【一〇八恋星☆水滸伝】九紋竜・史進ルート 第八章 第十一話~第十五話【本編】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



乗ってるクルマの車検が近づいて、ちょっとうんざりしているまなみんです!!



ほんと、クルマって金食い虫だよね~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



それでは、もうすでに忘れかかっている史進レポ、続きをやりまっす!!


イベントは・・・林冲というより、戴宗に大苦戦中ですwww


選択肢を二回も間違えるとかwww


あと、メモが間違えてて阮小五ルートやり直しとか(爆)



気を取り直して、ネタバレ・ツッコミでがんばります←意味不




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




【史進から見た景色】




史進「郁里っ!郁里っっ!!」



俺の郁里を呼ぶ声が、戦場に響き渡る。

郁里のわき腹には、短刀が深く突き刺さっていた。



高廉「ふふっ・・・命拾いしたな、九紋竜・・・」



絶命したと思っていた高廉が、わずかに体を起こし、笑っていた。

それは、相手をあざ笑うようでも、自嘲の笑いのようでもある。

郁里の体に刺さっている短剣は、高廉が投げたものだった。



史進「きっ、貴様ァァァッ・・・!!!」



俺は渾身の力を込めて、高廉に槍を突き刺した。


乙ゲーなんで、その辺のリアルな描写は結構です。(´д`lll)


高廉の目から、完全に光が失われる。

今度こそ、高廉は完全に絶命した。



林冲「史進っ!」



俺の声を聞きつけたのか、林冲が駆けつけてきた。



史進「林冲!郁里が、郁里が・・・っ!」

林冲「しっかりしろ、史進!」



林冲が俺の頬を叩いた。

じんわりとした痛みが走り、俺の意識は戦場に引き戻された。



林冲「お前が取り乱してどうするんだ。今、お前がすべきことはなんだ?」

史進「俺がすべきこと・・・郁里を連れて帰ることだ」

林冲「そうだ・・・急げっ!」

史進「ああ、わかった!!」



俺はしっかりと郁里を抱きしめ、馬の腹を蹴った。

俺の焦りと願いを手綱から感じ取ってくれたのか、俺の愛馬は全力で戦場を駆けていく。



史進「郁里っ、死ぬな・・・・・っっ!」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【郁里から見た景色】




郁里「・・・ここは・・・?」



目を覚ましたはずなのに、そこは真っ暗な闇だった。

果たして、目を開いているのか閉じているのか・・・それすらもわからない。

目を凝らすと、ぼんやりと、史進くんの姿が見えた。



郁里「史進くんが・・・誰かの手を握って・・・え・・・」



その時、自分の手に伝わる温かい感触に気が付いた。



郁里「史進くんが握っている手は、私の手・・・?どうして・・・」


www臨死体験www



混乱する頭の中をゆっくりと整理していく。



郁里「そうだ、私、戦いの最中だったはず・・・帰ろうとしたとき・・・そう、刺されたんだ。でも、この状況って・・・」


wwwだから、臨死体験www



そこまで考えて、私はぞっとした。

死んだらどうなるか、これまで生きてきた私は当然知らなかった。

これが、“死”の始まりではないという確信は、ない。



郁里「私・・・死んだの・・・?」

史進「・・・・・・」



史進くんが何か言っているのがわかった。

必死に、声を聞き取ろうと耳を傾ける。



史進「郁里・・・死ぬな・・・」



死ぬな・・・。

史進くんは、私に生きろと願ってくれている。



史進「俺は、まだ何もお前に伝えていない・・・」



その史進くんの声は、とても悲しげで、私はきゅっと胸が締め付けられた。



郁里「私・・・まだ、死ねない・・・」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【史進から見た景色】




史進「先生!安道全先生!」



医療所となっている幕舎に、俺の声が響き渡る。

けが人でごった返す医療所をかき分けながら、俺は安道全先生の姿を探していた。



史進「先生!」

安道全「なんだ、うるさいぞ、史進!こっちは忙しいんだ!」

史進「安道全先生!郁里を・・・郁里を助けてくれ!」

安道全「・・・お前は、黒龍騎士団の頭だろう。今、どういう状況かわからんのか」



改めて、辺りをぐるりと見回してみる。

怪我をして横たわっているものが多い。

動いている者はみな治療に当たっているようだ。



史進「分かっている・・・しかし、俺は今、こいつを失うわけにはいかないんだ!」


う~ん・・・あんまこういう史進、見たくないわ・・・


安道全「・・・死ぬのは弱いからだ」

史進「え・・・」



聞き覚えが・・・言い覚えがある言葉に、俺は言葉を詰まらせた。



安道全「お前は普段、部下たちにそう言っているのではないか?」

史進「・・・・・・そうだと、思っていた。怪我をしない、死なない者が強いと思っていた。そう思い込もうとしていたし、俺もそれを目指した。しかし、“強さ”とはそういうことではないんだ!それを、こいつが教えてくれた」

