こんにちは!
新ルート発表にちょっと興奮気味のまなみんです!!
呂方ですってよ、みなさん!!!
さ、新ルートに関しては別記事にするので、とっととレポ行きますヘ(゚∀゚*)ノ
俄然、面白くなってきた史進ルート、第十章です!
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史進「・・・俺の気持ちはずっと前から決まっている」
その史進くんの言葉は、広間中の視線を私と史進くんに集中させた。
李俊「早く言えよ、史進。みんな待ってるぜ」
林冲「みんなより・・・一人、ずっと待たせている娘がいるだろう」
wwwアンタのせいでもあるがなwww
みんなに急かされて、史進くんはぐっと拳を握り締めた。
覚悟を決めたような表情で、顔を上げる。
史進「俺は・・・っ」
(私・・・私・・・っ!)
史進「呉用殿は美人で、郁里はかわいいと思っている!」
(・・・・・・・・)
・・・・・・・・(・∀・)
史進くんの発言に、みんながぽかんとする。
冷ややかな沈黙が、広間に流れた。
ぎゃっははははは!о(ж>▽<)y ☆
(え、なに・・・そういうことが言いたかったの?・・・私のドキドキを・・・返して・・・)
史進「それでは、俺はこれで失礼する!」
ぽかんと口を開けたまま固まっているみんなの間を縫って、史進くんはそう言うとさっさと広間から出て行く。
郁里「ま、待って、史進くん!」
慌てて、史進くんのあとを追った。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
郁里「史進くん!」
史進くんに追いつくと、その腕をつかむ。
でも・・・何に文句を言ったらいいのか、自分でも整理がついていない。
郁里「もう・・・みんなの前であんなこと言って・・・それにいきなり出て行ったりして・・・は、恥ずかしかったんだからね!」
めちゃくちゃなことを言っているのは自覚している。
でも・・・史進くんの顔は・・・真っ赤だった。
史進くんはゆっくりと私に向き直った。
史進「俺は・・・まだまだ弱い・・・。早くお前に気持ちを伝えなければ、好きだと言わなければと思っているのに、いざその瞬間になると、心がくじけてしまう」
(え・・・っ)
!!!(〃∇〃)!!!
いま・・・言ったような気がするけど。
(ここは・・・スルーすべき?)
www突っ込め!!(σ・∀・)σwww
史進「しかし・・・この数日間、梁山泊にいて、お前の近くにいて、少しわかった気がする」
郁里「な、なにが?」
史進「強いとは何か、弱いとは何か」
ずっと史進くんが追い求めていた答え。
それをようやく、見つけ出せたというのだろうか。
史進「今まで、俺が追い求めていたのは、史文恭を倒すためだけの強さだった。しかし、実際は違う。俺は、一人で戦っているわけではない。お前と一緒にいるせいか、部下の気持ちもわかってきた気がする。部下は、勝利のために、梁山泊のために、そして俺のために・・・と思って戦っていた」
郁里「誰かのために・・・ということ?」
史進「ああ・・・。誰かのために戦うのは、弱い人間のすることだと思っていたが、違うんだな。そして・・・誰かを守ろうとする心も・・・」
(史進くんは・・・やっぱり何かをつかんだの?)
史進くんは、自らの腕をさすった。
数々の戦いをくぐり抜けてきた、固くたくましい腕。
それはこれまでの史進くんにとって、強さの象徴だったはず。
史進「俺は、少華山で一番強い、と思っていたが、そんなことはなかったのだな・・・。これまでの俺は、あの時の陳達のように、誰かのために矢を浴びることはできなかったと思う。あれは・・・また違う強さだと気づかされた・・・」
郁里「史進くん・・・」
史進「あのときの陳達は・・・強かった。周囲を守ろうとするのも、強さのひとつなのだ・・・」
史進くんがどこかすっきりしたような表情で言った。
出会った頃から史進くんは強くて頼もしいと思っていたけど、今はその頃よりいっそう・・・頼もしい。
これは史進くんが、求めている強さを見つけたからなのだろうか。
郁里「それにしても・・・どうして呉用さんは突然女装なんて?」
史進「他の女に心を動かすのも弱い証拠だ。俺は呉用殿の女装姿に惑わされていると、いつもからかわれていた。だから呉用殿は、俺を試されたのかもしれない」
郁里「あ・・・ああ・・・」
(なんて遠回りな・・・でも・・・ここの人たちはみんな・・・こうやって、遠回りで・・・優しい・・・)
以前、林冲さんからも、史進くんを強くするために協力してくれと言われた。
これも・・・その一環だったのかもしれない。
(でも・・・その割には、なんだか呉用さん、妙に楽しそうだったような・・・)
www実は楽しんでるんだよwww
史進「考えてみれば、ここに戻ってきてから、さまざまな強さというものを教えられた気がする」
郁里「みんなに?」
史進「ああ。他の男が郁里にちょっかいをかける。それに心を惑わされないようにする」
(ちょっと違うけど・・・まあ、それも強さ・・・かな?)
