こんにちは!
世間が三連休であることに、今日気がついたまなみんです!!
あやうく明日、保育園に子供連れてっちゃうとこだったよwww
てなわけで、史進レポです!
ネタバレとツッコミありですので!!
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視線をめぐらせると、そこには宋江さんが立っていた。
本当にすまなそうに、私を見つめている。
郁里「いえ・・・」
宋江「どうやら、今回ばかりは、今までで一番大きな戦になりそうだ」
郁里「・・・なんとなく、わかります。みなさんの表情が変わりましたから」
宋江「本当に申し訳ないんだが、今回は、君にも覚悟を決めてもらわなければならない」
郁里「覚悟、ですか?」
宋江「うん、命を落とすことになるかもしれない・・・そんな覚悟」
wwwサラッとwww
郁里「・・・・・!」
宋江「この梁山泊を守るために、多くの命が失われるかもしれない。戦いの経験がほぼない君が、生き残れるかどうかは、正直きわどい」
(今、これ、とんでもない話をされている・・・?)
ウン(・∀・)
でも、あまりにも突然の話で、私にはピンと来なかった。
史進くんと行動を共にして、二人ならば負けないという自信もあったのかもしれない。
あれほどの大けがをしたというのに私は、きっと死なないと、そう思っていた。
宋江「独り言を言うから聞いて欲しい」
郁里「・・・はい」
宋江「今ならばこっそりと、梁山泊を抜け出すことができる。そのために手助けすることは何でもしよう」
郁里「え・・・っ」
(そんなこと、考えもしなかった・・・)
宋江「ここにいて、もし捕まるようなことがあれば、梁山泊の者として、厳しい罰を受けるだろう。しかし、ここを抜け出し、一人の女としていれば、どうにか生きていけるかもしれない」
郁里「逃げろ、ということですか・・・?」
宋江「独り言だからね・・・どのようにとってもらってもかまわない」
郁里「・・・・・」
宋江さんの話に、私の頭は軽くパニックになっていた。
でも、ひとつだけ揺るがない、確かなことがあった。
(どんなことがあったとしても、史進くんのそばにいたい・・・)
郁里「私は・・・ここにいます。最後まで、一緒に戦います」
宋江「そうか」
もしかしたら宋江さんは、私の反応を予想していたのかもしれない。
私の言葉を聞いて、あっさりと頷いたのだった。
宋江「どうか、彼のことを支えてやってくれ」
笑みを浮かべた宋江さんは広間を出て行く。
私はその背中を、見えなくなるまで見送った。
(『彼』って誰のことかははっきり言われなかったけど・・・)
www今さら言うかwww
浮かんだのは何か考えているような様子の史進くん。
今こうしている瞬間も、一人思い悩んでいるのだろうか。
(史進くんのところに行ってみよう・・・)
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
郁里「史進くん、ちょっといい・・・?」
私は宋江さんと話した後、しばらくしてから史進くんのところへ向かった。
一人の時間が、時には大切だと思ったから。
数時間たち、陽が傾きかけたころ、私は史進くんの部屋を訪れた。
史進「ああ」
史進くんはお茶を前に、じっと何か考えていたようだった。
部屋の中には、香ばしいお茶の香りが漂っている。
史進「お前も飲むか、茶」
郁里「え、うん。史進くんが淹れてくれるの?」
史進「こう見えても、利き茶が趣味なのだ」
www終盤になって、意外な趣味暴露www
郁里「利き茶・・・利き酒ってのはきいたことあるけど・・・もしかして、飲むだけでお茶の銘柄を当てられるってやつ?」
史進「そうだ。この香りが、気持ちを落ち着かせる」
ずっと一緒にいたのに、史進くんの趣味がお茶であることは知らなかった。
新しい発見が、なんだか、悲しい。
史進くんが丁寧にお茶を淹れる仕草を、私は少し心を弾ませながら見守った。
やがて、淹れたてのお茶が注がれた茶碗を差し出してくれる。
郁里「ありがとう」
茶碗を顔の近くまで持っていくと、良い香りが鼻をくすぐった。
郁里「本当に・・・いい香り」
史進「北の香りだ・・・江の水ではない。河の香りだ」
郁里「・・・江と河、どう違うの?」
史進「この国には、大きなカワが二本、龍のように流れている。北を流れるのが河、南を流れるのが江だ」
郁里「あ・・・」
(もしかして、黄河と揚子江のこと・・・)
wwwちゃんと地理の知識はあるんだwww
史進「生まれた土地を想像して、その土の香りを想像する・・・そうすることで、俺は気持ちを落ち着かせることができる」
