに手渡されてしまう。
www無理やり手渡されてみたーい!!(≧▽≦)www
彩香「えっ!?でも・・・」
黒崎「必要なものは好きに買え」
1:できません!
2:いいんですか?
3:自分の部屋から持ってきます←
彩香「自分の部屋から持ってきます、わざわざ買わなくても・・・」
黒崎「この部屋にあるものは少ないが、俺がそれなりにこだわって買ったものだ。この部屋に見合うだけのものをお前が持っているというなら、止めはしないがな」
www素直じゃないよねwww
(ううっ・・・たしかに家にあるものじゃ、とてもこの部屋には見合わないかも・・・)
カードを受け取ると、黒崎先生は満足そうに頷いて自室へと向かう。
彩香「あっ・・・ちょっと待って!」
黒崎「なんだ?まだ何か用があるのか?仕事が残っているんだ、手短にしてくれ」
彩香「まだちゃんと理由を聞いてません!なんで勝手に婚姻届を出したりしたんですか?」
黒崎「お前が欲しかったからと言っただろう?それじゃ不満なのか?」
www滅相もございませんwww
彩香「不満とかそういう問題じゃなくて!会ったばかりの私といきなり結婚だなんて、どう考えても不自然でしょう?」
黒崎「理由を知ってどうなる?納得できる理由じゃなかったらどうするんだ?俺に5000万返して離婚するか?」
黒崎先生の言葉に、私はぐっと言葉を飲み込んで、黙り込んだ。
黙り込んだのを、納得したのだと思ったのか、黒崎先生は腕を組み、勝ち誇ったように笑った。
黒崎「わかったようだな。俺は寛容な男だから、お前の行動に制限を設けたりはしない。今まで通り会社に行くのも自由だ。もちろん、やめて専業主婦になりたいと言うなら、それもいいだろう。お前の好きにすればいい」
(それじゃ、ますます私と結婚する理由がわからないんだけど)
そう言った後、黒崎先生はぐっと顔を近づけてきた。
黒崎「ただし、他の男と不貞を働くことは許さない。俺の顔に泥を塗ることのないよう、行動には十分注意しろ」
彩香「・・・!!」
そのまま、黒崎先生は自室に向かい、バタンとドアが閉じてしまった。
リビングダイニングに一人残された私は、はぁ・・・と大きなため息をつく。
なんか、緊張した。
それに結局、何一つ欲しい答えを彼から聞き出すことはできなかった・・・。
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黒崎先生が部屋にこもって、1時間ほど。
(どうしていいかわかんないまま、1時間くらいたっちゃった。そろそろ私も喉が渇いたし・・・先生にもコーヒーでも持っていこうかな・・・)
コーヒーメーカーとコーヒー豆を何とか発見し、コーヒーを淹れる。
贈答品らしき豆は高級品のようで、とてもいい香りがする。
棚を探って見つけたマグカップにコーヒーを注ぐと、黒崎先生の部屋へと向かった。
ドアの前に立ち、ノックをしようとした時、ドアの向こうから大きな声が聞こえてきて、私はハッと動きを止めた。
黒崎『ああ、新薬のレポートには協力してやる・・・それは兄貴に言ってくれ。俺は関係ないだろう。お前は俺の言う通りに動いていればいいんだ。わかったな、美濃部』
私と話す黒崎先生の声より、数倍冷たく感じられる声色だった。
思わず背筋が冷たくなり、ノックしようとした手を引っ込める。
先生は一体、誰と話をしているんだろう?
黒崎『俺もしばらくは忙しくなりそうなんでな・・・ああ、興味深いオモチャを手に入れた。しばらくは楽しめそうだ』
最後に黒崎先生が言った、『興味深いオモチャ』それは・・・私のこと?
