【幕末志士の恋愛事情】桂小五郎 第六話【GREE版】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



今日はイイお天気でウキウキのまなみんです!!



洗濯物がよく乾くと、なんだかすっごくうれしくなりませんか?←安いヤツ



さて、桂さんのレポを今日もやります!


ほぼ完レポにつき、ネタバレにご注意くださ~い♪




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




私は奇兵隊の訓練に参加させてもらっていた。

久しぶりに竹刀を振って、たくさん汗をかいて、ほんとは気持ちがいいはずなのに・・・。

昨日の桂さんのクシャクシャをつい思い出して、稽古にどこか集中しきれない。



綾「うーん、あれは、一体なんだったのかな・・・」



私が変な誤解をして、余計なことを口走っちゃったから、怒らせちゃったのかな?



綾「でも、あの時はそんな感じ、全然しなかった。どっちかっていうと・・・」

高杉「どうした?」

綾「え?」

高杉「元気がないぞ!」

綾「そ、そんなことないです!ただ、久しぶりに体を動かしたから、ちょっとなまってるのかも・・・」

高杉「そんなことじゃ、今からの訓練にはついてこれんぞ!」

綾「え?」

高杉「今日はこれから、小五郎が隊士にある技を教えるんだ。それはこれからの戦に必要になるものだから、今のうちに訓練をしておこうと思ってな」

綾「いくさ・・・戦争が始まるんですか?」

高杉「そうならんように坂本は尽力しているが・・・大なり小なり、争いは起こるだろうな」



龍馬さんが頑張ってるってことは、あの時言ってた幕府をつぶすための争いなんだろうな・・・。



綾「それって、どんな技なんですか?私にもできますか?」

高杉「できなくはないと思うが、ちょっとばかり危ないかもな・・・」

桂「晋作!馬鹿を言うな!綾さんにあの訓練をさせられるわけがないだろう!」



少し離れたところにいた桂さんがやってきた。



(うーん。なんだか、桂さんの顔をまともに見ることができないよ・・・)


