【一〇八恋星☆水滸伝】史進外伝 恋星の章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



仕事を忘れて、今日はのんびりしているまなみんです!!



午後からはブラブラ出かけてきま~す♪



さて、少華山好感度が15以上で到達する恋星ルートです。


少華山ルートより、こっちの方が笑えるので好きです( ´艸`)


では、ネタバレ!!




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陳達「どうします、頭」



場所を移し、村人たちを救う方法について話し合いがもたれた。



(史進くんは来いって言ったけど、私もいていいのかな・・・)



端の方で話を聞きながら、ふと不安になる。




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史進「一度、現状を把握するために事態を整理しよう」

朱武「そうだねぇ、そのほうがいいと思う」


(これから軍議、もしかしたら、そのまま戦になるのかも・・・)



先ほどまで、史進くんと一緒に過ごしていた時間がうそのように感じられる。



(とりあえず、私は部屋に戻っていよう)



そう考え、史進くんたちをは別の方向へ歩き出すと・・・。



史進「郁里、どこに行く」

郁里「部屋に戻っていようかと思って」

史進「お前も来い」



ふと視線を移すと、魯智深さんと目が合った。



魯智深「・・・・・・」



でも、無表情のまま、視線を逸らされる。



郁里「いいの?行って」

史進「時間がない。急げ」




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(勢いで参加しちゃったけど、どう考えても私の出る幕はないような・・・)


wwwまったく無いね!(・∀・)www


史進「右近殿、左近殿はどう考えますか」

魯智深「五つの村すべてが同時に襲われたんだろ?なら計画的だろうよ」

楊志「そうだな。襲っているのはひとつの賊と考えるべきだ」

魯智深「もしくは複数の山賊を統率する指揮官がいやがるってことも・・・あるな」

史進「・・・・・・」

楊志「どちらにしても、油断ならない相手だ」



史進くんは考え込み始めた。



陳達「・・・もし、あんたらの言う通りだとしたら、今までの山賊とはわけが違う。なら、今回の山賊の正体はなんだっていうんだよ」



陳達さんは魯智深さんたちに向ける言葉に、なぜか棘がある。



魯智深「それは私にもわかんねぇよ。私が襲っているわけじゃあるめえ?」


wwwなぜに口調が江戸っ子なのかwww


陳達「無責任な物言いだな」

史進「陳達、やめろ」



ひどく落ち着いた様子で史進くんが口を開いた。



史進「少華山は周囲の村に拠るところが多い。今までも、危険があったときは必ず助けていた。それを、覆す理由がない」

陳達「じゃあ・・・」

史進「一斉に攻撃を掛ける。右近殿と左近殿もご助力いただけるか」

楊志「ああ」

魯智深「少華山にゃ、世話んなってるからな」



楊志さんたちを見つめ、史進くんが小さく頷いた。



史進「明朝、日が昇る前に出陣する。朱武、作戦は定まったか」

朱武「ああ。陳達、楊春、史進君はそれぞれ自分の隊から二割を割いてほしい。僕の隊からも二割出す。それを集めて一隊を編成し、右近殿と左近殿に率いていただく」

魯智深「うむ」

朱武「これで全部で五隊。全員で山を出て、一隊ずつひとつの村を救う。伝令はどんな些細なことでもそれぞれの隊に事細かに連絡すること。苦戦した隊や罠を感じた隊は、一旦山に戻り、他の隊に伝えること。以上、何か質問は?」



朱武さんが周囲を見渡した。

誰も何も言わない。



史進「よし。では、今日は準備を終えた者から休むように。以上、解散!」




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郁里「史進くん」



その日の夜、私は史進くんの部屋を訪れた。



史進「郁里。どうかしたか」

郁里「お茶を淹れたの。魯智深さんが持ってきてくれたものなんだけど」

史進「ああ、それはぜひもらおう」



戦を控えているせいか、史進くんの表情は緊張を帯びていた。

史進くんに茶碗を渡すと、すぐに口に運んだ。



史進「うまい。これは河北の茶だな。薫りが高い」

郁里「うん。私もいただいて、良いお茶だな、と思ったの。それに、少し気持ちが楽になるような気がして」



私がそう言うと、史進くんは黙って茶碗を卓の上に置いた。



史進「そんなにも肩に力が入っているように見えたか」

郁里「・・・なんだか気負っているように思えたの」



小さなため息が響く。

迷ったように視線を動かしたあと、私を見つめる。



史進「自分が下した決断を疑っている」

郁里「え・・・」

史進「村人は助けに行かなければならない。しかし、村人が襲われているという事実の向こう側に、何かがあるような気がする。お前がそばにいれば、もしかしたらそれがわかるかもしれない、と思ったんだが」