史進「・・・それに、一人の女だけを思い続ける強さ、とかな」
(っ!また天然っ・・・もう、心拍が・・・まずい・・・)
史進「そして、周囲を守るのも強さだということを教えてくれたのは・・・郁里、お前だ」
そう言うと、史進くんはわずかに笑みを浮かべた。
(史進くん、かっこいい・・・かっこいいよ、史進くん・・・)
郁里「す・・・少しでも、力になれてよかった」
史進「少しどころじゃない。お前は俺にとって大きな存在だ。感謝している」
私は胸に、じんわりとぬくもりが広がるのを感じていた。
史進「・・・ああ、そうだ」
史進くんが、何かを思い出したように、まっすぐ私を見た。
史進「舞を習っているときの姿・・・なかなかよかった」
郁里「え・・・」
www天然爆弾www
呉用さんばかりを見ているのだと思っていたけど、ちゃんと私のことも見ていてくれたんだ。
もしかしたら私は、。少し過敏になっていたのだろうか。
史進「ただ、呉用殿に習うのはやめておけ」
郁里「どうして?呉用さんが一番上手なんじゃないの?」
史進「・・・まだまだ俺は弱い。呉用殿に舞を習っていると聞いたら・・・妬く」
(≧▽≦)キャホー!
郁里「・・・・・」
そういえば、よく考えたら呉用さんは男性だった。
wwwよく考えたら、ってアンタwww
“妬く”宣言をしたことが恥ずかしかったのか・・・。
ぷいっとそっぽをむいて、その場を立ち去る史進くん。
(史進くん、やっぱり気がついていないみたい・・・いつの間にか・・・私に・・・好きだって言っちゃっていること・・・)
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郁里「よいしょっと・・・」
それほど多くはないけれど、私は自分の荷物をまとめていた。
傷はすっかりよくなり、体力も戻った。
(前より強くなった気分・・・)
そんなことを考えながら、力こぶなんか作ってみたりする。
梁山泊のみんなのたくましさには、まだまだ及ばないけど、以前よりも引き締まっているのが、よくわかった。
(馬にちゃんと乗れるようになっただけでも大きいよね・・・)
史進「郁里」
郁里「あ、史進くん、準備は終わったよ」
史進「いいのか?本当に」
郁里「何が」
史進「一緒に少華山に来るって・・・」
郁里「もう決めたから」
史進「何度も言ったが、粗野な男どもばかりだし、調練は厳しいし、けが人も多いし・・・」
郁里「くどいよ、史進くん」
史進くんに安心してほしくて、私はにっこりと笑ってみせた。
私が史進くんについていくことは、ずっと前から決めていたこと。
私には不安も、迷いもなかった。
郁里「何のために、いろんなことをここで学んでいたと思ってるの?全部、少華山に一緒に行っても大丈夫なように・・・少しでも、史進くんたちの力になれるように、なんだから・・・」
史進「・・・お前は言い出すと聞かないやつだったな、そういえば」
郁里「頑固だって言いたい?」
史進「いや、そういうところも、とてもいい」
www天然爆弾、再投下www
郁里「で、でしょ?」
最近、史進くんはとてもストレートな表現を使う。
(なんだかんだで、まだはっきりとは、好きとか言われてないんだよね。口を滑らせていたけれど、本人は気がついてないみたいだし。なんか、そのあたりだけは唯一、もやもやしちゃうなぁ)
史進「少華山に戻ったら、くれぐれも朱武にだけは気をつけろ」
郁里「はは・・・うん、気をつける」
朱武さんは今でも、私にセクハラまがいのようなことを言ってきては、おもしろがっている。
私の反応を楽しむのと同時に、史進くんをからかっているようにも思えた。
(悪い人ではないと思うんだけど・・・私を助けてくれたことだってあるわけだし)
史進「朱武のことは少し心配でな・・・そこで考えたんだが・・・」
史進くんが顔を赤らめて、何か言おうとしたときだった。
???「史進!」
部屋に飛び込んできたのは、林冲さんだった。
wwwまたアナタですかwww
よほど急いだのか、並々ならぬ体力があるはずの林冲さんが、肩で息をしている。
史進「林冲・・・っ、お前はいつもいつも・・・!」
www落ち着いてwww
林冲「至急、広間に集まれ、とのことだ」
林冲さんの真剣な様子に、史進くんの表情も変わる。
史進「・・・何かあったのか」
林冲「ああ。急を要することのようだ。郁里ちゃんも一緒に」