綾「桂さん、私には無理ってどういうことですか?」



私は恥ずかしさもあって、桂さんに詰め寄ってしまう。


www恥ずかしくて詰め寄るって、変な子www



桂「ああ。ええと、言葉の通りだよ・・・。綾さんには、これからする訓練は難しいと思うよ」

綾「どんな訓練かは知りませんけど、私だって小さい頃から、剣は鍛えてきたんです。ちょっとやそっとじゃ、へこたれたりはしませんよ!」

桂「そ、そうかい?綾さんがそこまで言うのなら、私は無理に止めたりしないが・・・」

綾「はい!ぜひお願いします!」

高杉「よし!よく言った!それでこそ、俺の嫁だ!」



完全にお約束になってしまった、この言葉を、私はあえて無視した。


wwwヒドイwww




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




『バシッ』



長州藩士「ぐっ」

桂「もう一度」



『バシッ!!』



長州藩士「ぐわっ!」

桂「大丈夫かい?だがもう少しで上手くいく。がんばるんだ」

高杉「何やってんだ!さっさと立て!」



庭に移動して始まった訓練は、剣の稽古とはいえないような内容だった。

まず、二人組みのペアを作る。

そして、片方が小さな弓を持って、怪我をしないように先に布が巻きつけてある矢を、ペアに向けて放つ。



綾「これって、剣術の稽古じゃないんじゃ・・・」

桂「そうだね。直接剣には関係ないね」



私のつぶやきが聞こえたのか、桂さんが答えた。



桂「だけど、これからは侍も銃を相手にする機会が圧倒的に多くなる」

高杉「その銃ってのは、昔の種子島なんてちゃちなもんじゃないからな。こうして訓練するってわけだ」

綾「ええっ!?これって、銃の弾をよける訓練なんですか?」


wwwマトリックスかwww


桂「ああ、そうだよ」

高杉「どうだ?綾もやってみるか?」

綾「えっと・・・しばらく見学させてください」

桂「そうだね。それがいい」



私は訓練をあきらめて、見学させてもらうことにした。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




訓練を見ていた私は、あることに気付いた。

それは、高杉さんと桂さんの教え方の違いだ。

高杉さんは、みんなを叱咤激励というか、大声で怒鳴りながら、時には拳骨まで交えて教えている。


www今なら大問題だなwww


桂さんは、決して声を荒げずに、根気よく、その都度アドバイスをしながら見守っている。



(上手く役割分担ができてるんだな。こういうの、アメとムチって言うんだっけ?)



でも・・・。

それは、私の思い違いだったってことがわかることが起きた。

私が見学しているところの近くで、ペアの片方が膝をついて立ち上がれなくなってしまった。

どうしても矢をよけることが出来ないらしい。



高杉「何やってんだ!もうおしまいか!そんなんじゃ、戦のときにただの的になっちまうぞ!」

桂「いいか、矢に対する恐怖を克服しろ。恐怖に打ち勝つことができれば、必ず矢をよけることができる」

長州藩士「すみません・・・!俺にはどうしてもできません!」

高杉「馬鹿野郎!泣き言をほざくな!立て!」



高杉さんは、膝をついていた藩士の胸倉をつかんで立ち上がらせる。

その高杉さんの肩越しに、桂さんが尋ねる。



桂「本当に無理なのかい?これ以上君には、もうどうすることもできないんだね?」

長州藩士「はい・・・」

桂「わかった・・・。晋作、もう離してやれ・・・」

高杉「ま、待て!もう一回だ!次はきっとできる。だから、もう一回!」



その発言は、なぜか藩士ではなく、桂さんに向けられている気がした。



桂「よし!それじゃあ、訓練を続けようか」

長州藩士「はい・・・」



できないと言っていた人が、弓を打つ側に変わろうとしたとき。



桂「何をしているのかな?君はもうここにいる必要はない」


仕事でそんなこと、言われたくなーい!!(ノ◇≦。)


長州藩士「え・・・?」

桂「訓練を続けられないなら、ここにいてもらう理由がない。荷物をまとめて国に帰っていいよ」


(。>0<。)


長州藩士「そ、そんな・・・。俺は侍になるために、田畑を捨てて、ここに来たんです。帰るところなんて・・・」

桂「なら好きなところに行けばいいじゃないか。時間の無駄だから、おしゃべりはここまででいいかな?」



そう言って、桂さんはニコリと笑った。



高杉「・・・・・・」



しばらく、呆然と立っていた藩士が突然大声を出した。



長州藩士「あんたの血は凍ってんのか!いつも澄まして笑ってるけど、本当は俺たちのこと馬鹿にしてるんだろう!俺たちの立場や気持ちなんかちっとも考えてくれてない!高杉さんは、俺らの気持ちをわかってくれている!だから、どんなに無茶されてもついていこうって気になる。だが、あんたは違うぞ!俺らは、あんたが偉いから、しょうがなくついてってんだ!」


なんだと、コラァッヾ(。`Д´。)ノ


桂「・・・・・・」

長州藩士「どんなに偉かろうが、あんたは人間としちゃ最低だよ!」

高杉「この馬鹿野郎!」



高杉さんが、拳を振り上げる。


『パンッ!!!』


でも、それより早く私はその藩士の頬を叩いていた。


www手、早いねwww



桂「!!」

綾「なにも、桂さんのこと、なにもわかってないのは、あなたじゃないですか!この訓練は、これからの戦に必要なことだって聞きました。ってことは、これができないと戦で命が危ないってことでしょ。だったら、死んじゃう可能性が高い人を戦場に出せるわけないじゃないですか!それに、桂さんは一度も強要はしてません。何度もできるからって、励まして、あなたにもほんとに無理なのかって聞いてたじゃないですか!」

