【一〇八恋星☆水滸伝】九紋竜・史進ルート 第十章 第十一話~第十五話【本編】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



道路の冠水であやうく仕事に遅刻しそうになった、まなみんです!!



いや、マジでやばかったよ!!



みなさまは台風、大丈夫でしたでしょうか?



さて、いよいよクライマックスが近づいてきました、史進レポですwww



ネタバレ・ツッコミありですが、よろしければどうぞ~




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




立ち去ろうとする呉用さんの前を遮るように、史進くんが立ちはだかった。

広間の空気が凍りつく。



呉用「何の真似だ、史進」

史進「呉用殿が認めてくれるまで、どくつもりはない」

呉用「何を子供のようなことを・・・。そもそも、『俺たちは強いから』、そのような言葉で誰が納得する。強いなどというのは、個人の価値観に過ぎない」



呉用さんの言うことも、確かに一理ある。

史進くんが言ったのは、具体的な勝算ではないのだから。



(でも、私は・・・)


史進「いや、俺たちは強い。なぜなら、弱い者を助けないものは弱い。なら、弱い者を助ける者は、強いはずではないか」


???(・∀・)???


(史進くん・・・!)



史進くんの言葉に、その場の空気が変わった。

ふっと、緊張が解けるような・・・そんな風に感じた。



林冲「史進・・・お前がそんなこと言うとはな・・・」

李逵「言うなぁ、史進さん!!!」



李逵さんが嬉しそうに史進くんに飛びついた。



史進「・・・お前、でかいんだから全力で飛びつくな。怪我をする」

李逵「こんなに嬉しいこと、体であらわさなくて、どうするってんだ!それでこそ、おいらが尊敬する九紋竜だぜぃ!」



広間を見回した。

誰もが、あたたかい笑顔で史進くんと、じゃれつく李逵さんを見守っている。

そして、みんなの瞳には力強い輝きがあった。



(みんな、助けに行きたかったんだ・・・。だけど、助けに行くには、呉用さんが言うように、それなりの根拠が必要だった・・・。史進くんは、みんなの戸惑いを打ち壊した。本当の“強さ”の意味を説くことによって・・・)


あ、そういう流れだったの?(°д°;)←ついていけてない人


李逵「先生、おいらも行くぜ!」

呉用「!李逵、それは・・・!」

林冲「単純な計画だけど、こちらも敵がしたように、各山へ一斉に攻めこめば、梁山泊が危険になることも、それぞれの隊が危険になることもないんじゃないかな」



呉用さんが、頭痛をこらえるかのように、額に手を当てた。

やれやれと、深く息を吐く。



呉用「そんな単純なことができるわけがない。官軍の規模がどれだけ大きいか知らぬお前たちでもなかろう!」



李逵さんは動じない。

逆に、ますます勢いづいて、身を乗り出しながら続けた。



李逵「官軍の大半なんてカスだよ、カス!おいらが全部、投げ飛ばしてやる!」


wwwできそうで怖いwww


林冲「オレも行きますよ、呉用さん」

呉用「林冲!お前まで・・・」

林冲「だって、このままだと史進に弱虫呼ばわりされちまう。さすがにオレも、それは嫌だな」



そう言うと、林冲さんは史進くんを見て、ニッコリと笑った。



(やっぱりこういうときは二人の仲の良さがよくわかるな・・・)



林冲さんは軽口を叩いているようで、心の中では、どこまでもついていく・・・そう、言っているように思えた。

二人の様子に、胸が温かくなる。



史進「呉用殿」

呉用「・・・・・」


wwwどんまい、呉用さんwww



史進くんが、呉用さんに決断を迫った。

呉用さんはいまだ無言を貫いている。

広間のみんなが、固唾を飲んで二人を交互に見ていた。



呉用「・・・・・・」

宋江「いいんじゃないかな」



それまで黙って成り行きを見守っていた宋江さんが口を開いた。



呉用「宋江様まで・・・!」

宋江「いやいや、大切だよ。自分たちが強いと言えることは。官軍よりも強いのだろう、史進」

史進「はい」

宋江「じゃあ、許可しよう」



あっさりと許可が下り、呉用さんよりも史進くんのほうが驚いた様子だ。

複雑な表情の呉用さんに、ニッコリと宋江さんが微笑んだ。



宋江「あとは呉用が勝てる作戦を立ててくれるから。そうだよね、呉用」


wwwにっこり笑顔で無茶ぶりwww


呉用「・・・下手したら、全滅もあり得るのですよ、宋江様」

宋江「大丈夫、私たちは強いからね」

呉用「・・・・・わかりました」



呉用さんが大きなため息をついた。

だけど次に顔を上げたとき、呉用さんの表情は引き締まっていた。

決めた以上、最善を尽くす・・・そんな風に見えた。



呉用「各山に、隊を遣わせる。しかし、どこの山も、官軍は我らの軍勢の倍はある。それぞれが二人分の働きはしてくれるんだろうな?」

李逵「そんなん、五人分ぐらい働くから安心してくれよぅ、先生」

呉用「・・・それは心強い話だ。進発は明後日。各自、進発の準備を進めてほしい」



広間が大きな歓声に包まれた。

反論する人は誰もいない。



(みんな・・・本当はこうしたかったんだ。史進くんが・・・史進くんの強さが・・・みんなの背中を押したんだ!)




