こんにちは!
子供とボール遊びをしたものの、熱中しすぎて肩を痛めてしまったまなみんです!!
野球選手かっつーのwww
さて、本日も史進レポです(笑)
毎日更新しているわけではないので、自分でも時々どんな話だったか忘れてしまっています(爆)
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
史進くんは、わずかに頬を赤らめながら、空を見上げた。
史進「おかしいよな・・・。戦いの場に女を連れていくなど・・・俺の生き方とも思えん」
郁里「・・・・・」
史進「どうだ?」
郁里「えっ、なにが?」
史進「今の話、聞き流してくれたか?」
wwwそういうことは、確認するものではありませんwww
郁里「あ、うん・・・今、聞き流した」
史進「そうか・・・すまん」
(なんて・・・無理にきまってるでしょ!)
史進「・・・そろそろ、戻る。つき合わせて悪かった」
史進くんは、まっすぐ軍営のほうへと戻っていく。
立ち去る史進くんの後ろ姿を見ながら、私は一人、先ほどの言葉の意味に思いを馳せるのだった。
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それからも、高廉軍との戦いは続いた。
負けはしない・・・でも、勝つこともできない・・・。
梁山泊軍は、そんな戦いをずっと繰り返していた。
特に史進くんは調子が悪そうで・・・。
兵士「頭!これ以上、ここに留まるのは危険です!」
史進「・・・そうだな・・・・・速やかに撤退!」
いつまでたっても成果を出すことが出来なかった。
自信を失いかけた史進くんを見るのは、私も辛い。
今日も史進くんの隊は、ボロボロになって帰って来た。
史進「ふがいないな・・・また部下を失った」
郁里「そんなこと・・・・・あれ?」
落ち込んだ史進くんを慰めようとした私は、あることに気が付いた。
郁里「・・・ねえ史進くん。ちょっと気づいたんだけど・・・」
兵士「報告!軍議が開かれます。史進殿も宋江様の幕舎へお越しください」
史進「・・・わかった。郁里・・・いや原、話は後だ」
郁里「・・・はい」
戦いのあとに行われる軍議。
そこでは、いつもよりも重々しいトーンで呉用さんが話をしていた。
呉用「戦果がおもわしくない。これほどまでに苦戦する理由は、ただ一つだ。史進」
呉用さんの鋭い視線が史進くんに飛ぶ。
呉用「動きが鈍い。連携が遅い。士気が低い。この連戦の中、裏をかかれっぱなしではないか・・・黒龍騎士団として恥ずかしくないのか!」
wwwボロクソかいwww
史進「・・・申し訳ありません」
呉用さんの言葉に、場に張り詰めた空気が漂う。
呉用「お前の長所はなんだ」
史進「・・・・・」
呉用「わからぬから勝てぬのだ。私の言葉に支配される前に、自ら答えを導き出せ。できないのならば・・・お前の使い方を変える」
史進「・・・はい」
呉用さんの最後通牒とも思える言葉に・・・表面上は顔色を変えることなく頷く史進くん。
でも、私は呉用さんの言葉に疑問を感じていた。
何様?( ̄∩ ̄#ピキ
(・・・確かに、史進くんは調子がいまひとつ良くないように見える・・・でも、感情的にも、論理的にも・・・納得・・・いかない・・・どうしよう・・・史進くんに相談する前に・・・言ってしまっていいのかな・・・)
論理的?単なる感情論でしょ(-""-;)
呉用「では、会議はこれで・・・」
郁里「・・・待ってください」
呉用「なんだ」
郁里「どうして、史進さんは責められているんでしょうか」
史進「おい、原・・・」
史進くんが間に割って入ろうとしたけれど、私は止めるつもりはなかった。
呉用「・・・結果を出せていないからだ」
郁里「そうでしょうか」
呉用「・・・女、何が言いたい」
wwwまだ「女」呼ばわりwww
呉用さんは、鋭い目で私を見据えた。
(うっ・・・おっかないけど・・・こんなお客、仕事してたときはどこにでもいたし。こういうときこそ、冷静に・・・)
余計な口を挟んだ時点で、冷静ではないわっ(  ̄っ ̄)
郁里「史進さんは、陳達さん、朱武さんを怪我で欠いているのに、任された仕事の負担は、その前と変わらないはずです」
呉用「その通りだ。それが黒龍騎士団の責務だからだ」
郁里「ならお聞きしますが・・・以前に増して損害は増えましたか?」
呉用「見てのとおりではないか。史進の軍の損害は過去にないほど日々増大している」
郁里「私が言っているのは、その他の隊の損害です」
呉用「・・・なに」
史進「・・・・・」
郁里「李逵さんがいません。戴宗さんもいません。そんな中、他の隊の損害は、以前と変わらないはずです」
呉用「・・・・・」
宋江「・・・ほう」
郁里「つまり、史進さんの隊が、みんなの怪我を減らしてるんです。それを評価しないで、一方的に責めるのは、間違いだと思います!呉用さんは結果しか見てない!史進さんの頑張りは、私にもわかるくらいです!効率じゃなくて、もっと彼を見て!数でじゃなくて、もっと人を見て!あなたは、何も見てない!」
www正気かこの子www
史進「原!でしゃばるな!」
遅いよ~あなたが甘やかすからいい気になっちゃってるじゃない~
史進くんの大きな声が響いた。
それでも、私は言葉を止めることができなかった・・・。
それだけではない、止めようとも思わなかった。
郁里「史進くんは将の器だよ!自信をなくす必要なんてないんだよ!あなたのおかげで、みんなが助かってる!史進隊が犠牲になって、みんなを助けてる!犠牲が多いのは、史進くん!あなたのせいじゃないよ!」
wwwこの子の言い分だと、史進の隊以外はみんな腰抜けってことになるねwww
私が言いたかったことを一気にまくしたてると・・・幕舎内は水を打ったように静まり返った。
一番唖然としているのは、史進くんで・・・呉用さんはなぜか、微笑を携えていた。
宋江「・・・郁里さんは、ずいぶんと史進と仲良くなっているようだね?」
郁里「え・・・」
宋江「今、史進くん、と。前は確か・・・史進さん、と敬語を使っていた気がするんだが・・・」
(いっ・・・けない!)
