※この記事は、2013年8月10日に下書きしたものです!※
こんにちは!
新聞に「死語」として載っていた単語を、現在でも割とよく使っているまなみんです!!
「バタンキュー」とか「タンマ」って・・・死語なんだ・・・
それはそうと、酷暑です!!←無理やり話題変更
これが公開されるころは、涼しくなっているでしょうか・・・
それでは石神さんルート、やっとこ8話です(・ω・)/
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○
朝、目を覚ますと一瞬自分がどこにいるかわからなかった。
亜弥子「あ・・・」
辺りを見回してやっと気が付く。
時間は5時ちょっと過ぎだった。
(無意識に緊張して早く起きちゃったんだな・・・)
着替えてキッチンに行くと、辺りはしんとしていた。
(石神さん、まだ寝てるのかな)
私は音を立てないように朝食の支度を始める。
昨日使い切れなかった高野豆腐を鳥そぼろと一緒に煮込みながら、昨晩の石神さんの話を思い出していた。
www朝から濃ゆいねwww
(お父さんもお母さんも、石神さんが物心がつく前に亡くなった・・・親戚をたらいまわしにされて、児童養護施設に・・・ご両親、いっぺんに亡くなるような・・・事故にでもあったのかな)
今は考えても仕方がないことだ。
その時、壁のカレンダーが目に入る。
(そうそう、もうすぐ教育実習だったよね。ずーっと小学校の先生になりたくて教育学部に入ったんだもの)
私は目を閉じて、自分が大好きだった先生のことを思い出していた。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
ご飯をよそって朝食を並べ終わると、石神さんが起きてきた。
石神「・・・・・・」
(あ、パジャマのままだ!なんだか意外だな。ネクタイを締めて起きてきそうなイメージが・・・)
ああああ~カワイイ~(〃∇〃)メガネがなかったらもっと萌えたのに~
亜弥子「おはようございます。朝食を作ったんで、良かったら・・・」
言い終わらないうちに、石神さんはテーブルに着いて並べられたご飯をじっと見ている。
石神「・・・・・・」
wwwGREE版は朝、弱いタイプなのかなwww
石神「今朝はどうしてご飯なんですか」
亜弥子「えっ」
石神「毎朝パンでしたよね」
亜弥子「毎朝・・・パン?」
(もしかして・・・誰かに毎朝パンを出してもらってるのかな・・・やっぱり恋人が・・・)
石神「とにかく当番に遅れてすみません」
亜弥子「当番・・・?」
寝ぼけてる━━━(゚∀゚)━━━!!!
A:聞いてみる←
B:様子を見る
亜弥子「当番、っていうのは・・・?」
石神「・・・・・・」
亜弥子「朝はパンの方が良かったですか?」
石神「・・・・・・」
(よくわからないけど、パンの方が良かったのかな)
亜弥子「すみません、すぐにパンを用意しま・・・」
石神「・・・・・・」
石神さんはぼーっとしたままみそ汁を飲んでいる。
亜弥子「・・・・・・」
(もしかして、石神さん・・・寝ぼけてる?)
ああああ~萌え萌え~(///∇//)←うるさい
そのまま石神さんをじーっと見ていると、突然体をかくっとさせて辺りを見回した。
石神「・・・・・?」
パッとみそ汁をテーブルに戻して、驚いたように自分のパジャマを見ている。
石神「!?」
wwwあ、起きたwww
石神「失礼しました」
そう言うとガタンと立ち上がり、慌ててリビングを出て行ってしまった。
亜弥子「あ・・・」
(どうしよう。食パンなら用意があるけど・・・)
食パンを持ってどうしようか考えていると、すぐにワイシャツ姿に着替えた石神さんが戻ってきた。
石神「見苦しいところをお見せして大変申し訳ありません。何か失言はありませんでしたか」
もうすっかりいつもの石神さんだった。
亜弥子「私こそ聞きもしないでご飯を炊いてすみません。毎朝パンだったんですね。すぐにトーストを・・・」
石神「失礼しました。トーストは不要です。パンしてくれと言ったつもりではないんです。人がいるので・・・錯覚を起こしていたようです」
wwwテレ顔ー!!カッワイイー!!(〃∇〃)キャー!www←崩壊中
石神さんは恥ずかしそうにテーブルに着いた。
石神「・・・・・・」
石神さんは私が座るまでちゃんと待っていてくれた。
朝ごはんを食べながら、気になっていたことをいくつか聞いてみた。
亜弥子「あの・・・低血圧なんですか」
石神「ええ。朝は得意な方ではありません」
www本家の石神さんはめっちゃ早起きですよwww
石神さんはきまり悪そうに話してくれた。
(石神さんっていつも完璧な感じなのに、意外・・・ふふ、なんだかほっこりする)
www私は萌えてます(●´ω`●)www
もうひとつ・・・どうしても気になることを聞いてみた。
亜弥子「その・・・仕事とはいえ、私と住んで差し障りはないですか」
石神「それはどういった意味ですか」
石神さんは箸を止めて私の顔を見た。
亜弥子「こ・・・」
石神「こ?」
(すごい真顔だから、聞きにくい・・・)
亜弥子「恋人がいたら怒られちゃうなって思っただけです。毎朝パンだって言ってたから、用意してくれる人がいるのかもしれないって・・・」
石神「・・・・・・」
亜弥子「ご、ごめんなさい。余計なことですよね!今のはナシで!」
慌てて手を振ってごまかした。
石神「・・・・・・」
(変な顔してる・・・うわ、馬鹿なこと言っちゃった・・・)
亜弥子「すみません・・・」
思わずうなだれてしまった。
石神「そんな物好きな女性はいませんね」
石神さんはそう答えると、淡々と食事を続けた。
石神「施設では、ずっと毎朝パンだったんです。久しぶりに同じ空間に人がいたので、つい錯覚してしまったんですよ」
(そう言えば、当番に遅れてすみませんって言ってた)
亜弥子「変なこと聞いてごめんなさい・・・」
石神「いえ」
(バカなこと聞いちゃったな・・・でも・・・恋人はいないんだ・・・あれ?なんで私嬉しいの?)