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




各山へ援軍を送ることが決まって・・・。

梁山泊内は緊張感もあるけれど、みんながイキイキしているような気がした。



(史進くんの言葉がよかったのかも。“弱い者を助けに行く自分たちは強い”か・・・。すごく心強い言葉だな・・・)



進発準備に追われるみんなの姿を見守る。


wwwアンタ、準備はwww


私も何か手伝いたくて行き場を探していると、李俊さんに肩を叩かれた。



李俊「お嬢ちゃん」

郁里「李俊さん・・・準備はいいんですか?」

李俊「俺はお留守番」

郁里「つまり・・・李俊さんが、梁山泊を守るということですよね」

李俊「そういうことだ。ここは俺が守り抜いてみせるから、安心して遊んで来い」



きっと李俊さんだって闘いたいに違いない。

だけど・・・みんなが帰る場所を守るのも、大切なこと。

これは信頼できる者にしか、任すことができないことのはず。

だから李俊さんは、みんなのためにいつも残るのだ。



郁里「きっと、みんな勝ちますから。安心してください」

李俊「お、強気だねえ」

郁里「だって、みなさん、強いですから」

李俊「史進の言葉か・・・それなんだけどなぁ・・・ちょっと聞きたいことがある」



李俊さんの表情が突然、引き締まった。

李俊さんがグッと私との距離を詰め、肩を掴む。



郁里「な、なんですか」



わずかに緊張しながら、李俊さんの言葉を待つと、もったいぶるようにゆっくりと、口を開いた。



李俊「もう史進とは男と女の関係になったのか?」


wwwやっぱ気になるのはソレかwww


郁里「なっ・・・!」



李俊さんの言葉は、私の予想の斜め上をいくものだった。



(・・・というか、今する話なの!?)


郁里「り、李俊さんや朱武さんは私がいた世界だったら、性的嫌がらせで訴えられますよ!」

李俊「何もしてないのに訴えられるのか!生きづらい世の中だな。俺はこの世界に生まれてよかったよ。・・・でも、その様子だと、まだ、か」

郁里「だったら、なんだって言うんですか」

李俊「いや、それだったら、史進はまだ強くなる余地はある。そう思ってさ」

郁里「え・・・」

李俊「まあ、せいぜい、楽しませてくれよ」



意外にもあっさりと私の肩を離した李俊さんは、意味深な言葉を残して、すっと立ち去ってしまった。



(史進くんは、まだ強くなれる・・・どういうことなんだろう?)




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




進軍の準備は順調に進み・・・。



(もう、明日は出発かぁ・・・)



窓から空を見上げて、思いをはせる。

夜だというのに、空に浮かぶ大きな月が、こうこうと私たちを照らしていた。



(大丈夫だよね。みんな、無事に戻ってくる・・・)



夜空に浮かぶ丸い月に向かって、私は祈りを捧げた。

史進くんと・・・みんなが、ここに帰ってくるように。



(私もついていけるものなら行きたかったけど・・・)




呉用「今回、君はここに残れ」

郁里「え・・・っ」

呉用「史進が連れて行くと言うかもしれないが、いざというときに、君を守ることを優先してしまうかもしれない。今、梁山泊は史進を欠くわけにはいかない。・・・私が言いたいことはわかるな?」

郁里「・・・はい」




呉用さんの言葉を思い出して、私は小さく息をつく。



(できることと言えば、こうやって祈ることぐらい・・・か)



私の祈りを受け取ってくれたのかどうかわからないけど、月はよりいっそう強く光り、最後の準備に追われるみんなの手元を照らしてくれている。

・・・そんな気がした。

さすがにそろそろ休もうかと思った、そのときだった。



史進「郁里、起きてるか」

郁里「史進くん!いいの?寝なくて」

史進「ああ。なんとなく、お前の顔が見たくなったから、来た」



私は、喜びが顔に出過ぎないように注意しながら、史進くんを部屋に招き入れた。

史進くんは私の部屋に入ると、私がすすめたイスに素直に座った。

一日中、戦いの準備に追われていたに違いないのに、その表情からは、疲れは感じられなかった。



郁里「ずいぶんと夜遅くに、いらっしゃい」

史進「お前こそ、よく起きてたな」

郁里「なんだか、目が冴えちゃって・・・。私は戦に出ないって言うのに・・・」

史進「呉用殿に禁じられたのか」


wwwピンポン(・∀・)www


郁里「・・・うん」



明日は、史進くんを見送ることになる。

そう思うと、胸がぎゅっと締め付けられた。

私は、自分に言い聞かせるように、続ける。



郁里「当たり前だよね、いくら馬に乗れて、棒術が少しできるようになっても、激しい戦の中だと、足手まといになるよね」


なんか、嫌な感じの言い方だよね(-""-;)