郁里「・・・ごめん」

史進「なぜ謝る。そもそも、俺自身が答えを見つけ出さなければならないことだ」



それから、史進くんはそっと手を伸ばして、私の手を握った。



史進「郁里、明日はお前も一緒に来てくれるか」



その時なぜか突然、私の脳裏にさっきの出来事が蘇ってきた・・・。
それは、史進くんに持っていこうと厨房でお茶を淹れていたときのことだった・・・。




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???「何をしている」



背後から声がかかった。



郁里「楊・・・じゃなかった、左近さん。どうかしたんですか?」

楊志「こちらが聞いている」


(迫力がある人だなぁ、と思っていたけれど、こうやって向かい合っていると、余計に威圧感がある)



自分が緊張しているのがよくわかった。



郁里「史進くんにお茶を淹れていたんです。魯智深さんにもらったお茶がとてもおいしかったので」

楊志「・・・・・」



楊志さんは、ちらりと茶碗を見ると、そのまま手に取り、熱い茶を飲み干した。



郁里「左近さん!?」

楊志「・・・足りないな」
郁里「え?」

楊志「もう少し、茶葉を蒸らしたほうがいい。そのほうが、甘みが出る」

郁里「あ、はい・・・」


(びっくりした・・・一体何をするのかと思ってドキドキしちゃった)



言われたとおりにもう一度お茶を淹れ直す。

先ほどより、蒸らす時間は少し長めにする。



楊志「俺にも淹れてもらえるか」

郁里「はい」



史進くんと自分の分、それから楊志さんの茶碗を用意する。



郁里「どうぞ」

楊志「かたじけない」


www武士かwww



茶碗を渡すと、楊志さんはわずかに笑みを浮かべた。



(あっ・・・楊志さんが微笑んでいるのって初めて見たかも・・・)



私は少し驚きながら、厨房を出た。




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???「郁里?」

郁里「えっ!?」



名前を呼ばれて、ふと我に返る。



史進「一緒に来るのは嫌かと聞いている」

郁里「私も一緒に・・・?」



驚き、聞き返すと、史進くんはふっと笑みを浮かべた。



史進「林冲がいたら、『郁里ちゃんを危険にさらす気が』と怒られそうだがな。あいにく、少華山は兵の少ない塞。明日の朝以降は、空っぽになる」

郁里「あ・・・」

史進「まさか、そこに郁里をひとり置いていくわけにもいかない。兵をつけて、梁山泊に避難させることも考えたが」



私の手を握る史進くんの力が強くなった。



史進「俺のそばにいてほしい、と思った。一緒に来てくれるか?」



答えは決まっている。

私はしっかりと頷いた。



史進「お前を危険な目に遭わせはしない」

郁里「大丈夫、信じてるから・・・」



目を合わせると、笑みを交わした。



史進「明日も早い。郁里も早く寝ろ」

郁里「うん・・・おやすみなさい」



立ち上がり、史進くんに背を向けてから、ふと不安がよぎる。



(言わない方がいいだろうか・・・)



村が襲われていると聞いてから、私の心にはモヤモヤしたものが湧き上がっていた。



(ううん・・・ただの気のせいかもしれないし、いたずらに史進くんを惑わせるのはよくない)



迷いを断ち切るようにして、私は史進くんの部屋を後にした。




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その頃、別の場所では・・・。



魯智深「だから言ったじゃねえか、間者じゃねえって」

楊志「・・・毒見とも疑わぬとは」

魯智深「目を見れば一発だ。悪事を考えるには、ちと清すぎる目だな」

楊志「史進には良い。が、お前には物足りぬ」

魯智深「・・・ひでえ言い方だなぁ。でも、不思議な女子ではある」

楊志「・・・ああ」

魯智深「興味は尽きないぜ」

楊志「それは、女としてか」

魯智深「・・・それを言わせるか?」



楊志と魯智深は顔を見合わせた。



楊志「・・・もう少し悪い女の方がおもしろかった」

魯智深「ほう。それはまたなぜ」

楊志「史進がうろたえる姿を見たい」


wwwドSかwww


魯智深「・・・悪い奴だねぇ、お前も」



辺りには、クツクツと大人たちの笑い声が響くのだった。




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まだ夜も明けきらないうちに、山賊討伐のため、隊は出発した。