亜弥子「・・・・・っ」
wwwベタなパターンwww
思わず顔を触って顔がほころんでいないか確かめてしまった。
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大学に行くため、最寄りの駅までは徒歩で向かう。
石神さんの話では、家の中では石神さん、日中は牧瀬さん黒澤さん、後藤さんが交代で私を監視しているということだった。
時折周囲を見てみるけれど、それらしい姿はない。
(全然わからないな・・・SPの人たちもそうだけど、プロってすごいよね)
二限目の講義を終えて携帯を見ると、石神さんからメールが来ていた。
『何か変わったことがあればすぐに知らせてください。メールを定期的に入れますので、よろしくお願いします』
すぐに返事をする。
『特に変わったことはありません。ありがとうございます』
石神さんのメールは用件だけだったけれど、つい何度も読み直してしまった。
www用件のみでも死ぬほどうらやましいwww
亜弥子「・・・・・」
みどりが後ろから声をかけてきた。
みどり「あ、メール読みながらニコニコしてる。誰とやり取りしてるのかな~」
亜弥子「えっ!」
みどりは私の顔をじーっと見る。
亜弥子「な、なに?」
みどり「ふふ、その顔で見当がつくけど、言わないでおくね」
(私、どんな顔してるんだろう・・・)
みどり「邪魔してごめーん」
みどりはニコニコして行ってしまった。
(石神さん、今朝も残さずご飯を食べてくれた。好き嫌いはないって言ってたけど、特に食べたいものはないのかな)
私は石神さんにメールを打った。
『今日の夕飯何か食べたいものはありますか?』
(ずっと用件だけのメールだったのに唐突かな。送らない方がいい?)
亜弥子「・・・・・」
(思い切って・・・えいっ!)
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講義が終わって演劇部の部室に向かった。
部室に向かいながら何度も携帯を見てみる。
(石神さんから返事、なかったな・・・)
小杉「亜弥子ちゃん!」
部室のドアを開けると、小杉部長が元気よく声をかけてくれた。
亜弥子「こんにちは、小杉部長。今日はちょっとお話があって来ました」
小杉「どうしたの?」
亜弥子「来週からすぐに・・・」
私はもうすぐ教育実習が始まるので、しばらく部活には出られないことを話していると、小杉部長は突然フフッと笑った。
亜弥子「どうしたんですか?」
小杉「亜弥子ちゃん、あなた」
小杉部長のメガネがキラリと光る。
小杉「ズバリ、恋をしているでしょう!」
亜弥子「コイ・・・恋!?」
思わず目がまん丸になった。
亜弥子「恋って・・・私がですか?」
wwwアンタ以外に誰がいるwww
つい自分を指差してしまった。
小杉「そうよ。もしかして自覚がないの?」
亜弥子「自覚っていうか・・・その・・・」
(私が恋なんて・・・)
小杉「気づいてないのね。体内をかけめぐるドーパミンの波動に」
亜弥子「ドーパミンの波動ですか・・・」
(どんな波動なんだろう・・・)
www私も知りたいですwww
小杉「その桜色の頬。うるんだ瞳。なにより、近づいたときに感じる恋する乙女のオーラ!」
みどり「確かに最近亜弥子はすっごくキラキラしてるよね。台湾に旅行してるときあたりから」
小杉「なぬ!?」
再び小杉部長のメガネが光る。
小杉「台湾旅行で何があったのか、じっくり聞かせてちょうだい。みどりちゃん」
亜弥子「え!?いや、ちょっと・・・」
みどり「小杉部長に隠し事なんて無駄だよ、亜弥子。なんでもお見通しだもん」
亜弥子「そういうことじゃなくて・・・」
(恋・・・恋って、私が?・・・誰に?)
A:・・・石神さん?←
B:全然わからない・・・
亜弥子「みどり・・・」
みどり「そうなんでしょ?」
みどりは私を見てニコニコしている。
(みどりは石神さんだと思ってるみたい。私が石神さんに・・・恋・・・ええっ!?)
