【一〇八恋星☆水滸伝】呉用後伝 第八章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



三連休明けの仕事が憂鬱で仕方ないまなみんです!!



もっと時間がほしい・・・(涙)



さて、イライラしながらレポ中の呉用さん後伝です。


日増しに調子に乗っていくヒロインちゃんが、ホントうざいですwww


ネタバレです。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




郁里「李俊さん!」



馬から降り立ったその人に向かって、私は駆けだす。



李俊「お嬢ちゃん」



李俊さんはニッコリと笑って、バッと両手を広げた。



郁里「な、なんですか?」

李俊「おいおい、感動の再会を抱擁で喜び合うために駆け寄ってきたんだろう?」

郁里「違います!そういうのじゃありませんっ!」

李俊「なんだよ、つまらねぇ。せっかく戻ってきてやったってのに、褒美の一つもねぇとはなぁ」



ぷ、と唇を尖らせる李俊さん。

そんな李俊さんを見て、私は嬉しくなる。



(李俊さんが戻ってきてくれた・・・!)


呉用「・・・李俊」



私と李俊さんがにこやかに言葉を交わしていると、呉用さんが近づいてきた。



李俊「よぉ、軍師ドノ。助けに来てやったぜ」

呉用「私は、頼んでなどいない」

李俊「相変わらず素直じゃないねぇ、軍師ドノ。お嬢ちゃんが一生懸命、俺に伝えてきてくれたってのによ。宋江サンを助けるために力を貸してくれ、ってな」

呉用「別に・・・我々だけでも助けられた」

李俊「その調子じゃ、お嬢ちゃんが俺の元に来る日は近いな」

呉用「な・・・っ!そ、それより、宋江様はどうしたのですカッ!」


www久しぶりに出たなwww


李俊「くっくっくっ!そう焦りなさんなって。もちろん、宋江サンの救出には別に人を出してるからな。うまくいけば、そろそろ・・・」

???「頭ァァ!」



振り返ると、こちらに向かって駆けてくる一団が見えた。

李俊さんの隊の人だ。

先頭にいる男性が声を張り上げる。



兵「宋江様をお連れしましたぜ!」

李俊「ああ、ご苦労だったな」



男性が引いてきた馬。

そこから、宋江さんが降り立った。



宋江「呉用・・・李俊・・・」



しみじみとした様子で宋江さんが呟いた。



宋江「迷惑をかけたね、呉用。それに李俊も・・・」



宋江さんが李俊さんを見つめ、嬉しそうに顔をほころばせた。



宋江「戻ってきてくれて、嬉しいよ」

李俊「どうやら、軍師ドノは俺がいないと駄目みたいだからな」

呉用「・・・そんなことは、一言も言っていない!」

李俊「あぁ、それじゃ、お嬢ちゃんが俺を求めてやまなかった、ってことだな」

郁里「はい!李俊さんが帰ってきてくださって、とても嬉しいです!」

李俊「・・・おっ、今日はやけに素直じゃねぇか。軍師ドノにはもったいないぜ、本当に。どうだ、お嬢ちゃん。俺のところに来いよ。どっかの堅物と違って、俺ならたっぷり楽しい思いをさせてやれるぜ」

呉用「・・・・・」

郁里「それは・・・遠慮させていただきます」



慌てて李俊さんの申し出を断ったけれど、呉用さんはムスッとした表情でそっぽをむいてしまった。



宋江「ところで、李俊」

李俊「なんだい?」

宋江「私はこれから、王慶を討ちに行かねばならない」

李俊「・・・また、朝廷からの命令か?」

宋江「・・・・・そうだよ」

李俊「正直言って、俺はまだ納得したわけじゃねぇ。ただ、抜けたあとに、梁山泊の連中が死んでいくんじゃ酒もまずくなるだろ。もし俺がいれば、助かる命もあったかもしれない。そんな後悔はしたくねぇからな」

宋江「・・・ああ」

李俊「今回だけは、乗りかかった船だからな。手を貸すぜ!ま、お頭である宋江サンが戦ってるってのに、俺が高見の見物してるなんざ情けなくていけねぇ。ただし、今後については・・・俺は見届けるだけで、力を貸すつもりはねぇから、そのつもりで頼むぜ?」

宋江「・・・ああ。それでも助かる」



李俊さんと宋江さんが頷き合う。



(中立の立場をとる、ということだよね。それでも、李俊さんが戻ってきてくれた・・・それは、梁山泊にとってもいいことなんだよね・・・)



二人の様子を見て、私はなんだか心が熱くなってきてしまった。



李俊「それじゃあ、そろそろ行くとするか」

宋江「そうだね」

李俊「お嬢ちゃんと軍師ドノは、先に梁山泊に戻って、祝宴の用意でもしといてくれよな!」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




李俊さんも加わった梁山泊軍は、もはや怖いものなしだったみたいで・・・。

大勝利をおさめ、みんなが梁山泊へと帰ってくるまでに、そう長くはかからなかった。



李逵「いやあ、親分がさらわれちまったときも焦ったけどよぉ・・・水塞の旦那が現れたときも、おいら、かなり焦っちまったんだぜぃ!」

李俊「なんだ、デカブツ。俺が戻ってきたら何かまずいことでもあるってのか?」

李逵「ちげーよ!嬉しくってさ、勝手に涙が出てきて目の前が見えなくなっちまってよ。本当に困ったんだぜ!」

李俊「おいお前、また泣いてんのか?」



李逵さんが目をゴシゴシこすりながら、その場を立ち去る。



阮小五「親分・・・」

張順「兄貴・・・」



そこへ、阮小五くんと張順さんが近づいてきた。



阮小五「帰ってきてくださって、安心しました」

李俊「・・・ああ、心配かけたな」



阮小五くんの笑顔を見て、私も胸をなでおろす。



(本当によかった・・・李俊さんが戻ってきてくれて)