史進くんは、ほんの一瞬だけ目線を足元に落とし、すぐにまたきっと顔を上げると、真っ直ぐ私に向き直った。



史進「・・・その話なんだが、俺は、お前に一緒に来て欲しい。明日、共に出陣してくれ」

郁里「・・・え?」



私を連れて行きたいと、今史進くんは言った。

史進くんの瞳と、呉用さんの言葉。

ふたつが、私の中で錯綜する・・・。



1:迷惑をかけたくない

2:本当にいいの?←

3:呉用さんに怒られちゃう



郁里「本当にいいの?私がついていっても・・・」

史進「むしろ、ついてきてもらわないと、困るぐらいだ。お前がいないと、俺は力が発揮できない。・・・どうだ?」



指揮をする立場の呉用さんの意に反することになったとしても、私を連れて行きたいと・・・史進くんはそう願ってくれている。



郁里「・・・わかった」



私は・・・決めた。



郁里「一緒に行く」

史進「そうか!よかった」



史進くんが嬉しそうな笑みを見せた。

その笑顔に、私は胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。



郁里「ううん、私のほうが・・・よかった・・・」



こらえきれず、零れ落ちた言葉と涙。



史進「な、なぜ泣く!?俺は、何か・・・まずいことを言ったのか?」



少し慌てる史進くんに向かって、小さく首を横に振った。



郁里「もしかしたら、もう史進くんに会えなくなるんじゃないか、って。そう思っていたから・・・」

史進「え・・・・・?会えなくなるかもしれないなどと・・・どうしてそんなことを思う?」



気持ちが溢れて、言葉が出ない・・・。

私は、仕草で“少し待って”と伝えて、涙を拭い呼吸を整えた。

その間、史進くんは黙って、じっと待っていてくれた。



郁里「・・・私ね・・・すごく、怖かった・・・。もし、史進くんが大きな怪我を負ったらどうしよう、とか、もしも・・・死んじゃったりしたら・・・」

史進「馬鹿な妄想だ。俺が死ぬわけないだろう」

郁里「そうなんけど・・・。それでも、連れて行ってもらえる、って聞いたらホッとして。明日、見送ったまま、会えなくなることはないんだ、って思ったら・・・。ごめんね、泣いたりして」
史進「・・・・・いや」



ふっと史進くんが微笑んだ。

指先で、私の涙をやさしく拭いてくれる。



史進「なぜだろうな、安心した」

郁里「え・・・?」

史進「お前にも、弱いところがあるんだな」

郁里「人のこと、なんだと思ってるの。史進くんのことに関しては、弱気になっちゃうこともあるんだから」

史進「俺に関してだけ?」

郁里「うん・・・。悪い可能性についても考えちゃう」

史進「なぜだ?」

郁里「・・・わからないならいい」


(そんなの、好きだからにきまってるじゃない・・・)


史進「ああ、でも・・・俺も、お前のことを考えると弱気になることがある」

郁里「え・・・」



それは私と同じ理由だとは限らない・・・けれど。

少しだけ、期待を抱いてしまう。



(でも、結局、一度も・・・史進くんに好きだって言われたことはないもんね)


史進「実はもうひとつ・・・お前に話したいことがあってきた」



そう言うと、史進くんは小さく咳払いをした。



郁里「なに?改まって・・・」



外から、虫の声が聞こえた。

鈴虫に似た泣き方だった。



(今日はみんな早く寝て、梁山泊全体が静まり返っているから、こんなにハッキリと聞こえるんだ・・・)



こちらにも鈴虫っているのだろうか。

今はそういう季節だったっけ。

・・・ひどくどうでもいいことを考えてしまう。

史進くんが次に言う言葉を・・・早く聞きたいような、でも怖いような気がして。



史進「郁里」



史進くんの真剣な瞳とぶつかった。



史進「ずっと言おうと思っていたことがある」

郁里「は、はい・・・」



ふっ、と、うるさいくらいに響いていた鈴虫のような虫の声が消えて、私たちの間に静寂が流れた。

やがて・・・史進くんがゆっくりと口を開く。



史進「俺は・・・郁里のことが、好きだ」


キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!



開いた戸から、ふわりと風が吹き込んだ。




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昨日、夜中なかなか眠れなかったから、すっごい眠い・・・




てことで、本日の私的名ゼリフ~



「俺は・・・郁里のことが、好きだ」 by 史進




やっぱコレでしょwww




以上!!