こんにちは!
クリスマスケーキを食べて、ちょっと胃もたれ中のまなみんです!!
子供の頃は、大人になったら絶対ホールケーキを独り占めしてやろうと思ってたのに、大人になったらそんなにケーキ食べられなくなるんだね・・・(笑)
では、阮小五ルートです~
ネタバレしまくりでツッコミありです~
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【阮小五から見た景色】
李俊「ところでお前、さっきから何で顔が赤いんだ?」
親分が地下牢から戻った僕の顔を、心配そうにのぞきこんだ。
阮小五「え!?・・・あの・・・」
李俊「まさか、お前、あの女の妖術に・・・」
阮小五「違います!違います!何でもないので、放っておいてください」
李俊「そうか、余計なひと言だとは思うがな、お嬢ちゃんもアレと同様、まだ何なのかわかってねえんだ。くれぐれも気をつけろよ」
阮小五「親分・・・珍しいですね、そんな説教めいたことを念押しするなんて」
李俊「変化に臆病でいることは、俺は恥とは思わねえんだ。君子危うきに近寄らず、ってね」
阮小五「僕はもともと君子の器じゃありませんので。でも、お言葉胸にしますよ」
僕は親分に頭を下げて、その場を去った。
赤くなっていると言われた自分の顔に触れると・・・確かに熱を帯びている。
阮小五「・・・・・・ふう」
熱に触れた指が、あの時の感触を思い出す。
細い彼女の首筋、サラサラとした綺麗な髪。
そして・・・。
(白くて、柔らかな肌だったな・・・)
www何考えてんだ、少年www
阮小五「ああっ!僕はいったい何を考えてるんだ!彼女は間者かもしれないんだぞ」
自分に言い聞かせるように声にしてから、両手で頬をパンパンと叩いた。
そして、改めて先を急ぐ。
(そう、僕の記憶が確かならば、彼女のあの印は・・・)
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【郁里から見た景色】
(ん・・・誰かいる・・・)
???「郁里さん・・・起きてください・・・僕ですよ・・・」
(私を・・・呼んで、る?“僕”?・・・あ、そうか・・・この声は・・・)
郁里「・・・・・」
重い瞼をようやく開くと、そこには阮小五さんが立っていた。
阮小五「やっと起きましたか?食事をお持ちしましたよ」
郁里「・・・あ、食事・・・。本当に持ってきてくれたんですね・・・ありがとうございます」
阮小五「いいえ・・・また眠ってたんですか?こんな状況でそんなに眠れるなんて、ずいぶんと大物なんですね」
阮小五さんが、クスリと笑った。
ふいをついた笑顔に、なんだか恥ずかしくなり、私の顔がカッと赤くなる。
郁里「い、いえ、こんな状況だから・・・一日中薄暗くて、昼も夜もわからないし、お腹が空いて力は出ないし、もう寝てるしかないって言うか。あの・・・今、何時ですか?」
阮小五「なん、じ・・・とは」
郁里「時間です」
阮小五「刻限のことですか。もう昼時です。ですから、これを食べて元気になってください」
郁里「・・・は、はい。いただきます」
阮小五さんが粥の入った椀を差し出しながら、笑った。
なぜだか恥ずかしくなってしまった私は、そんな自分を誤魔化すように粥を口に運ぶ。
郁里「お・・・美味しい」
椀に入ったお粥を一口食べると、感激のため息が零れた。
www飢えてたら、何でもウマイさwww
阮小五「よかった。もし足りなかったり、他に食べたいものがあれば教えてください。すべてには応えられませんが、努力はします」
郁里「ありがとう・・・ございます」
(そういえば、今日の阮小五さんって笑っている。なんだろう、すごくほっとするって言うか・・・安心する笑顔だな)
お腹が満たされたからか、人と接することができるからか、それとも・・・阮小五さんの笑顔に安心したからか・・・私は徐々に冷静さを取り戻していった。
阮小五「怖かった、ですか」
郁里「・・・それは、もちろん・・・何をされるか・・・わからないのが不安でした。殺されるんじゃないかって思って・・・今でも、少し不安ですが」
阮小五「・・・こちらも命がけですからね。もし、あなたが間者なら、こちらが殺されてしまう。もしもの時は殺られる前に、殺らないと」
郁里「・・・・・・」
(私は誘拐されたって思ったからだけど、命がけとか間者とか、殺られる前に殺らないと、とか・・・なんだか・・・)
郁里「ずいぶんと、物騒なんですね」
阮小五「え?この戦乱の世の中で、何を言ってるんです。常識でしょう」
wwwまた出た「常識」www
1:常識なんですか?
