こんにちは!
今日は力仕事で体中が痛いまなみんです
あんまり若くないのに、無茶な指示はやめてほしいです・・・(泣)
さてさて、本日も桂さんレポで参ります~
ネタバレ・ツッコミにご注意ください(・∀・)/
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
【長州藩・桂小五郎】
桂「ふう、なんとか会談には間に合ったな」
あの後急いで茶店から戻った私は、慌てて着替えを済ませた。
wwwあのままじゃ色んな意味でヤバイもんねwww
(しかし、先ほどの件・・・やはり早計だったか・・・)
綾さんに沖田が話しかけているのを見て、思わず近づいてしまったが・・・。
あの時、あそこで大久保さんが現れてくれなければ、沖田とは斬り合うことになっていたかもしれない。
一瞬で状況を理解して対処してもらえたのは、大久保さんだからこそできたこと。
一歩間違えば、大変なことになっていただろう。
桂「到底、茶葉代程度で返せる借りではないな・・・。この恩はいずれ返さねばなるまい」
しかし、まさかああいう形で大久保さんに借りを作ることになるとは・・・今までの私では到底ありえなかったことだ。
綾さんが・・・彼女が関わってしまうと、自分で自分の行動を予想することができない・・・。
彼女のこととなると、どうしても心がざわついて、思考が止まってしまう。
桂「だが、あれはあまりに早計過ぎた。沖田の勘が、あそこまでいいのも予想外だったとはいえ・・・」
沖田は、私が視界に入ったときから、注意をそらすことはなかった。
腰掛けているのに、いつでも立ち上がれる体勢だった。
だから、手配書を見せられた綾さんの動揺に気付いた素振りに・・・思わず剣気を発してしまった。
だがあれで、沖田は確信したはずだ。私の存在を。
(果たして、あの位置で綾さんを守りきることができたのか・・・)
私は、自分の両手を見つめる。
桂「私は、綾さんと関わってから、体が頭より先に動いている気がする・・・一体なぜ?」
www恋してるから~ヘ(゚∀゚*)ノwww
桂「それにしても・・・沖田の奴。いったい私のどこが鈍いというのだ!」
??「ばーか!それがわかんねぇってとこが、鈍いんだよ!」
桂「な!?」
突然障子の向こうから、声が聞こえてきた。
(この声は・・・晋作?)
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
【主劇・綾】
私は、途中になっていた門のお掃除の続きをしていた。
www掃除、好きだね~www←掃除キライ
あれから桂さんたちは、ずっと大切なお話をしていて、日はもう暮れかかっていた。
綾「もうすぐ今日も終わっちゃう。お話したかったな・・・」
大久保「ならば、遠慮せずに入ってくればいいだろう」
声のした方を向くと、大久保さんが立っていた。
大久保「よし!聞いてやる。話せ!」
綾「え?」
大久保「話がしたいのだろう?私と」
wwwめっちゃ笑顔だwww大久保さんの笑顔、好きーwww
どうしよう・・・桂さんのことです、なんて言えない・・・。
綾「ええっと、もうお話は終わったんですか?」
大久保「何を寝ぼけたことを言っている。小娘とは今、話し始めたばかりだろう」
ううん・・・この通じてないのはわざとかな?