桂「綾さん・・・」

長州藩士「だから、できないもんはできないんだよ!なにもわかってない娘が勝手なこというな!」

綾「あんな簡単なことをすぐに諦めてしまうような人に言われたくないです!」

長州藩士「簡単?本当にそう思うならやって見せてもらおうじゃないか!」

綾「わかりました!やって見せます!でももし成功したら、桂さんが最低だって言葉、取り消してください!」

桂「よせ!君がそんなことする必要はない。私はなんて言われようが構わない。むしろ彼の言うとおりだ」

綾「違います!桂さんはそんな人じゃありません!」

高杉「小五郎!ここは、綾に任せてみよう」

桂「晋作!お前まで何を言い出すんだ」

高杉「俺たちが気に入った女を信じろよ!」

長州藩士「お話はもう済みましたか?じゃ、そろそろやってもらいましょうか」

桂「だったら、弓は私が引こう」

長州藩士「いえ。それは出来ない相談です。ひょっとしたら、何か合図を送られるかもしれませんからね」


ムカつく!!ヾ(。`Д´。)ノ


桂「見くびるな!」

綾「私は構いません!」



私の心臓は、口から飛び出しそうなくらいドキドキしていた・・・。

でも、それを悟られたくない。この藩士にも、桂さん達にも・・・。

私は、受け手の定位置になっている白壁の前に立った。

藩士は弓と矢を持って、私の正面に立つ。

実際に立ってみると、二人の距離はかなり近い。



(これじゃあ、見てから反応したんじゃ絶対間に合わない・・・)



私は、竹刀を体の正面、中段に構えた。



(落ち着け・・・。要は剣道の試合とおんなじ。相手の打ち気にあわせて動けばいい。そうだ!昨日桂さんからもらったアドバイス。えっと・・・たしか重要なのは・・・)



・ジャンプ力だ!

・思い切りだ!

・重心だ!←


wwwまた記憶力テストwww



綾「そう、重心だ!」



剣道の打ち込みみたいに、ためを作ってちゃ間に合わないんだ。



(一歩を踏み出すぎりぎりの状態まで重心を移動させておけばいいんだ)



アドバイスをくれた桂さんを思い出すと、不思議と緊張が解けてきた。



(絶対にさっきの言葉を訂正させてやるんだから!)



私は、倒れそうになるくらいまで前足に重心をかける。



桂「!!」

高杉「・・・・・・」



ゆっくり引かれていった弦が目一杯に伸びる。

矢はピタリと私の胸のあたりを狙っている。

矢の軌道はわかってる。

だったら、ほんの少し体をずらせばいいだけ。

いつの間にか、音が周りから消えていた。

吹く風は、とてもゆっくり頬に張り付いてくるように感じる。



(・・・来る!)



藩士の放った矢が、まっすぐ私めがけて飛んでくる。

少しだけ前に重心を移して、自然に前に出てきた後ろ足を大きく右側に踏み出す。

そして、大きく体をひねって右肩を前へ・・・!



『ドンッ!』



矢は私に当たらず、後ろの白壁に当たった・・・。



綾「できた・・・」

藩士達「おぉーっ」



見ていた他の藩士達から歓声とどよめきがあがる。



長州藩士「そ、そんな・・・」

桂「綾さん・・・」

高杉「よし!」



そう言うが早いか、高杉さんは弓を落として呆然としている藩士に歩み寄り、思いっきり藩士の頬を殴った。



高杉「どうだ?綾にできたことが、できずに悔しくないか?」

長州藩士「そ、それは・・・」

高杉「ま、今のは出来すぎだがな。あそこまで見事にかわしたのは、綾が単純にすごいやつだからだ」

綾「高杉さん・・・」

高杉「あそこまでやれとは言わん!だが、頭抱えてしゃがみこんででもかわすことはできないか?生きるのに、格好いいも無様もない。ただ、必死になれるかだ!」



そう言うと、高杉さんは振り返って叫ぶ。



高杉「いいかよく聞け!俺も小五郎も、思いは同じだ!お前らに死んでほしくないから、こんな訓練をやってんだ!だが、ひとつだけ俺と小五郎で考えの違うところがある。それは、恐怖に対する心構えだ。俺はな、恐怖は克服する必要はねぇって思ってる!死にびびっちまうのは仕方がない!だがな、それ以上に生きたいと思え!」