カァッと頬が熱くなる。
林冲「そうか・・・そうかそうか・・・・・!最近、二人でいるところを見かけていたけれど、そうか、ずいぶんと・・・仲良ぉぉぉく、なっていたんだねぇ」
林冲さんが満面の笑みでうなずく。
それにつられるように、会議場はにわかにざわつき始めた。
しかし、その空気をもう一度ひきしめたのは・・・。
呉用「女」
(・・・っ!)
呉用「今はお前が口を出すべきところではない」
郁里「でも・・・」
呉用「おまけに、今の発言は、史進に肩入れしたものであり、冷静で公平は目のものとは言い難い」
郁里「・・・・・」
ビシッと呉用さんに言い切られた私は、それ以上のことは言えなくなってしまう。
wwwアナタの負け~www
呉用「出て行け」
郁里「・・・・・!」
呉用「史進もだ」
史進「・・・はい。・・・原、行くぞ」
グッと史進くんに腕を引っ張られ、その場を後にした。
郁里「ごめんなさい、史進くん、私・・・」
史進「・・・・・来い」
横顔が、怒っているような気がして、私はついていくのが少し怖かった・・・。
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【呉用から見た景色】
呉用「・・・ふふふ」
(面白い・・・あの女・・・)
あれほど強く意見を主張した女・・・。
(確か、原郁里と言ったか)
宋江「呉用・・・」
全員いなくなったと思っていたが、宋江様は戻ってこられたらしい。
宋江「機嫌がよさそうだね」
そういう宋江様も、機嫌が良さそうに見える。
呉用「・・・わかりますか」
宋江「うん。ここ最近で、一番楽しそうだ」
呉用「・・・あの女・・・郁里は史進に良い影響を与えそうですね」
宋江「ふふふ、やはりその話か。史進は強いが、あのままでは、頭打ちだろう。本人は気づいていない様子だが、我々も頭の痛い課題だったからね。これは、いい傾向だ」
呉用「史進を縛っていた呪い・・・郁里が、解いてくれるかもしれません」
宋江「晁蓋殿の死に関しては、それぞれ思うところがあるだろう。私にしろ、君にしろ」
呉用「・・・・・」
宋江「彼女が現れたことで、何かが変わりそうだね・・・」
呉用「過大評価は、禁物です」
宋江「そのわりには・・・呉用もお気に入りのようじゃないか」
呉用「・・・わかりますか」
宋江「横恋慕は・・・ダメだよ」
呉用「・・・ええ、女はよくわかりませんので」
宋江「おや、史進も以前、同じことを言っていたが・・・出し抜かれたね」
呉用「わ・・・私のことは良いのです」
宋江様は、慌てる私を見ながら、いたずらっぽい笑みを浮かべるのだった。
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【郁里から見た景色】
幕舎をあとにして・・・私は史進くんに手を引かれて、いつか二人で夜遅くまで話し合った場所に来ていた。
(ここに来るまで、史進くん、一言も話してくれない・・・やっぱり怒ってるのかな・・・)
やがて立ち止まった史進くんの後ろ姿をじっと見つめる。
史進「・・・・・」
郁里「あの、史進く・・・っ」
史進「この・・・馬鹿が!」
郁里「・・・っ!」
wwwもっと言ってやってwww
突然、頭ごなしに怒鳴られた私は、言葉を失う。
史進「あれほど注意していたのに・・・みなの前では、敬語を使え、と」
郁里「え・・・そっち?」
wwwそっちかいwww
史進「は?」
郁里「私はてっきり、余計な口を挟んで、会議を中断させてしまったことを怒っているのかと・・・」
そう言うと、史進くんはかぁっと顔を赤くした。
史進「そ・・・それは!このあと、怒ろうと思っていたんだ・・・っ!」
そう反論はしたものの、先ほどの勢いはない。
wwwダメだこりゃwww←長さん(若い人にはワカラナイ)
郁里「私の発言・・・怒って・・・ないの?」
史進「呉用殿に対して無礼な発言はともかく・・・あの件に関しては、さまざまな意見があるはずだ」
真剣な表情で、史進くんは淡々と語り出す。