私は史進くんの馬に一緒に乗せてもらっている。



郁里「邪魔にならない?」


www邪魔以外の何者でもないなwww


史進「ああ。以前の戦のときのように、何か感じたら遠慮せずに言ってくれ」



隊の先頭には、少華山に助けを求めに来た村人の姿がある。



(襲われた村に戻るのって怖くないのかな・・・私だったら、また怖い目に遭うかもしれない、と思って足がすくんじゃいそうだけど)



そんなことを考えていたとき・・・。



郁里「・・・史進くん」



史進くんの着物をきゅっと握った。



史進「どうした」

郁里「何か・・・嫌な予感がする」

史進「なに・・・?」



ざわざわとする心の奥。

その原因がわからなくて、もどかしい。



郁里「わからないけど・・・何か大きなものが近づいてきてるように思うの」

史進「・・・・・」



私の言葉を受け、史進くんが何か考えるように黙り込んだ。

その瞬間、ゴウッと強い風が吹いた。



郁里「左・・・っ!」

史進「!転進!!!」



私の声にかぶせるようにして、史進くんが叫んだ。



史進「っ・・・!」



史進くんの隊が後退した途端に、矢の雨が降ってきた。



(下がっていなかったら、まともに浴びてた・・・!)


史進「各隊、状況っ!」

兵「背後が何者かの攻撃を受けています!」

史進「・・・山賊か」

兵「いえ・・・あれは・・・」



伝令に走ってきた兵が言葉を切る。



兵「暗闇に紛れて襲ってきたのは宋軍です・・・!」

史進「くっ・・・やはりな・・・全軍、戦闘態勢に入れ!」

兵「周辺を宋軍に囲まれています!」

史進「隊ごとに分かれろ!小さく固まり、守り合え!いいか、今は倒すことを考えるな!己を守って山に戻るのだ!」



あちこちで戦いの気配が感じられる。



(一気に兵を失うことは防げたけど・・・もっと私が早く気づいていたら!)



1:私のせいで

2:ごめんなさい←

3:どうして・・・


郁里「ごめんなさい」

史進「なぜ郁里が謝る必要がある?」

郁里「だって私が・・・」



出陣前に感じていた嫌な予感を史進くんに伝えなかった・・・。

胸の中が後悔でいっぱいになり、私は思わず目を閉じた。



史進「・・・目を閉じるな、郁里。反省はいつでもできる。神経を研ぎ澄ましていてくれ」


(そうだ・・・今は余計なことを考えている場合じゃない)


史進「今は、ここから抜け出すことが先決だ」

郁里「うん・・・!」



大きく深呼吸をし、周囲に気を配る。



(来る・・・っ)



夜明けはまだ遠く、幸い、闇が私たちを守ってくれていた。



郁里「史進くん、前方ななめ右から近づいてきてる軍がある」

史進「わかった」



史進くんがすぅっと息を吸った。



史進「今、敵陣で一番手薄になっているのはどこだ」

兵「おそらく、西側かと」

史進「突破するぞ」

郁里「え・・・っ?史進くん!?」

史進「俺の隊が一番手薄になっているところを突破する。他の隊にはそこに続くように伝えろ」

兵「はっ!」

史進「聞いたな。我々の手で突破口を開く!突破するまでは、死ぬ気で戦え!」



史進くんに呼応するように兵たちが声を上げた。



史進「しっかり捕まっていろ、郁里」

郁里「大丈夫なの!?」

史進「愚問だ、突破すると言ったら、突破する。考えるのはやめだ。俺には走り抜けることしかできない」

郁里「・・・うん」

史進「心配するな」



不意に優しい声が響き、ハッと史進くんを見上げる。



史進「俺には、お前がいる。だから、何があっても大丈夫だ。行くぞ!」



史進くんの率いる隊自体が殺気をまとい、駆け出した。

前方からは、宋の兵士たちが襲い掛かってくる。



史進「頭を下げていろ、郁里!」

郁里「は、はい!」



伏せると、さまざまな気配、音が体を打つ。



(何もしたいないのに、呼吸が・・・)



殺気や剣がぶつかり合う音に、体も心も疲弊していくようだった。

一瞬のような永遠のような時が流れ続けたが・・・。

突然、フッと体が軽くなった。



(抜けた・・・?)



恐る恐る体を起こすと、そこにはただ森が広がっているだけだった。



史進「散れ!それぞれ生き延びろ!それだけを考えろ!」



そう言うと、史進くんは後ろについてくる兵たちがすべて逃げ切るのを見届けてから、力強く馬の腹を蹴った。





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このヒロインちゃんの力は何なのかね?


能力者なの?単に勘が鋭いだけ?


本編ではどう扱ってたか・・・忘れちゃったwww