桂「・・・・・・」

高杉「泥臭くていい!みっともなくていい!何があっても、生きたいと思い続けろ!俺は、つまらないこの時代を変える!だが、変わった時代で暮らし、時代を作るのはお前らだ。だから、死ぬな!何があってもひたすら生きたいと思え!」

藩士達「はい!!」



高杉さんの言葉に、みんなが一斉に返事をする。



(すごい・・・高杉さんて、ほんとにリーダーなんだ・・・)


高杉「よし!訓練を続けるぞ!」

藩士達「はい!!」



さっきの藩士も、涙を流しながら返事をしている。


さっさと桂さんに謝れよ(  ̄っ ̄)


ふと、緊迫していた雰囲気から一転して、熱を帯び始めたその場から、一人消えていく後ろ姿に気がついた。



(桂さん・・・)



私は、思わずその後を追っていた・・・。



高杉「・・・・・・」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




私は桂さんの背中に声をかけた。



綾「桂さん。どこに行くんですか?」



桂さんが振り返る。



桂「熱い太陽が昇ったからね。冷たい月はそっと退散するのさ・・・」


損な役回り・・・(´□`。)



そう言って、ニコリと笑う。

でも、その笑顔はどこかさびしそうで・・・。



桂「それより、綾さん。さっきは見事な体捌きだったね。驚いてしまったよ」

綾「あれは・・・桂さんの助言を思い出したんです」

桂「うん。それは私も気がついたよ。あの場で役に立ってよかった・・・」

綾「それに、無我夢中だったから・・・」

桂「・・・やはり、無意識なんだね・・・」

綾「え?」

桂「私は、窮地において頼るべきは、自制の心と冷静な判断だと思っていた。彼らにもそれを身につけてもらうことができれば、命を落とす可能性は減ると・・・。だが、どうも上手く私は彼らにそれを伝えることができないみたいだ」

綾「そんなことありません・・・」

桂「窮地では、生きたいと願う人間の・・・いや、生き物の本能が命を守るんだね」

綾「それは、ちがいます!」

桂「違う?何が違うんだ!たった今君がそれを証明したばかりじゃないか!」



めずらしく、桂さんが声を荒げた。



桂「いや・・・すまない」

綾「・・・あの時、私は・・・桂さんのことを考えてました・・・」

桂「私の?」

綾「あの人が、桂さんのこと誤解していて、それがなんだか悔しくて・・・。だから、ずっと桂さんのことを・・・」


私は、そう言いながら桂さんと目を合わせられなくて顔を伏せた。



桂「綾さん・・・」



伏せた頭の上に手が載せられる。



桂「私のためにあんな危険なことをしたっていうのか・・・」



のせられた手に力が入ったのがわかった。



桂「・・・・・・」



その手が今度は私を引き寄せた・・・。



綾「え?」



私は、桂さんに抱きしめられていた。


キャハー(≧▽≦)



桂「すまない。綾さん・・・」



そう言って、腕に力がこめられたかと思った瞬間、桂さんは身を翻して廊下を歩いていってしまった。

私は突然の出来事に驚いて、ただその姿を見送るしかなかった・・・。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




高杉さん、おいしいトコ取りの巻でした←違


呉用さんばりに一人で抱え込んじゃう桂さん・・・。


こういう男の人、萌えますwww



てことで、本日の私的名ゼリフ~



「熱い太陽が昇ったからね。冷たい月はそっと退散するのさ・・・」 by桂さん



やっぱ、コレでしょ!!



以上!