安道全「・・・・・・」



気が付くと、俺は叫び声をあげていた。

自分の意思に反して、目頭が熱くなる。

だが、今は自分がどんな顔をしているか、気にしている余裕はない。



史進「頼む・・・安道全先生。俺は、こいつに、礼もまだ言ってないのに・・・っ!」



安道全先生が、大きなため息をついたのが聞こえた。



安道全「・・・今回だけだぞ、特別扱いは」

史進「先生・・・・・!」

安道全「せめて、手伝え。ほかの者たちも手一杯だ」

史進「あ・・・ああっ!」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【郁里から見た景色】




???「・・・郁里・・・」


(誰かに呼ばれてる・・・?)


???「郁里・・・話したいことがあるんだ・・・」


(この声は・・・そうだ・・・私の好きな人の・・・)



ゆっくりと目を開けた。

まず、目に飛び込んできたのは、幕舎の天井。

それから・・・。



史進「郁里!」

郁里「史進くん・・・」



史進くんが泣き笑いのような表情で私を覗き込んでいた。



史進「よかった、郁里・・・!」



そう言うと、史進くんはしっかりと私の体を抱きしめた。

息が止まりそうなほどに。



郁里「史進くん・・・」

史進「なんだ!?」

郁里「あの・・・そんなに強く抱きしめられると・・・痛い・・・」

史進「あっ!わ、悪い・・・」


www展開がベタすぎるwww



史進くんは焦って身を離すと、壊れ物を扱うかのようにそっと私の体を横たえてくれた。



郁里「私・・・どうして・・・」



自分が怪我をしたのは分かっていた。

でも、いったいどうしてそうなったのか、全くわからなかった。



史進「高廉が、短剣を投げた・・・俺を狙って。でも、それが郁里に当たって・・・すまない、俺のせいで・・・」



苦しげにつぶやく史進くん。

そんな史進くんに向かって、私は小さく首を横に振った。



郁里「・・・よかった。当たったのが私で」

史進「え・・・?」

郁里「だって、それで史進くんが助かったんでしょう?黒龍騎士団の頭が、怪我を負ったりしたら大変・・・」

史進「・・・お前・・・・・っ!」



グッと私の手を史進くんが握りしめる。



(ああ・・・ずっと私の手を握ってくれていたのは、史進くんだったんだ・・・)


