こんばんは!
二日ほど更新ストップしてたまなみんです!!
ちょっと仕事が朝早かったもので・・・
それでは、いよいよクライマックスの阮小五ルートです。
ネタバレでどうぞ~
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阮小五くんの覚悟を知った私は、水軍の人に阮小五くんのところに連れて行ってと頼んだ。
郁里「お願いします。阮小五くんのところに連れて行ってください。このとおりです!」
私は、いつのまにか腰を折って、頼み込んでいた。
呂方「あ、姐御!?」
郁里「お願い。呂方くんからもお願いして。私、どうしても阮小五くんに伝えなきゃならないことがあるの」
何様だよ・・・(-""-;)イライラ
私は呂方くんをじっと見た。
呂方「ったく、わかったよ。その代わり、邪魔にだけはなるなよ。こっちは遊びじゃねえんだ」
www無理だよ。だってくだらない用事で邪魔しに行くんだもんwww
郁里「うん。約束する」
呂方「それじゃ、お前、悪いけどこの人を阮小五のところに連れていってやってくれ」
兵「いいんですかい?」
www断っちゃえwww
呂方「責任は阮小五に取らせろ。ただ、送り届けるまでは、お前が何とかしろ」
兵「・・・承知」
郁里「ありがとう、呂方くん、それと・・・怪我・・・ううん、絶対死なないで!」
呂方「それなら約束できるぜ。じゃあな」
呂方くんはいつものように笑顔を見せると、走っていった。
兵「それじゃ、こっちも行くぜ」
郁里「はい、お願いします」
水軍の人に促され、私も走り出す。
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兵「この先に阮小五さんがいるはずだ。悪いが俺も仕事があるんでね、ここでおさらばだ」
郁里「はい。ありがとう。あなたも、どうかご無事で」
その人は軽く会釈をすると、自分の持ち場に戻っていった。
そして私は、阮小五くんがいるという、その先に向かって走り出す。
阮小五「左手、人数が薄い!右手は矢をもっと降らせろ!」
私は、兵に指示を出している阮小五くんを見つけ、駆け寄った。
郁里「阮小五くん!」
阮小五「郁里・・・さん!?どうしてここに!」
郁里「ごめん。私、どうしても阮小五くんに伝えたいことがあって」
阮小五「伝えたいことって・・・なんで今!?戦場を馬鹿にするのもいい加減に!」
厳しい目になった。
でも、不思議と怖くはなかった。
私は、つかつかと阮小五くんに近づくと、両手でその頬をパンッと挟んだ。
阮小五くんの顔が歪んで、こんなときなのにちょっと笑いそうになる。
郁里「お互い様でしょ?」
阮小五「・・・・・・」
郁里「阮小五くん」
阮小五「ふぁい」
郁里「変な顔っ!」
私はそのまま阮小五くんの頬をパンパンッと叩いてから離した。
阮小五「・・・いてて。酷いな、郁里さんは」
阮小五くんが両頬をさすりながら、口を尖らせる。
その表情はもういつもの阮小五くんに戻っていた。
その時・・・。
兵「隊長!おそらく敵の本隊と思われる一群、来ました!」
阮小五「郁里さんは少し離れていてください。心配しないで。僕は必ずここを守りきる」
郁里「それだけじゃダメ!」
私は、目が涙でうるむのを感じながら、叫んでいた・・・。
阮小五「・・・まいったな・・・どこまで見抜かれているんですか・・・」
郁里「全部。あなたの覚悟、すべて・・・でも、それを私は許さないから」
阮小五「・・・破ったら、嫌われてしまいますか?」
郁里「うん。だいっきらいになる!だから・・・」
阮小五「・・・そっか。それは、嫌だな」
www周りで見てるほうはもっと嫌だろうwww
郁里「阮小五くんっ!!」
阮小五「約束しましょう。絶対に死にません。あなたが僕に伝えたいことを聞くまでは」
郁里「・・・約束だよ。漢が誓った言葉だよ」
阮小五「はい。必ず」
郁里「・・・・・・」
阮小五くんの顔が近づき、唇に柔らかい感触が重なる・・・。
それはあまりにも一瞬すぎて、何をされたのかわからないほど・・・。
今、交戦中だよね?(・∀・)
阮小五「・・・・・ふぅ」
何かをやり遂げたような顔をした阮小五くんは、真っ赤な顔をして笑顔を見せたあと。
阮小五「よし、全員位置につけ!」
すぐに、厳しい顔つきに戻った・・・。
阮小五「曾家を返り討ちにしてやろう!」
阮小五くんが声をあげ、隊の士気が上がった。
(今の、あとで・・・もう一回してよ・・・約束だからね!)