郁里「は、はい・・・!」
私は林冲さんに従って、史進くんと一緒に広間へ急いだ。
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広間に行くと、すでにみんなが顔をそろえていた。
宋江「林冲、史進も。ご苦労さま。・・・とりあえず、座ってくれるかい」
私は、林冲さんと史進くんにはさまれる格好で、腰をおろす。
かわりに呉用さんが立ち上がり、一度全員を見渡すと、静かに口を開いた。
呉用「昨夜、二竜山が官軍の攻撃を受けた」
呉用さんの言葉に、広間全体の空気が揺れた。
ちょっとのことでは動じないはずの屈強な男たちが、いっせいに息をのんだからだろう。
呉用「それだけではない。孔明、孔亮のいる白虎山、李忠のいる桃花山、項充たちのいる茫トウ山、そして少華山・・・」
史進「・・・・・!」
呉用「全てがほぼ同時刻に攻撃を受けた」
次々と知らない名前の山が出てくる。
隣にいる史進くんはわずかに拳を震わせていた。
林冲「白虎山、桃花山、茫トウ山のどれも梁山泊の拠点だよ」
私の表情を汲み取ってか、林冲さんが小声で教えてくれる。
つまり・・・味方の拠点が一斉に襲われているということ・・・。
今回のことの重大さが、私にもじわじわとわかってきた。
李俊「官軍が本気出しちゃった、ってわけかい・・・。今さらな感じもするがね」
呉用「指揮は名将・関勝」
また、ザワリ・・・と場に緊張が走った。
呉用「入念に計画が立てられたのだろう。これほどまでに、我らに露呈せずに、ことを進めるとは・・・」
呉用さんが悔しそうに唇をかんだ。
こんな呉用さんは、初めて見る。
林冲「どうするつもり?呉用さん」
呉用「正直、手はない」
呉用さんの言葉に、広間が何度目かの喧騒に包まれる。
今度は、全員が一斉に不安を口に出したせいか、雑談ほどの大きさになっている。
呉用「これらの拠点が全て同時に襲撃を受けてしまっては、手も足も出ない。今まで培ってきた塩の道も、絶たれる恐れがある。それ以外にも、多大な影響が出ることは間違いない。それに・・・」
さらに呉用さんは言葉を続ける。
とても、前向きな話が出てくる様子ではなさそうだった。
呉用「問題はそれだけではない」
呉用さんは、吐き出すように言葉を続けた。
呉用「官軍が動き出すことを知っていたのか、曾家も影で準備をしていたらしく、官軍に援軍を送っているらしい」
広間の空気が震えた。
今度は怒りと悔しさによる熱さを含んでいるように感じる。
李逵「あんにゃろうどもめ・・・!どこまでおいらたちの邪魔をすれば気が済むんだい!」
李逵さんが、どんっと床を拳でたたいた。
この場にいる誰もが、李逵さんと同じような気持ちなのだろう。
呉用「今は各山が官軍の攻撃を受けているということしか情報を得られていない。それぞれ、進軍の準備だけは進めてくれ。以上だ」
散会が宣言され、みなが広間から出て行く。
それぞれに怒りや困惑、落胆といった表情を浮かべながら・・・。
そんな中、史進くんはじっと何かを考え込んでいて、動かない。
だから私もその隣に残って、史進くんの言葉を待った。
史進「郁里、俺は今・・・迷っている。自分がどう行動するべきか・・・」
郁里「え・・・」
史進「郁里は今の話を聞いて・・・どう思った?」
1:呉用さんの指示を待つべき
2:史進くんが思うとおりに←
3:戦いのことはわからない
郁里「史進くんが思うとおりにすればいいと思う」
史進「郁里・・・」
郁里「だって、史進くんは以前の史進くんとは違うもの。みんなが納得できるような道を選べると思う」
史進「・・・お前にそういわれて、少し、自信がついた。・・・少し、一人で考えてみる」
そう言うと、史進くんは静かに広間を出て行った。
一人になりたいと言う史進くんを、私は追うことができずに、見送った。
(これから・・・どうなってしまうんだろう・・・)
???「巻き込んでしまってすまないね」
ぼんやりと考えていると、背後から優しげな声が聞こえた。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
とにかく間が悪い林冲www
いい加減にしないと、本気で史進にやられちゃうよ(笑)
てことで、本日の私的名ゼリフ~
「呉用殿は美人で、郁里はかわいいと思っている!」 by 史進
美人と言われる男、呉用さんwww
以上!!