史進「郁里が発言してくれたことも、一方の事実だろう。きっと、その他の隊の犠牲を抑える役には立っているはずだ。俺だけでなく、怪我をした部下も・・・死んだ部下も、郁里の言葉で救われたような気がする」
郁里「それなら・・・!」
史進「しかし、それは俺の役目として当然のことなのだ、郁里。先陣を駆け抜け、後続の軍がそれに続いている形である以上、俺の隊は・・・俺は常に全軍の犠牲として存在するべきなのだ」
郁里「・・・・・」
(史進くんがそういうのなら・・・私はこれ以上、何も言えない・・・)
郁里「余計なこと・・・だったのかな・・・ごめんなさい」
史進「・・・いや」
史進くんは小さく首を横に振ると、少し目線を外しながら、顔を赤らめた。
史進「・・・ありがとう」
郁里「・・・?」
史進「かばってくれたことに、ではない。俺、という人間を、評価してくれたことに、だ」
郁里「・・・・・」
史進「郁里。お前のおかげで、俺は見失いかけた志を思い出した気がする・・・その・・・“将の器だ”と・・・」
郁里「うん・・・そっか・・・よかった!」
史進「・・・・・にしても、呉用殿があのように話しているときに、割って入れる者はなかなかいないぞ」
郁里「だって・・・あれは一面的な言い方だもん・・・」
史進「・・・なかなか、できるものではない。信頼してくれている人間が、己の背に立っているとは・・・こうも嬉しいものなのだな・・・」
郁里「史進くん・・・」
史進「郁里、お前のおかげで初めてそう思った。感謝する。ずっと・・・そばにいてくれ」
照れてしまっていることを悟られないように、わずかに目線を外す。
でも、せっかくの甘い言葉に照れながら幸せに浸っている私をよそに、史進くんは急に渋い表情を見せた。
史進「しかし・・・今の状況は、確かにまずい。このまま負けが続くようでは、本当に黒龍騎士団の名がすたる。何か、やりようがあるはずなのに・・・」
唇をかみして、史進くんは考えるような表情を見せる。
それからハッとしたように私を見た。
史進「もしかして・・・お前が・・・郁里が、そばにいないから・・・か?」
www天然爆弾投下www
郁里「・・・っ!」
史進くんの言葉に、心臓が早鐘を打つ。
その史進くんは、私の胸元を指差した。
史進「・・・この連星が光ってからだろうか・・・とにかく、お前がそばにいるのといないのとでは、全く違うんだ」
真剣な瞳で言う史進くん。
史進「だが・・・お前を戦場に出すわけにもいかない・・・何を言ってるんだろうな、俺は。すまん、一人で盛り上がりすぎた。忘れてくれ」
1:力になれるなら←
2:少し怖い
3:邪魔にならないかな?
郁里「力になれるなら、私は構わないよ」
史進「!ありがとう、郁里!」
www史進の笑顔は、目が笑ってなくてちょっと怖いwww
パッと表情を輝かせた史進くんは、私の体をグッと抱き寄せた。
www天然爆弾、第二弾www
郁里「・・・・・っ!」
史進「あ・・・わ、悪い」
史進くんは、まっすぐに私を見据えると、子供に言い聞かせるように言った。
史進「郁里、お前のことは、必ず俺が守る」
真剣な表情で言う史進くん。
こんなときだというのに、私の胸はドキドキと高鳴ってしまう。
(史進くんがこんなふうに言ってくれるのは、私の能力が必要だから?それとも・・・)
ほんの少しの期待と、悲しい予測が胸の中で入り混じる。
史進「よし・・・そうと決まったら行くぞ」
郁里「えっ・・・史進くん?行くってどこへ?」
史進くんはしっかりと私の手を握りしめ、駆け出した・・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ヒロインちゃんって、よく「仕事してたから~」とか言うけど、どんだけへっぽこOLだったんだって思う。
そもそも戦と仕事を混同してるあたりで大間違いだし、仕事なら、結果が全て。上司だって結果しか見てないよ。
「結果は残念だったけど、よく頑張ったね!」で済むのは学生まで。
仕事は、結果を出してナンボです。結果を出さなければ、評価はされないのです。残念ながら。
てことで、本日の私的名ゼリフ~
「横恋慕は・・・ダメだよ」 by 宋江さん
あのシーンは、萌え転がりましたwww
以上!!