そんな遠くを見つめるような史進くんの顔を見つめながら、お茶をひとくち飲む。
すると・・・濃すぎず薄すぎず、絶妙な加減のお茶が舌と心を満たした。
しばらく静かにお茶を飲んで落ち着いてから、私は史進くんに話しかけた。
郁里「心を落ち着けて、何を考えようとしていたの?」
史進「・・・・・」
郁里「戦いのこと、だよね」
史進「ああ」
郁里「曾家、とはどういう関係なの?」
え!?十章になってそんな質問!?( ゚ ▽ ゚ ;)
史進「・・・・・!」
史進くんの表情が強張った。
史進くんが手にしている茶碗の中に満たされたお茶に、わずかな波紋が広がるのが見えた。
郁里「曾家っていう言葉が出た途端、みんなの空気が変わったから・・・。梁山泊の敵ってだけではない気がして」
史進「本当に、お前には隠し事ができないな。いや・・・俺たちが・・・隠すのが下手なだけか」
史進くんは少し恥ずかしそうに笑う。
それから、大きく深呼吸をして、口を開いた。
史進「曾家は、我らの仇だ」
郁里「仇・・・?」
史進「我らの大切なお方を奪った」
郁里「ひょっとして・・・チョウガイさんっていう人?」
史進「ああ。晁蓋殿は、史文恭という男に矢を射られて殺された・・・俺の目の前で」
郁里「・・・・・!」
大切な人を、目の前で殺される・・・。
それがいったいどういうことか、考えてみてぞっとした。
もしも私が大切な人を・・・と思うと、涙が出そうになる。
史進くんは、ずっとこの思いを抱えてきたのだろう。
史進「その場で、殺してやろうと思った。しかし、あいつは恐ろしいほどに強かった。全く歯が立たなかった」
(史進くんが歯が立たないだなんて・・・一体、どれだけ強い人なの?)
史進「そして、あいつは、俺にこう言った。弱い奴が悪い、死にたくなければ強くあればいい、と・・・」
・・・弱い奴が悪い、死にたくなければ強くあればいい。
大切な人を殺した憎い敵にそう言われた史進くんは、いったいどんな気持ちで、その言葉を受け止めたのだろう。
郁里「ひょっとして・・・あんなに史進くんが強さにこだわっていたのは、その人のせいなの?」
史進「俺の目の前で晁蓋殿が殺された。俺が強ければ、晁蓋殿を助けられたのではないか・・・そう考え続けていた」
そのときのことを思い出したのか、史進くんが強く拳を握った。
爪が食い込み、痛むのではないかと心配になるほど・・・強く。
史進「弱いなどと、二度と言われたくない・・・そう思った俺は自分を追い込み、兵たちにも厳しい調練を課した。しかし、それは間違いだったということに・・・お前と出会って気がついた」
郁里「史進くん・・・」
史進「それでも、迷っている。もし、戦いに出たとして・・・また誰かを死なせるのではないかと、そう思うと・・・」
郁里「大丈夫だよ、史進くん」
そっと史進くんの拳を包み込む。
強く握られていた拳の力が、わずかに緩むのがわかった。
郁里「史進くんは強くなった・・・って思う。もし、戦に出ても、史進くんが後悔するような結果にはならないと思うよ」
史進「・・・そう思うか?」
郁里「うん。・・・なんて、私の言葉なんて、アテにならないかもしれないけど」
史進「いや・・・誰よりも、お前の言葉を大切にしてる。お前にそう言われると、本当にそんな気がしてくるから不思議だ」
郁里「ふふっ、それは史進くんが単純だからだよ」
史進「・・・うるさい、笑うな」
目を合わせ・・・一瞬笑みを交し合う。
私は、史進くんが笑顔を見せてくれたことが、嬉しかった。
大変なときとはいえ、あまり思い詰めすぎてほしくなかったから。
史進「決めた」
郁里「え?」
史進「俺は戦に行く。曾家と、官軍を・・・倒す。そして、過去の弱かった俺も・・・」
郁里「・・・史進くんなら大丈夫。きっとやれるよ」
史進「・・・ああ」
史進くんがコツン、と私の肩に頭を乗せた。
wwwあ、並んで座ってたの?対面かと思ってたwww
(史進・・・くん・・・)
史進「・・・驚かせてすまない・・・少しだけ、こうしていてもいいか?・・・力をもらいたい」
郁里「私なんかの・・・肩でよければ」
史進「・・・ありがとう」
私たちは黙って、身を寄せ合った。
史進くんの重みが心地いい。
(ちょっと、緊張するけれど・・・)
高鳴る鼓動を抑えようと、深呼吸したときだった。
ゆっくりと、史進くんの腕が私の腰に回された。
深呼吸で心を落ち着けようと思ったのに、逆に鼓動はますます高鳴っていく。
(史進くん、いつになく、大胆・・・っ)
史進くんの体が傾き、私に体重を預けてきた。
私が抱きとめる格好になる。
私は、史進くんの次の動きを、わずかな期待とともに待った。
(・・・ん?)