wwwわざとだねwww
綾「い、いえ、私との話じゃなくて、桂さんや高杉さんとのお話です」
大久保「なんだ、紛らわしい。小娘に教えてやる義理はないが・・・それなら先ほど、終わったところだ」
綾「そうですか・・・」
大久保「なんだ?話の内容が気になるのか?」
綾「え?教えてくれるんですか?」
大久保「教えるわけがあるまい。だいたいお前のような小娘が知っていても、得にはならん。害になら、なるかもしれんがな」
綾「え?なんでですか?」
大久保「何か知っていれば、危険が増える」
綾「危険・・・?」
大久保「ふん、何も知らんか・・・まあいい。さらばだ、小娘!」
綾「あ、ちょっと待ってください。今日はほんとに、ありがとうございました!」
大久保「なんだ?たかが会談終了を教えただけで礼とは。いやに殊勝だな」
綾「いえ、そのことだけにお礼を言ったわけじゃありません。茶店でのことです」
大久保「あれか・・・そんな小さなことは、いちいち覚えておらん!」
絶対そんなことはないと思うけど・・・。
大久保さんなりの、配慮です( ´艸`)
綾「あの時、大久保さんが来てくれなかったら・・・私、きっと沖田さんって人に疑われてました!」
大久保「・・・残念だが、もう疑われているだろうな」
綾「え?」
大久保「あいつは小僧のくせに察しがいい。おそらく、状況はある程度理解しているだろう」
綾「そ、そんな・・・じゃあ、私が龍馬さんたちを知ってることに気付かれたんですか?」
大久保「何らかのつながりはあると思っている筈だ」
綾「でも、どうして龍馬さんたちが新撰組に・・・」
大久保「やはり、桂くんからは何も聞かされていないのか」
綾「え?何をですか?」
大久保「事情も知らせずに庇護しようとするから、あんな面倒くさいことをするはめになる。桂くんらしくもない・・・。いや、まさかこの小娘のせいか?」
綾「私のせい?」
大久保「いや、こちらの話だ!気にするな」
綾「でも私、これからどうしたらいいんでしょう?」
大久保「それは桂くんにでも聞け!彼の面倒まで、引き受けてやる義理はない!」
(私もできれば、桂さんに会って色々お話したいけど・・・)
大久保「・・・・・・小娘!」
綾「はい!」
突然の呼びかけに、私は驚く。
大久保「一つだけ、私から訓示をやろう。今後、決して一人では出歩くな!たとえ近くに使いに出る時であっても、必ず誰かに声をかけてから行くんだ。いいな」
綾「どうしてですか?」
大久保「そんなことは考えんでいい。今は必要なことだ」
綾「で、でも・・・」
なんで、素直に「はい」って言えないかな(・∀・)イライラ
大久保「絶対にだ!分かったな!」
綾「は、はい!」
勢いに押されて、私も思わず勢いよく返事をしてしまった。
大久保「よし。守っていたなら、次に来たとき、旨い干菓子を持ってきてやる。だから、お前は茶を入れて待っていろ。とびきり渋いやつをな」
(大久保さん・・・。分かりづらいけど、私のこと気にしてくれた・・・んだよね。偉そうだけど、いい人なのかな・・・)
しばらく大久保さんを見送っていた私は、あることに気がついた。
大久保さんが去っていった方に、いくつかの人影が見えたのだ。
それは、影のはずなのに、とてもよく映える青色をしていた・・・。
綾「あれは、沖田さんと同じ・・・」
私の中に、あの時の緊張が蘇ってくる。
綾「大久保さんに知らせなきゃ!」
私は走り出そうとして、ふと思いとどまった。
綾「そうだ、大久保さんに言われてた。桂さんか高杉さんに知らせないと・・・」
藩邸の入り口から大声で人を呼ぶと、慌てた様子で藩士が一人出てきてくれた。
私は急いで事情を説明した。
綾「お願いします。この事を桂さんか高杉さんに!」
藩士の人にそう言うと、私は大久保さんを追って走り出した。
あーあーあー(-""-;)
藩士「ま、待ってください!大久保さんには私が・・・」
藩士が後ろで何か言っていたみたいだけど・・・よく聞こえなかった。
綾「大久保さんには、助けてもらったんだもん。今度は私が助けなきゃ」
あんたに何ができる(-""-;)
私は、大久保さんが曲がった角を目指して全力で駆けた。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
【長州藩・高杉晋作】
桂「どうやら、同盟は無事締結出来そうだな」
高杉「無事も何も、俺は最初から結ぶって言ってただろうが!」
今の状況で、同盟を結ばないなどありえない話だ。
桂「薩摩の長州に対する仕打ちを考えてみろ。事はそんな単純ではない!」
こいつはどうも頭でっかちで困る。
wwwルートによっては、このやり取りって逆なんだよねwww
確かに薩摩から受けた仕打ちも、同士の無念も忘れられないが・・・。