郁里「ありがとう、史進くん。ずっとついていてくれて・・・」

史進「・・・・・・」



史進くんが恥ずかしげに目を伏せた。

だけど、その手は離さずに今も握ってくれている。



史進「郁里・・・」



史進くんが何か言おうと口を開きかけたときだった。



???「ンンッ!ンッ!!」



わざとらしい咳払いが聞こえた。

わずかに視線をずらすと・・・。



郁里「安道全先生・・・?」

安道全「目覚めたようだな」



史進くんのすぐ後ろに、安道全先生が立っていた。

呆れた顔をして、史進くんの隣に座る。



郁里「はい・・・先生が治療を?」


www他に誰がいるのかwww


安道全「ああ。史進がとんでもない形相で、先に手当てをしてくれと言うもんだから、特別に優先してやった」



激しい戦いの後だ。

きっと、私のほかにも大勢のけが人がいたはずなのに・・・。



郁里「先生、ありがとうございます・・・」

安道全「この礼は・・・」

郁里「今度、お仕事お手伝いさせてください」

安道全「ふむ・・・まあ、それでもいいだろう」



頷いてから、安道全先生は私と史進くんの顔を見比べた。



安道全「治らない、と思ってたんだがなあ・・・」

史進「治らないって・・・」



安道全先生の言葉に、史進くんが目を見開いた。



史進「郁里のこの傷が、治らないと言うのか!?」

安道全「ええい、落ち着け!その話ではない!馬鹿ものが」


wwwほんと、うっとおしいよね、今回の史進www



うろたえる史進くんを、安道全先生は大きな声を出してたしなめた。



史進「では・・・何の話です」

安道全「お前のことよ、史進」

史進「俺はどこも怪我などしていませんが・・・」

安道全「体の話ではない、心の問題だ」



安道全先生が、史進くんの胸のあたりを突いた。



史進「心・・・?」

安道全「お前は、ずっと何かにとらわれていた。晁蓋殿が亡くなられてから、ずっとな」

史進「・・・・・」



安道全先生が言わんとしていることが、私にはなんとなくわかった。

強さへのこだわり、仲間への態度、奇妙な焦り・・・。

これまでの史進くんを顧みて、何かにとらわれている・・・私もそう感じたことがあった。

そしてそれは史進くん自身にも覚えがあることだったのだろう。

黙って、安道全先生の言葉にじっと耳を傾けている。



安道全「とらわれすぎて、心が風邪を引いてしまっていた。放っておけば治るかと思っていたが、長引くばかり。どうなるかと思っていたが・・・」



安道全先生が私を見て、わずかに笑みを浮かべた。



安道全「史進の心を完治させるのは、お前さんかもしれんな」

郁里「えっ?」

史進「先生、それはどういう・・・」



私たちの質問には答えず、安道全先生は忙しい忙しいと呟きながら、去っていった。



史進「郁里、お前・・・医者だったのか?」


wwwんなわけあるかいwww


郁里「まさか!それにしても・・・先生、どういう意味で言ったんだろう・・・」

史進「さあ・・・」



安道全先生の言葉の意味を考えながら、私たちは顔を見合わせて首をかしげた。



史進「ああ、そうだ。そういえば、安道全先生に頼まれていたことがあったんだ」

郁里「え、なに?」

史進「その傷はなかなか深いものだ。すぐには今までどおりの生活を送ることはできない」



確かに、怪我をしたのはわき腹だというのに、足にも力が入らない。

痛みが和らいだとしても、普通に歩く自信がなかった。



史進「もう少し、体力が回復したら、通常の生活に適した状態に戻すための訓練を行う」


wwwようするに、リハビリやねwww



私は、元いた世界のことを思い出した。



郁里「・・・リハビリをするのね」

史進「りは・・・お前のいたところではそう言うのか?」

郁里「あ、うん・・・」

史進「それを俺が行う」

郁里「へえ・・・って史進くんが!?」

史進「ああ。しっかり鍛えてやるから、覚悟しろ」


wwwまさに「訓練」www


(リハビリじゃなくて、修行になるよ、これ・・・!)



私の心には一抹の不安がよぎった。

私、ますます重傷になったりしない・・・よね。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




私の傷はそうそう早くは完治しなかった。

リハビリは、傷が癒えてから行うもの。

しばらくは、幕舎で一人、ぼんやりとする時間が多かった。

唯一の楽しみといえば・・・。



史進「郁里、調子はどうだ?」

郁里「史進くん!うん、だいぶいいと思う。そろそろ、動けるようになりそう」

史進「そうか」



史進くんが毎日、こうしてお見舞いにきてくれるのが待ち遠しかった。

時には朝と晩、二度来てくれるのが、本当にうれしい。



郁里「史進くんは今日も調練?」

史進「ああ」



高廉軍に勝って、今は事後処理、というものをしている最中らしかった。

今、野営地に残っているのは、呉用さんのほか、黒龍騎士団だけらしい。



史進「とりあえずは、俺たちも一度は梁山泊に戻る予定だ。そこで、りはびり、とやらをやる」

郁里「うん、わかった」



ふと、そこで会話が途切れた。

史進くんはじっと下を向いて、考えている様子だ。



(史進くん・・・?何か言いたげな感じ・・・?)


史進「郁里。強いとは・・・どういうことを言うんだと思う?」


wwwまたソレかwww



唐突に、私にそう問いかける史進くん。

だけどその質問は、史進くんがずっと思い悩んできたものだ。

私は・・・なんて言ってあげればいいのだろう。



1:心も体も強い人

2:心も強い人←

3:難しい



郁里「心も強い人・・・かな?」

史進「体は弱くてもいいのか?」

郁里「心が強い人は、ぎりぎりのところで、生き残る気がする」

史進「ずいぶんと漠然としているな・・・」


www質問自体が漠然としているからね!www



史進くんは、私の手をそっと握って・・・何かを探すように、私の瞳を覗きこんだ。



史進「お前は強くない。しかし、強い」

郁里「え、どっち?」

史進「わからないんだ。お前は弱くて強い」



弱い、でも強い。

真逆のことを並べているというのに、何故か違和感は少なかった。



史進「そして・・・そんな弱くて強いお前を・・・守りたい。そう思うんだ」



そう言って、史進くんは笑った。




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短剣を投げて人間の体に刺さるようにするには、一体どれくらいの力でどれくらいの角度でどれくらいのスピードが必要なんだろうか・・・と、物理的な疑問を持ってしまったのは秘密www


わかったところで、理解は出来ないだろうから(爆)


だって私、文系の人だから~



てことで、本日の私的名ゼリフ~




「郁里、お前・・・医者だったのか?」 by 史進




やっぱり天然なアナタが一番イイと思いますwww




以上!!