そこで、私は史進くんの異変に気づいた。
・・・・・静かすぎる。
史進「・・・・・」
(史進くんってば・・・ひょっとして、寝てる!?)
そっと顔をのぞきこむと、目を閉じてすやすやと眠っていた。
wwwすやすやって・・・赤ちゃんかwww
(・・・もう・・・でも、調練がすごくハードだったみたいだもんね・・・。疲れちゃってるのかな・・・)
この寝顔を見ていると、起こしてしまうのもためらわれる。
仕方がないので、そのままの姿勢で寝かせてあげることにする。
(私、この前からずっと、史進くんからちゃんとあの言葉が聞けるのを・・・待ってるんだけどな・・・)
郁里「いつになったら、ちゃんと、好きって言ってくれるの・・・?」
そっと訊ねてみるけれど、史進くんからは反応を得られるはずもなく・・・。
私はただ、その寝顔を見つめるだけだった。
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ほんのひとときの休息ののち・・・。
事態の詳細が少しずつ見え始めていた。
呉用「現在、白虎山は苦戦中・・・」
広間に招集された私たちは、呉用さんからの報告を聞いた。
会議の空気はとても重く・・・息苦しいほどだ。
呉用「そのほか、桃花山、茫トウ山も同時に攻略を受けている」
林冲「二竜山側の官軍は手薄と聞いた。二竜山から、援軍を出すことはできないのかな?」
呉用「魯智深たちも牽制されてしまっていて、動くことができないのだ。援軍は出せない」
林冲「つまり・・・ほかの者たちが負けていくのを黙って見ていろ、そういうことかよ!」
呉用「今、梁山泊から兵を出せば、手薄になったここに、嬉々として攻め入ってくるだろう」
李俊「しかし、他の山がやられちまったら、同じことだろう。結局ここも攻略対象になるんだ」
会議は全く結論を導き出せず、みんなの意見は平行線を辿った。
このまま迷走してしまうのか・・・。
そう思い始めたときだった。
史進「呉用殿」
それまで、ずっと黙っていた史進くんが声を上げた。
呉用「なんだ、史進」
広間の視線が史進くんに集まる。
史進「お願いがあります、呉用殿」
呉用「大方、想像はつくが・・・言ってみろ」
史進「白虎山を助けに行きたい」
呉用「ならぬ」
www即答www
想像がついている、というのは嘘ではなかったのだろう。
呉用さんは返答を用意していたかのように、史進くんの意見を即、否定した。
だけど史進くんの言葉はさらに熱を帯びる。
史進「少華山の者だけでいい。出陣させていただきたい」
呉用「ならぬ、危険すぎる。確かに今、官軍の攻撃も、少華山に大してあまり激しくはない。それは、官軍側が、少華山にいる史進と黒龍騎士団を恐れているからだ。もし、お前が白虎山に現れれば、今度は少華山が狙われることになる」
なおも呉用さんに意見を述べようとする史進くんの肩を、林冲さんが軽く叩いた。
林冲「呉用さんの言うとおりだよ、史進。あまりにも危険すぎる」
史進「大丈夫だ」
林冲さんの言葉にも、史進くんは聞く耳を持たない。
強い決意を持って、進言しているのだろう。
こうなると史進くんは、簡単には引き下がらない。
林冲「もう・・・郁里ちゃんからも言ってあげてよ」
意見を求められた私は、ちらりと史進くんの顔を見て、自分の考えを言った。
1:史進くんを信じます←
2:他に何か作戦は?
3:危険だと思います
郁里「私は史進くんを信じているので・・・」
林冲「郁里ちゃん!」
郁里「そりゃあ・・・不安はありますけど、史進くんなら、きっとやってくれると思います」
史進「・・・郁里、ありがとう」
呉用「とにかく、誰がなんと言おうと、梁山泊の軍師として、許可はできん」
史進「呉用殿!」
呉用「どうしても行くというなら、勝てる根拠を示してからにしろ」
史進「俺たちは強い」
wwwどっかで聞いたことのあるセリフwww
史進くんの言葉に、呉用さんはため息をつく。
そして、首を軽く振った。
呉用「それでは、根拠にはならない。話は以上だ。追って作戦は伝える」
呉用さんは会議の終わりを告げると、そのまま出て行こうとする。
周りのみんなは、どうしてよいのかわからないという様子で、動けずにいた。
そんな中たった一人、史進くんは勢いよく立ち上がる。
史進「待ってくれ、呉用殿!」
出て行こうとする呉用さんの前に、史進くんが立ちはだかった・・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
久しぶりの一日2本アップwww
てか、外がすごい雨風で、気が散って仕方ありません!!
てことで、本日の私的名ゼリフ~
「うん、命を落とすことになるかもしれない・・・そんな覚悟」 by 宋江さん
サラッと怖いこと言う、そんなアナタも愛してますwww
以上!!