高杉「いいや、単純さ。いいか、小五郎。俺たちの目的は何だ?」
桂「無論、新しい日本を作るために幕府を倒すことだ」
高杉「それが、そもそも違うんだよ」
幕府を倒すことも大切ではあるが、それは目的を達成するための手順のひとつでしかない。
高杉「俺たちの目的は、幕府を倒し、清国みたいにならねぇように、海外列強に負けない国を作ることだ!」
桂「それは、言い方を変えただけで同じことだろ?」
高杉「違う!敵は幕府じゃない。外国だ!」
桂「!!」
高杉「だとすりゃ、長州と薩摩の諍いなんてのは、兄弟喧嘩みたいなもんだ。兄弟喧嘩なんてのは、いつまでも後を引くようなもんじゃない。ましてや、身内で腹の探り合いなんぞ・・・」
桂「・・・・・・」
高杉「ようやく、わかったか!この頭でっかちの鈍感野郎!」
桂「な!言うに事欠いて、鈍感っていうのはどういうことだ?そういえば、さっきも・・・」
高杉「頭でばっか考えようとするから、心の声が聞こえてこないんだよ」
桂「だから、それはどういう・・・」
藩士「お話中失礼します!火急のご報告がございます」
障子の向こうで藩士の声がした。
俺と小五郎は、藩士から綾の報告と状況を聞かされた。
高杉「馬鹿が!その状況で一人で動いたのか」
藩士「申し訳ありません!お止めしようとした時にはもう・・・」
高杉「別に、お前を責めてる訳じゃない」
だが、もし新撰組に見つかりでもしたら・・・。
高杉「小五郎、とにかく人を集めて・・・」
『ガタッ!』
俺が言葉を言い切る前に、小五郎は部屋を飛び出していた。
高杉「なんだよ、出来るじゃないか・・・。それでいいんだよ」
藩士「は?」
高杉「よし!小五郎を支援する。人を集めて、いくつかの班に分けろ!」
藩士「はい!」
高杉「目的は、手分けして綾と大久保を捜索し、保護すること!わかったな!」
藩士「はい!」
藩士も勢いよく、廊下を走っていった。
高杉「ったく。まさか、俺が小五郎の支援に回るとはな」
だが、不思議と俺は心配していなかった。
小五郎なら、無事綾を見つけて連れ戻るという確信があった。
(ま、どうせ走り出した理由には気付けないんだろうな。あの鈍感は・・・)
高杉「残念だが、そっちまで支援してやる気はないぞ。せいぜい悩めよ、小五郎・・・」
高杉「!!」
高杉「コホッ、コホッ、コホッ・・・」
俺は、また止まることのない強い咳に見舞われた。
しばらく咳き込んでいると、ようやく落ち着いてくる。
高杉「・・・・・・」
俺は、口を押さえていた手のひらを見ると、ぐっと強く握りしめた。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
高杉「全く・・・色々と、面白くなってきやがったな・・・」
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
【主劇・綾】
私は、必死に大久保さんを追いかけていた。
足、遅っ!∑(゚Д゚)
でも、着物だからうまく走ることができない・・・。
綾「どうしよう・・・暗くなってきちゃった・・・」
日はほとんど山の陰に隠れてしまって、あたりは薄暗くなっていた。
その上・・・。
綾「一体どっちに向かえばいいんだろう・・・。そういえば、大久保さんがどこに住んでるのか知らないんだ・・・」
今さら気付くか(  ̄っ ̄)
曲がり角に差し掛かって、私はそのことに気がついた。
綾「だけど、あのお茶屋さんで会ったってことは・・・きっと、こっちだよね!」
私は数時間前に、茶店から大久保さんと通ってきた道をぐんぐん進んでいった。
必死で走ったけど、結局茶店までの道のりで大久保さんに会うことはできなかった。
綾「ここから先は、どっちに行けばいいんだろう・・・」
日は完全に落ちている。
私は何も考えずに外に出たことを後悔した。
全てが遅い!!ヾ(。`Д´。)ノ
綾「どうしよう・・・真っ暗で何も見えないや・・・どうすれば・・・」
途方に暮れていたその時、雲が切れて月明かりが差し込んできた。
その明かりを見て、私はふいに、前に聞いた桂さんの言葉を思い出す。
『熱い太陽が昇ったからね、』
・かけた月は
・冷たい月は←
・冷たい海は
www三度、記憶力テストwww
『冷たい月はそっと退散するのさ・・・』
そう、桂さんはなんだか月みたいだ。
月はいろいろな顔を持っていて、青い光は冷たく見えるけど、優しく夜を照らしてくれる。
ちょっと意地悪なところもあるけど、いつも冷静で、さりげなく優しくしてくれる桂さん。
そうか、やっぱり桂さんは月みたいなんだ・・・。
私は、雲間から差す月明かりが、なんだか桂さんが進む方向を示してくれているような気がしてきた。
綾「よし!こっちだ!」