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石神さんからメールの返事はなかったけれど、夕飯は何か洋食にしようと思いながら帰り道を急ぐ。
家が近くなるにつれ、足が速くなるのが自分でもわかった。
亜弥子「ただいま帰りました」
家の中はしんとしていた。
(石神さんは仕事かな?監視しているのがわからないように、普通に生活してるように見せないといけないものね)
冷蔵庫の中身を見て、夕食は鮭とじゃがいものグラタンとサラダを作ることにした。
作っている間、うきうきしているのが自分でもわかる。
(食べてくれる人のことを考えて料理するって、なんか楽しい)
歌いながらサラダを作っているときだった。
カチャ・・・
(石神さんだ!)
箸を置いてパタパタと玄関に向かった。
玄関に行くと、ちょうど石神さんが入ってくるところだった。
亜弥子「石神さん、おかえりなさい!」
石神「・・・・・」
石神さんはそのまま玄関で立ちすくんでいた。
亜弥子「どうしたんですか?」
石神「いえ。帰宅して人がいるのに驚いただけです。・・・ただいま帰りました」
亜弥子「おかえりなさい!」
もう一度言うと、石神さんは戸惑ったような顔で私を見た。
石神「・・・・・」
その時、石神さんが少し眉を寄せた。
石神「・・・少し、焦げ臭くないですか?」
亜弥子「え・・・・・ああっ!」
慌ててキッチンに走った。
オーブンを開けると、煙が広がる。
グラタンは少し焦げていた。
亜弥子「う・・・・・」
石神「どうしました」
キッチンに入ってきた石神さんに謝った。
亜弥子「すみません・・・グラタンが少し焦げちゃって・・・」
沈んだ気持ちでグラタンをオーブンから出しているときだった。
石神「私の食事の用意まで貴女がする必要はありません」
亜弥子「・・・・・」
その言葉に動きが止まった。
亜弥子「・・・・・はい」
(・・・そうだよね。石神さんにとってこれは、仕事なんだもの)
亜弥子「・・・余計なことをしてしまってすいません」
胸のあたりがかすかに痛んだ。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
しょんぼりしてグラタンを片付けようとすると、石神さんは慌てたように付け加えた。
石神「嫌だという意味ではありません。こうしてくださることはとても有り難いです。ただ、貴女の負担になっては困りますから。学業との両立もありますし」
石神さんが懸命に言葉を重ねてくれるのを見て、胸がいっぱいになった。
亜弥子「負担なんかじゃないです!私がやりたくて・・・好きだから・・・」
自分の口からその言葉が出た瞬間、小杉先輩の言葉を思い出した。
『ズバリ、恋をしているでしょう!』
(恋・・・私が・・・石神さんに・・・)
石神「好きだから?」
亜弥子「あ・・・」
(何言ってるんだろう、私・・・恥ずかしい・・・・・!)
wwwどんまい(・∀・)www
石神「料理が好きなんですね」
www本気か!?ソレ、本気で言ってるの!?www
石神さんはちょっと感心したように頷いた。
亜弥子「・・・・・はい」
(えっと・・・そう思っててもらった方がいい・・・かな)
それから二人で夕食を囲んだ。
石神「いただきます」
亜弥子「いただきます」
石神さんはいつも通り、丁寧に手を合わせてグラタンを食べ始めた。
石神「・・・・・」
しばらく黙って食事をしていると、石神さんはふと顔を上げた。
石神「あの」
亜弥子「はい」
石神「グラタン、美味しいですね」
ぎこちなくそう言ってくれた。
亜弥子「・・・ありがとうございます!」
ニコニコしながら石神さんの顔を見ると、石神さんは気まずそうに目をそらした。
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食事を終えると、石神さんは立ち上がってシャツの袖をまくり始めた。
亜弥子「?」
石神「食事を作っていただいたので、食器洗いは私がやります」
www我が家でも夫がやりますwww
亜弥子「えっ、私がやります」
石神「後片付けは慣れていますから」
そう言ってお皿を片付け始めた。
亜弥子「じゃあ、私がお皿を拭いて棚にしまいますね」
石神「はい」
二人で並んで後片付けをする。
亜弥子「・・・・・」
石神「・・・・・」
石神さんは手際が良くて、食器洗いが早かった。
石神さんが洗ったお皿を、私が受け取ってふきんで拭く。
何も話さないまま、水道の水音だけが響いていた。
(こうしてるとなんだか・・・)
石神「・・・家族」
亜弥子「・・・・・」
手を止めて石神さんの顔を見つめる。
石神「家族とはこんな感じなんでしょうか」
独り言のようにぽつりとつぶやいたその言葉が・・・胸に染みた。
亜弥子「多分」
石神「・・・・・」
それ以上は何も話さなかったけれどーー。
(黙ってても少しも気詰まりじゃない。なんだか、あったかい・・・)
私はお皿を拭きながら石神さんの横顔をそっと見つめた。
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この回、たまりませんwww
もう鼻血が出そうです( ´艸`)