ガシャン、と大きな音が耳に飛び込んできて、私は我に返った。
夢中で話に聞き入ってしまっていたみたいだ。
手元にあったマグカップが床に落ち、粉々に砕けてしまっていた。
バン
突然、扉が開き、険しい顔をした黒崎先生が私を睨みつけた。
黒崎「立ち聞きとはいい趣味をしているな、彩香」
www呼び捨て!!(≧▽≦)www
彩香「あ・・・あの、ごめんなさい!コーヒーを・・・」
床を片づけようとする私の腕をつかみ、黒崎先生は私をソファまで強引に引っ張っていく。
どんっ、とものすごい勢いでソファに押し倒され、上から先生が覆いかぶさった。
彩香「ご、ごめんなさい、そんなつもりじゃなくて・・・ただ、コーヒーを持っていこうとしたら、声が聞こえてきて・・・」
黒崎「・・・フン、どうだかな。どうせ、どうやったら俺の弱みを握れるか・・・そんなことを考えていたんだろう?」
彼の冷ややかな目線に、身体が震えた。
黒崎「今後俺の私室には近づくな」
彩香「・・・わかりました。それなら、代わりにちゃんと答えてください」
黒崎「なんだ?」
彩香「なぜ私と結婚をしたんですか?もちろんすぐにお金は返せませんけど・・・でも、理由も何もわからないまま一緒にいるなんて、できません」
www蒸し返すwww
黒崎「お前にはわからないだろうが・・・健康な臓器を売れば、5000万どころじゃない金が転がり込んでくる。株や外貨なんかよりもよほど確実な資金運用だとは思わないか?」
彩香「・・・そんなの違法でしょ!それに・・・先生はお金に困っているわけじゃないのに・・・」
黒崎「そうだな、俺が欲しいのは金じゃない」
彩香「じゃあ・・・?」
黒崎「金持ちだろうが貧乏人だろうが、病気になれば皆同じだ。大金を積んだって、治らなきゃみじめに死んでいくだけだ。誰だって、自分だけは助かりたいと思っている。だから、必要な臓器を手配してやれば・・・どんな権力者だって俺の言いなりになるだろうな」
彩香「・・・本気でそんなことを?」
黒崎「さあな?お前はどう思うんだ?」
1:最低な人ね
2:先生はそんな人じゃないはず←
3:冗談なんでしょ?
彩香「先生はそんな人じゃないはず!」
黒崎「なぜそんなことが言えるんだ?お前、俺のことなんて何も知らないんだろう?」
黒崎先生の言う通りだ。
でも、私には妙な確信があった。
少なくとも先生は、自分の利益のためだけに、臓器を売買するような人じゃない。
そんな気がした。
黒崎先生がゆっくりと顔を近づけてくる。
黒崎「お前は怯えている顔が一番色っぽい。たまらない気持ちになる」
冷えた瞳に反して、熱っぽく激しいキスだった。
黒崎先生の真意がわからない。
長い口づけを受けながら、彼の気持ち、本当の目的がなんなのか、ますますわからなくなっていった。
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次の日。
目覚めたものの、朝食を作ることはできず、コーヒーだけを淹れる。
起きてきた黒崎先生は、低血圧なのかひどく不機嫌そうで、さらに近寄りがたい雰囲気になっている。
彩香「おはよう・・・ございます。あの、朝ごはん作れなくて・・・」
黒崎「・・・別に、いつも食わないから構わない」
黒崎先生はコーヒーを飲みながら、新聞を読み始める。
私はふと、気になっていたことを黒崎先生に尋ねてみることにした。
彩香「そういえば、先生のご家族ってどこに住んでいるんですか?」
黒崎「・・・俺には家族なんかいない」
彩香「え?・・・でも」
(昨日の電話で、兄貴って言ってたような・・・)
不思議に思ったけれど、黒崎先生は、新聞に目を落としたまま、顔を上げることもなく、それ以上追及することはできなかった。
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黒崎「じゃ、そろそろ行ってくる」
身支度を整え、玄関に向かう黒崎先生を見送るため、一緒に玄関に向かう。
何が何だかわからないうちに、婚姻状態になっていたけど、こうやって見送りに立つと、妙にくすぐったい気分になってくる。
(なんか新婚夫婦みたい・・・って、書類上は本当に新婚夫婦なんだけど)
黒崎「・・・じゃあ、いってくる」
彩香「いってらっしゃい」
一度玄関を開きかけた黒崎先生が、すぐに戻ってくる。
彩香「え?忘れ物?」
黒崎「ああ、忘れていた」
黒崎先生が、ぐっと私に顔を近づけてくる。
黒崎「いってらっしゃいのキスはどうした?奥様?」
彩香「ええ!?」