私は月の光が差し込む方へ向かって走り出した。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
【長州藩・桂小五郎】
桂「一人で大久保さんを追いかけただって?なんて無茶をするんだ・・・。だいたい、どこに行けばいいのか、分かってるのか・・・?薩摩藩邸の場所など・・・」
だから私は、茶店までの近道を走っていた。
きっと行き先の分からない綾さんは、大久保さんと会った茶店を目指すはず・・・。
www大正解です(・∀・)www
よし!あの角を曲がれば・・・。
桂「綾さん!」
そこに、綾さんの姿はなかった。
桂「間に合わなかったのか・・・。この先の、薩摩藩邸までの道は知らないはずだ・・・。くそっ、こんなことになるなら、今の私たちの状況をしっかり伝えておくべきだった・・・」
桂さんが「くそっ」って言うなんて∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
一体、綾さんはどこへ行ってしまったんだ・・・。
ふと、一陣の風が私の頬をなでた。
私は、その風に綾さんの気配を感じた気がした。
綾さんのまわりには、いつも温かい雰囲気が漂っている・・・。
それを、頬をなでていった風が運んできたように感じたのだ。
桂「まさか、私が勘だのみで動くなんて・・・」
私は、風が吹いてきた方に向かって走り出した。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
【主劇・綾】
橋のたもとまで来た時、私は向こう岸で提灯の灯りが揺れているのに気がついた。
急いで橋を渡って追いかける。
駆け寄ろうとした瞬間、灯りの近くに人影がもう一つあることに気がついた。
綾「大久保さん!」
私は思わず叫んでいた。
灯りが止まり、持っていた人が振り返ったように見えた。
??「その声は小娘か?」
綾「大変です!新撰組が!」
私は大久保さんに教えようと声を張り上げた。
その瞬間・・・突然、羽交い絞めにされた。
勝手に飛び出した上に、人質とか・・・最悪やね( ̄ー ̄;
(え?なに?どういうこと・・・)
大久保「おい。いきなりそんな色気のない小娘に抱きついてどうするつもりだ?」
大久保さんが私の後ろに向かって話しかける。
??「うるさい!大人しくしろ!」
大久保「娘に抱きつく無作法者の命令を私が聞く義理もないが・・・。私は別に騒いじゃいないぞ」
??「御託を言うな!関係ない奴がどうしてお前の名前を呼ぶ!」
羽交い絞めにされている私の横から、別の声がした。
私は、羽交い絞めにしている腕を見た。
それは、沖田さんが着ていた羽織と同じ青色だった。
(この人たちが・・・新撰組なんだ!)
??「大久保さぁ、おいに任せてくいやんせ」
そう言いながら、大久保さんの前にいた人影が、すらりと刀を抜く。
人影はその刀を真っ直ぐ上に向け、柄を顔の真横に構えた。
新撰組隊士B「動くな!」
耳元で怒鳴り声が聞こえたかと思うと、私の喉元に冷たいものが当てられた。
私は思わず悲鳴をあげてしまう。
綾「きゃ、きゃあ!」
新撰組隊士A「静かにしろ!」
私は、さっきまで自分の置かれていた状況をあまり理解していなかった。
www頭の悪さ、ここに極まれりwww
私の時代では、絶対にありえない状況に、どこかドラマを見ているような気持ちで・・・。
でも、首に当たる冷たい感触は紛れもない本物。
そう気がついた途端、体が震えはじめた。
新撰組隊士A「この女、今頃震えだしやがった」
その声を聞いて、大久保さんの近くにいた人が少しだけ間合いを詰めた。
新撰組隊士B「おい、動くなって言ってんだろう!」
大久保「よせ!半次郎!」
大久保さんは、人影に半次郎と呼びかけた。
新撰組隊士A「薩摩の、半次郎・・・?まさか、“人斬り”半次郎か・・・」
・・・気のせいか、私をつかむ腕の力が緩んだ気がした。
新撰組隊士B「ま、まさか、やつが護衛についていたとは・・・」
大久保「おい、貴様ら。その小娘がどうなろうと私には関係ないぞ」
新撰組隊士B「な、なんだと!」
大久保「関係はないが・・・約束はある。その約束を果たせぬままというのも、後々寝覚めが悪い」
そう言うと、大久保さんは一歩前に出た。
大久保「お前達の目的は私だろう。ならばその娘を離して、私を連れて行け」
綾「そ、そんな・・・だめです!」
新撰組隊士A「うるさい!余計なことを喋るな!」
大久保「ふん。価値が違いすぎて本来なら成立せん交換だが・・・今日は特別だ」
そう言って、大久保さんはまた一歩前に出た。
新撰組隊士B「そ、そこで止まれ!後ろも動くんじゃないぞ!」
大久保さんは余裕の笑みでこちらを見ている。
(あれ?)