久しぶりに、みんなの明るい声が広間に響く。

李俊さんが戻ってきたこと、そして、戦に勝利したことで、自然と宴を開く流れになっていた。

酔った勢いで、李逵さんが滅茶苦茶な舞を披露して、みんなを笑わせる。



馬麟「郁里さん」



みんなの楽しげな様子を少し離れたところから見ていると、馬麟さんが近づいてきた。



馬麟「お茶をどうぞ」

郁里「あ・・・ありがとうございます」


(相変わらずよく気がつく人だなあ)



さっきまで料理やお酒を運ぶのに忙しくしていた私は、やっと一息つけたところだった。

そんな私に気がつき、お茶を持ってきてくれたのだろう。



郁里「よかったですね、無事に勝つことができて」

馬麟「・・・そう、ですね」



馬麟さんの反応に、私は思わず首を傾げる。



郁里「なんだか、元気がないみたいですけど、どうかされましたか?」

馬麟「・・・・・」



迷うように視線を泳がせたあと、何かを決心したのか、馬麟さんがじっと私を見つめた。



馬麟「郁里さん、今から私が聞くことに、正直に答えてほしいのですが・・・」



馬麟さんに、真剣な表情で質問に答えてほしいと言われ、とても、断れるような雰囲気ではなかった。



郁里「わかりました。私に答えられることなら」

馬麟「私は・・・」



一度、言葉を切り、馬麟さんが大きく深く呼吸をした。



馬麟「私は、軍師に向いていないのではないでしょうか・・・?」

郁里「えっ」


wwwこんなド素人にする質問かねwww


馬麟「今回の戦では、私は大した働きをしていません。それぞれの武将の能力が高く、その場の状況を彼らが独自に判断して戦っていました。王慶は、それほど手ごわい敵ではありませんでした。彼らの判断と力量だけでも勝てる相手だった・・・つまり、私は必要なかったのです」



そう言う馬麟さんは、とても悔しそうだった。



(悩んでいるんだ・・・呉用さんが言っていた、一皮むけるタイミングって・・・ここなのかもしれない)



よく考えながら、丁寧に言葉を紡ぐ。



郁里「もし私が、あなたは軍師に向いていない、と言ったら、馬麟さんは軍師を辞めるんですか?」

馬麟「それは・・・」

郁里「向いていない、辞めるべきだ、と思うのなら、そうすればいいと思います。冷たい言い方かもしれませんが・・・それは、自分で決めることではないでしょうか」

馬麟「・・・そうかもしれません」

郁里「馬麟さんにとって、軍師ってなんですか」

馬麟「・・・!核心をついた質問をするのですね、恐ろしい方だ。軍師とは・・・勝利を組み立てる者、でしょうか」

郁里「では、それはどのように組み立てるのでしょうか」

馬麟「・・・私は、周りの人間の気持ちを察し、それを汲むことで自分の方向性を考えてきました」

郁里「そうですよね。馬麟さんって、すごく面倒見がいいし、こうやってお茶を出してくれるタイミングも完璧だし」


wwwタイミング、言うなwww


馬麟「タイ・・・とはよくわかりませんが、人を見る目はあるつもりです」

郁里「なら、何を悩んでいるんですか」

馬麟「・・・ふふふ。本当にあなたは恐ろしい方だ・・・呉用先生が・・・先生が何を考えていらっしゃるのか・・・わからないのです・・・」



そう言って、馬麟さんは沈黙した。



郁里「・・・わかります。つい先日まで、私もそうでしたから・・・いえ、今でもそうです」

馬麟「・・・・・」

郁里「でも、それで・・・いいんだと思います」

馬麟「えっ?」

郁里「呉用さんのことは気にせずに、自分が思う通りに動けばいいんじゃないでしょうか」

馬麟「自分の・・・思う通り・・・」



馬麟さんが黙り込む。



郁里「あっ・・・ごめんなさい。出過ぎたことを言ってしまったかもしれませんね」


www出過ぎるのはいつものことだろうwww


馬麟「いえ・・・いいきっかけをいただきました。少し、一人で考えてみます」



そう言うと、馬麟さんは立ち上がり、広間を出て行った。



(大丈夫かな、馬麟さん・・・)



後姿を見送りつつ、そんなことを考えていると・・・。



???「何を話していたんだ?」



気がつくと、隣に呉用さんがいた。



呉用「馬麟と、何を話していたんだ?」



真剣な顔で呉用さんが尋ねてくる。



1:気になりますか?←

2:ちょっと人生相談を

3:呉用さんのことを



郁里「・・・気になりますか?」

呉用「・・・・・」



からかうように問いかけると、ちょっとむくれたような表情を呉用さんが見せた。



(呉用さん、ひょっとして・・・ヤキモチを妬いてくれてるのかな?)



それは久しぶりのことで、なんだか嬉しくなってしまう。



(呉用さんがこんなふうに私のことを気にかけてくれるのなんて、結構久しぶりだよね・・・)



そんなささやかなことを喜んでいると、呉用さんの手が私の肩に置かれ、二人の距離が急に近づいた。



呉用「そろそろ、宴を抜け出そうと思うんだが。郁里・・・君と」

郁里「二人で、ですか?」

呉用「ああ・・・今夜は、とてもいい気分だから、久しぶりに、郁里と二人きりになりたい・・・いいだろう?」


!!!(〃∇〃)!!!


郁里「・・・」


(まさか・・・まさか・・・)




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毎度おなじみ、もったいつけてるわりには中身空っぽなヒロインちゃんのお言葉でしたwww


答えになってるようで、全くなってないと思うのは私だけか・・・私に読解力がないだけかも?