2:意味がわかりません
3:詳しく教えてください←
郁里「詳しく教えていただけませんか?」
阮小五「え?」
郁里「どうやら、ここでは私の常識は通じないみたいです。常識と非常識がひっくり返ることなんて、文化の違いを考えればよくあることだし。ここでの常識をちゃんと知りたいんです」
阮小五「へえ・・・失礼ながら郁里さん・・・あなたは僕が考えていたより、ずっとしっかりとしているのですね。でも・・・話の前に、まずはあなたのことを聞かせていただきます。いいですね」
郁里「・・・それは、構いませんけど。でも、何から話せばいいのか・・・」
阮小五「ちょうど、人の生き死にの話になりました。人が死ぬのは、それほど珍しいですか」
(この人、ずいぶん理路整然と話すんだな)
郁里「・・・ここがどんな世界かはわかりませんが、少なくとも、私が住んでいたところとは違いました。一人でも人が殺されれば、大騒ぎになります。戦争なんて滅多に起こりません」
阮小五「戦がない・・・考えられません」
阮小五さんが首を振った。
それは、冗談や誤魔化しているようには見えない。
(ここはいったい・・・どういうところなの・・・)
郁里「阮小五さん・・・」
阮小五「本当にあなたの住むところでは戦がないのですか?」
阮小五さんが、私の言葉を遮った。
そして、まっすぐな目で私をじっと見つめる。
郁里「はい」
阮小五「そんな・・・戦がないなんて・・・ありえない」
郁里「好きで戦争をしているわけじゃ、ないんでしょう?」
阮小五「もちろんです。戦は嫌いです。戦は・・・必ず大切な誰かを失います」
(・・・不思議。とても実感のこもった言葉だ・・・きっと、本当に命のやりとりをしてきた、ってことなんだ・・・でも・・・)
郁里「だったら・・・戦争をしなければいいのに」
事情も知らんヤツが、いい加減なことを言うな(-""-;)
阮小五「なんですって?大切な人を殺されているんですよ?その恨みはどうすればいいんですか。それに、仇を取らなければ、殺されれた人は報われないじゃないですか」
郁里「でも、仇討ちなんてしたら、相手にとってあなたが仇になります。それって、キリがないんじゃ・・・」
阮小五「それは、そうですが・・・」
郁里「その憎しみが交代で訪れるだけで、ずーっとその恨みは繋がって、いつまでたっても戦争は終わらないんじゃないですか?」
阮小五「そんなことわかってます。でも、それなら・・・僕たちは、いったい・・・どうすればいいんですか」
私をじっと見据える阮小五さんの目が強くなった。
その視線に一瞬怯んでしまうものの、私は・・・。
(真剣なんだ・・・だったら・・・)
自分の考えをしっかりと伝えたい、と思った。
郁里「自分で出来るかどうかわからないことを言うことになってしまいますが・・・許す、事が大切なんじゃないかな」
出来るかどうかわからないなら、言うべきじゃないんだよね(  ̄っ ̄)
阮小五「許す・・・だって!?・・・・・はっ。随分と簡単に言いますね」
阮小五さんは、一瞬驚いたような顔をしてから、苦笑した。
でも、その目はなんだか悲しそうで、揺れているようにも見える。
郁里「別に簡単に言ったつもりはありません。でも、私の住んでいたところでは、みんなそうしています。法律で成り立っています」
阮小五「法律・・・」
郁里「それに・・・戦争が嫌いなのに・・・戦争で大切な人を失うってわかっているのに・・・それでも戦い続けるって、おかしくないですか?」
自分の気持ちに整理をつけるために戦うのもアリなんじゃないの?(-з-)
阮小五「郁里さん・・・・・・」
さっきまで、ずっと私を見据えていた阮小五さんが、哀しそうな目をした。
その表情に、なんだか傷つけてしまったようで申し訳なくなる。