黒崎「新婚夫婦なんだから、それぐらいは当然だろ」
彩香「で、でも・・・」
黒崎「・・・ったく、しょうがないな。今日のところは俺からしてやるが・・・次からはちゃんと自分からできるようになっておけよ?」
そう言うと黒崎先生はチュッと軽く唇を合わせてきた。
そしてニヤッと満足そうに笑って出勤していった。
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黒崎先生に振り回されてばっかりだ。
私は赤くなっているだろう頬を押さえる。
それにしても・・・。
(黒崎先生、顔色が悪かった・・・あれって、朝食を食べないからっていうのもあるんじゃないかなあ。お医者様があれじゃ、患者さんに示しがつかないよね・・・黒崎先生もいいって言ってたし、キッチン用品一式はネットででも注文しておこう)
www近所のホームセンターとかで買えばいいじゃんwww
彩香「・・・っと、いけない!私もそろそろ会社に行かなきゃ!」
昨日有休を取ったばかりだから、遅刻するわけにはいかない。
私は慌てて準備をして部屋を飛び出した。
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昨日一日休んだせいもあって、今日はとても忙しかった。
ようやくとれた昼休み。
一人でコンビニ弁当を食べていると、同僚の沢渡君が声をかけてきた。
www女友達、いないの?www
沢渡「よう、小野原。昨日はどうした?体調でも崩してたのか?」
(まさか、会ったばかりの人と結婚することになりました・・・なんて言えないよね)
沢渡「ホラ、野菜ジュースも飲んでおけよ」
そう言って、パックに入った野菜ジュースを差し入れしてくれる。
沢渡君は同僚の中でも特に仲が良い。
(沢渡君といるとほっとする・・・結婚するなら、こういうタイプとって、思ってたんだけどな)
なんとなくいい雰囲気になったこともあったけど、お互いになんとなくタイミングが合わなくて、つきあうこともなく、仲のいい同僚・・・で関係が続いている。
(黒崎先生もこれぐらい、気さくで優しい人だったら・・・もっと打ち解けられるのになあ)
沢渡「食欲もないのか?送ってやろうか?」
(犬っぽいし、沢渡君・・・癒し系だわ・・・)
www犬よばわりwww
彩香「大丈夫、ちょっとぼんやりしてただけだから」
沢渡「そうか?まあ、大丈夫ならいいけど」
沢渡君はそういうと、ふわっとした笑顔を浮かべた。
私は沢渡君の顔を見ながら、心が少しぽわっと温かくなる。
でも、ふとした瞬間に、彼とは対照的な、冷たい眼差しと強引な態度を思い出した。
(黒崎先生・・・何を考えてるんだろう)
沢渡君と会話しながら、私は黒崎先生のことを思い浮かべていた。
お弁当を食べ終え、仕事に戻ろうとしたところで、携帯がメールの着信音を奏でた。
確認してみると、送信者は黒崎先生だ。
『今日は宿直だ。お前は先に休んでいろ』
わざわざこうして知らせてくれるなんて、案外優しいところもあるのかもしれない。
(でも本当に・・・私、黒崎先生のこと、全然知らないもんね・・・はぁ・・・ここでずうずうしい女なら、医者と結婚できて、借金もなくなってラッキー!なーんてなるところだろうけど、性格的にそういうのダメなんだよね。打算的な女になりきれないっていうのも、黒崎先生につけ込まれた・・・原因なのかも)
wwwこのセリフ、すっごい自画自賛だよねwww
家族のことを聞いても『いない』で終わりだし、なんか脅されたりはぐらかされたりしてばかりで、まともな会話なんて全然できていないような気がする。
(メールの返信、どうしよう)
1:返信しない
2:了解しました
3:わざわざ連絡ありがとう←
www私なら「了解('◇')ゞ」だなwww
彩香「わざわざ連絡ありがとうございます・・・っと」
仕事に戻る前に、メールを返信しておくことにした。
するとすぐに、また着信音が聞こえた。
『夫のスケジュールを把握しておくのも、妻の務めだろう』
黒崎先生らしい返信に、私は思わず笑ってしまった。
あれこれと不安なことを考えていると、キリがない。
ともかく今は仕事に集中しないとね。
私はPCの前に座り、頬をぱちんと叩いて気合を入れ直した。
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一気にまるごとupしてしまったwww
イケ契はストーリーが短いから楽ね~
水滸伝なら、一章を一つの記事にまとめるとか絶対ムリだわ(笑)