そして、戦いは熾烈さを増していく・・・。
阮小五くんの作戦は、見事に的中していた。
秘密の通路から出てくる敵を次々と倒していく。
李俊「さすがやるなあ。うちの要は。援軍に来てみたが・・・必要なかったかな」
いつの間にか私の隣に李俊さんが立ち、阮小五くんの指揮を見て唸っていた。
(これなら勝てる)
素人の私が見てもわかるくらい圧倒的な強さを見せる阮小五くんたちに、私も安堵のため息をつく。
www早く持ち場に戻れよ、素人www
その時・・・。
???「おやおや、いくら囮とはいえ、随分とやられちゃったみたいだねえ」
どこからか聞き覚えのある声が響いた。
その声に記憶が蘇り、体に鳥肌が立つ。
郁里「この声は・・・」
史文恭「やあ、お久しぶり、うさぎちゃん。元気だったかな?」
声のする方を向いて見れば、岩場の上から史文恭がこっちを見下ろしていた。
李俊「史文恭だと・・・?」
李俊さんが『信じられない』という顔で、史文恭を見た。
それは、阮小五くんも同じだったようで。
阮小五「通路は確かに塞いだはずだ。どうやって・・・ここに!?」
史文恭「僕だってバカじゃないからね。少しは頭を使うのさ。君は、僕たちが秘密の通路を知っていることを知っている。だから、もしかしたら罠とか仕掛けちゃったりー?くらいは想像がつく」
www私でも想像がつくwww
阮小五「なんだって!ってことは、今、僕たちが倒した連中は」
史文恭「そ。さっきも言ったでしょ。あいつらは君たちの注意をひきつけて、僕がここにたどり着くまでの・・・エサ」
阮小五「・・・・・っ!作戦のために、味方の命を利用したっていうのか?」
史文恭「何、怒ってんだい。それが戦ってもんだろ?いかに効率よく味方を殺すか。それが腕前ってもんだろう。駒は有効に殺さなきゃ、ね」
阮小五「・・・テメエ・・・ふざけんな・・・」
(阮小五くんの口調が変わった!いけない、このままじゃ・・・)
阮小五「自分の部下を駒だと?ふざけんなっ!」
郁里「阮小五くんっ!」
阮小五くんが仕込み棒を振りかざし、史文恭に向かっていった。
史文恭「相変わらず気が短いねえ。女の子に嫌われるよ」
阮小五「うるせえ!」
阮小五くんが棒を勢いよく振り下ろす。
しかし、史文恭がなんなくそれを剣で弾いた。
史文恭「少しは落ち着きなよ。戦は冷静さが大事。我を失ったら・・・早死にするよ」
www史文恭がけっこう正論を言ってくる件www
史文恭がニヤリと笑い、右手を上げた。
その瞬間・・・。
李俊「阮小五、前を見ろ!」
阮小五「何っ!?」
どこに潜んでいたのか、大量の敵が迫ってくるのが見えた。
阮小五「くっ、いつのまにこんな」
史文恭「戦の時には、落ち着いて辺りをよく見なきゃね。さあ、まだまだ行くよ」
史文恭はどこからか筒のようなものを取り出すと、それに火をつけた。
筒からたくさんの赤い煙が出て来て、高く昇っていく。
李俊「狼煙かっ!畜生、まだ来るぞ」
阮小五「はい!」
李俊さんの言葉どおり、その狼煙を目印にした敵が次々と押し寄せてくる。
阮小五くんの隊は秘密の通路を塞ぐために必死だし、援軍に来た李俊さんの隊は、数こそ少ないけれど、かなり強い史文恭の隊にかかりっきりだ。
(私に何かできることは・・・)
どっか行け!!(・∀・)
1:援軍を呼びに行く←
2:戦おうとする
3:何もしない
郁里「私、援軍を呼んできます」
阮小五「ダメです!危険すぎます」
郁里「お願い。私だって阮小五くんの役に立ちたいの」
李俊「健気でいいじゃねえの。それに、命を懸けた女は、男より強いんだぜ」
阮小五「郁里さん・・・では、お願いできますか?郁里さんがここを出るまで、絶対に敵は通しませんから」
郁里「それじゃ、私、行ってきます」
阮小五「お願いします。あと・・・援軍を呼んだら、郁里さんは戻ってこないでください」
郁里「それは・・・」
阮小五「さあ、行って!」
私は強く頷くと、援軍を呼びに走った。
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(誰か・・・誰でもいいから、早く・・・)
援軍を探して必死に走る。
すると、前から呂方くんが走ってきた。
郁里「呂方くん!」
呂方「姐御っ!阮小五はどうした?史文恭に攻め込まれたって」
郁里「そうなの。すごくたくさんの兵も押し寄せてきてる。李俊さんの隊もいるんだけど、かなり押されてる」
呂方「わかった。すぐに援軍を向かわせる。姐御は安全なところに避難してな」
郁里「私も戻る」
もう、誰かこの女殴ってよ(-""-;)
呂方「何、言ってんだよ。死にてえのか?」
郁里「私がいないと、阮小五くんは命を粗末にする!」
呂方「・・・戦ってのはそういうもんだ。姐御は早く」
郁里「それは、私が自分を許せないの!私にとって正しいことだと思っていたことでも・・・それをきっかけに阮小五くんが自分の命を軽んじるのは、私の責任なの!」
私は呂方くんに背を向けて、来た道を戻ろうとした。
呂方「待てよっ」
後ろから腕を掴まれ、がくんと体が止まる。
郁里「呂方くん、お願い。わかって。阮小五くんが死んだら・・・私・・・」
呂方「ったく、色男はずるいよな。わかった、わかったから、とりあえずおれについてきてくれ。一人で暴走されるより、マシだ」
wwwうっとおしい荷物だね、お疲れさまwww
郁里「ありがとう!」
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【阮小五から見た景色】
阮小五「・・・これじゃいくら倒しても埒があかない!」
次から次へと襲い掛かってくる敵をなぎ倒す。
敵は大して強くないものの、あまりの人数に体力を削られていく。
李俊「さすがにコイツは、やべえかもな」
親分が、減らない敵を見て力なく笑った。
その時・・・。
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阮小五ルート、こんなにイライラしたかな~?と、過去の感想記事を読み返してきましたwww
楽しんでたようですが、やっぱヒロインちゃんに納得してない模様(笑)
いい大人が、自分の気持ちばっかり優先で周りが見えてなくてみっともない!!
この子、きっと元の世界で友達少なかったと思う←そこまで言うか