郁里「あの・・・ここのことよく知らないのに、生意気なこと言って、すみませんでした。お粥、ごちそうさまでした。すごく美味しかったです」
阮小五「あ、ああ。いえ・・・それはよかったです。あ、そうだ。食事の他に、これを持って来たんでした」
阮小五さんが私に包みを差し出した。
包みを広げると、そこにはきれいな着物のような服があった。
阮小五「新しい服です。こちらに着替えてください」
郁里「そういえば、私、ずっとこの服のまま・・・ありがとうございます。助かります」
服を抱えて立ち上がる。
その時、阮小五さんと目が合った。
郁里「あ・・・えと・・・」
阮小五「あ・・・す、すみません。今すぐ出ますから」
郁里「い、いえ、あの・・・っ!出て行かなくていいので・・・その・・・そこで後ろを向いていてもらえませんか」
阮小五「え?でも」
郁里「着替えている最中に他の誰かが来ると困るから、いて、もらえませんか・・・」
阮小五「・・・・・・は、はい・・・僕でよければ」
阮小五さんは、小さくうなずいてから私に背中を向けた。
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【阮小五から見た景色】
彼女に言われて、僕は壁と向き合った。
(・・・郁里さんは、どうして僕をここに残したんだろう?見張りなら、牢の外でも同じなのに。もしかして、僕を・・・誘ってる?・・・・・・・いや、この人はそんなことはしない。それくらいは・・・わかる・・・だとしたら・・・あれ?・・・男と見られていない・・・・・だけ?僕が小さいから?童顔だから?・・・僕だって・・・僕だって・・・・・男だ・・・)
www悶々としてるねwww
パサッ
阮小五「っっ!」
布が落ちる音がして、体がビクッと反応した。
(今・・・脱いで・・・る?)
そう考えた途端、全身の血液が滝のように流れ出し、背中に全神経が集中する。
(な、なんだこの感じ・・・心が・・・キツイ・・・)
郁里「あ、あれ?これってどうなって・・・」
後ろで郁里さんの困惑した声がした。
阮小五「お・・・お手伝いしましょうか?」
反射的に振り向こうとした僕を、郁里さんが大きな声で制した。
郁里「ダ、ダメッ!今は絶対に振り向かないで!」
阮小五「しっ、承知しましたっ!」
まるで親分からの命令を聞くように、動きを止め、その場に直立不動をした。
そして、普段より時間を長く感じながら、彼女が着替え終わるのを待った。
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【郁里から見た景色】
郁里「お待たせしました。終わりました」
慣れない服にようやく着替えて、阮小五さんに声をかける。
阮小五「そうですか。お疲れさまで・・・し・・・た・・・」
郁里「あれ、へ、へんですか」
阮小五「い、いいえ。その逆です。とても似合います。とても・・・素敵です」
郁里「あ、ありがとうございます」
(そんなに褒められると・・・ちょっと・・・照れる・・・)
飾り気の無いシンプルな褒め言葉に、思わず照れてしまう。
そして、なんだか阮小五さんの顔を直視できなくなった私は、なんとなく視線を落とす。
すると、何かを握りしめた阮小五さんが近づいてきて・・・。
郁里「え・・・?」
驚いて顔を上げると、阮小五さんが怖いくらい真剣な顔をして、私を見つめていた。
阮小五「郁里さん、僕は、あなたに敵意を抱くことができそうにありません。ですから、これを受け取ってください」
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出たよ、ヒロインちゃんのキレイごと・・・
だ~か~ら~、事情も知らんやつがいらんこと言うなっての(-""-;)