大久保さんの視線が少しだけ、橋のほうを見た気がした。
新撰組隊士B「よし、俺が行ってくる。お前はその女を離すなよ・・・」
新撰組隊士A「わかった・・・」
隊士が大久保さんとの距離を半分まで縮めた時、突然大久保さんが私に話しかけてきた。
大久保「小娘!そういえば、お前の名はなんといったかな?」
その声で、隊士が立ち止まる。
綾「え?」
新撰組隊士A「か、勝手にしゃべるな!」
大久保「話したくらいで何が起きるわけでもあるまい。あまりおたおたすると、小物ぶりが露見するぞ」
新撰組隊士A「な、なんだと!」
馬鹿にされて隊士はズイと身を乗り出し、私は後ろ側に引かれた。
大久保「時に小娘。一人でいるからには、私との約束はきちんと守ったんだろうな」
(約束って伝言のことかな?だったら・・・)
私はコクリとうなずいた。
大久保「そうか・・・。ならば後は任せるとしよう・・・」
そう言うなり、大久保さんは一歩横に移動した。
新撰組隊士B「な、なにを・・・」
半次郎「ちぇすとぉー!」
wwwち、ちぇすと!?( ゚ ▽ ゚ ;)www
一瞬の掛け声と同時に、半次郎さんが隊士に飛び掛ったかと思うと、隊士は地面に倒れていた。
新撰組隊士A「お、お前ら・・・この娘がどうなってもいいのか?」
??「いや、どうにもならない」
後ろから突然、声が聞こえたかと思うと・・・。
ぐいっと私は、声の主に引き寄せられた。
と同時に、隊士は前に蹴り出されて、半次郎さんの足下に転がる。
半次郎「ちぇすとぉー!」
もう一人の隊士も半次郎さんの前に倒れてしまった。
??「無事でよかった・・・」
様子を見ていた私は、きつく抱きしめられた。
顔を強く胸に押し付けられて、声の主の顔は見えない。
でも、誰だかは、その温かい手でわかる・・・。
綾「桂さん・・・」
桂「すまない、綾さん。私がきちんと君に私たちのことを教えていれば・・・」
綾「え?」
私には、桂さんの言ってることがよく分からなかった。
桂「少しでも君を疑っていた私を許してくれ・・・」
息が詰まりそうなくらい、ぎゅっと腕に力が込められる。
綾「桂さん・・・」
大久保「やれやれ、下らん余興だ・・・。行くぞ、半次郎」
半次郎「わかりもした・・・」
その後ろ姿が徐々に暗闇の中に消え、見えなくなった途端、私はふらっとしゃがみこんでしまった。
桂「綾さん?」
綾「ご、ごめんなさい・・・腰が・・・」
どうやら、気と一緒に腰も抜けてしまったようだ。
桂さんの顔が恥ずかしくて見れなくて、私は思わずうつむいた。
結局、歩けない私を桂さんがおぶってくれた。
小さい子供みたいで恥ずかしいけれど。
桂さんの背中はあったかくて、なんだかひどく安心した。
桂「怖い目にあわせてしまったね・・・すまない」
綾「でも、桂さんが助けてくれました」
www半次郎さんでは?www
桂さんが来てくれて、助けてくれて、だからもう怖くない。
桂「・・・・・・」
綾「ありがとうございました・・・」
ふと見上げた夜空は晴れていて、きれいな月が浮いていた。
この夜の間、変わらず空で見守っていてくれた月が桂さんと重なって。
私は桂さんの背中からずっと月を眺めていた。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
小娘ちゃん、暴走の巻でした←違
この子は、どのルートでも絶対でしゃばった事して迷惑かけるんだよね~
桂さんも、小娘ちゃんの横っ面張り倒してもいいですよwww
てことで、本日の私的名ゼリフ~
「頭でばっか考えようとするから、心の声が聞こえてこないんだよ」 by高杉さん
今の桂さんに、これ以上ピッタリな言葉はありませんwww
以上!!