【智多星・呉用】第六章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※ネタバレしてます!!

※簡易レポです!!

※でもツッコミは入れます!!


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宋江「なに・・・阮小五が・・・」



林冲に連れられて梁山泊へ戻った郁里は、すぐに阮小五が捕らえられてしまったことを報告した。



郁里「ごめんなさい・・・!私のせいで・・・」

戴宗「・・・子猫ちゃんが気にすることじゃない。奴らは性根が腐ってる。お前さんにぶつかったのだって、わざとかもしれない」

史進「・・・金・・・か」

李俊「ああ。それにしても、顔が割れてたのは、阮小五の不運だ」

林冲「阮小五を捕らえたのは、おそらく梁中書の手のものです」

宋江「なに・・・」



宋江の顔色が変わる。



李俊「あいつら、うちに財宝を奪われたこと、かなーり恨んでるからねぇ・・・」

史進「見せしめで、すぐに処刑する可能性も・・・ある」

郁里「そんな・・・・・・!」

林冲「おい、史進!」

史進「・・・・・・!配慮が足りなかった」

林冲「それはさておき・・・宋江さん、進軍の許可をお願いします」

宋江「・・・・・・・・・」

林冲「今、阮小五を欠かすわけにはいきません。なんとしてでも助け出さないと・・・」

李俊「この進軍に関しては俺も賛成だ。阮小五は絶対殺させねぇ・・・」

宋江「しかし・・・今は、曾家の脅威もある」



宋江の言葉に、場がシンと静まり返る。



宋江「手薄の梁山泊が攻められれば、ひとたまりもない」

林冲「じゃあ、どうすれば・・・!」

宋江「呉用はどう思う」



その場の全員が呉用を見る。

呉用は郁里を見ると、わずかに笑みを浮かべた。



呉用「・・・私も、梁中書を攻め、阮小五を取り戻すべきだと思う」

林冲「呉用さん!じゃあ・・・・・・!」

呉用「すみやかに進軍の用意を。もし梁中書を放っておけば、曾家に攻め入られたときに挟み撃ちに遭う可能性がある」



その場が一気に盛り上がる。



宋江「・・・いいだろう。梁山泊頭首の私の名において、戦を始める。それぞれ、出陣の準備を」



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進軍が決定し、梁山泊内は一気に慌しい空気に包まれる。

呉用はますます忙しくなり、食事をとる暇さえなくなっていた。

地図を見ては、なにやら考え込んでいる。



郁里「阮小五くん・・・無事でしょうか」

呉用「・・・それは分からない。無事であることを祈るしかないな」

郁里「私のせいで・・・」

呉用「私は、阮小五に感謝している」

郁里「え・・・・・・」

呉用「君を無事に梁山泊に返してくれたこと。もし、君に何かあったとしたら・・・私は阮小五を恨んでいたかもしれない」

郁里「呉用さん・・・」

呉用「出陣をすぐに決めたのは、そんな思いがあったからかもしれない。戦いに私情を挟むとはね・・・」



自嘲気味に呉用が微笑む。



呉用「私は、君をなくすのが・・・とても怖い。しかし・・・これからは、戦いに集中したい。だから・・・」

郁里「え・・・・・・」

呉用「君は、梁山泊に残りなさい」



呉用の言葉に、郁里は愕然とした。



郁里「どうしてですか・・・・・・!」


行くつもりだったんかい!(  ゚ ▽ ゚ ;)


呉用「今回のことで分かっただろう。君が危険にさらされると、我々は身を挺して君を守ろうとする。結果、阮小五は捕まった」

郁里「それは・・・・・・っ」

呉用「今、君は梁山泊にとって、特別な存在だ。勝利へと我々を導く天女。天女を守らなければならない。そんな意識が働いている」

郁里「私は天女なんかじゃ・・・・・・!」

呉用「君がどう思っているかは関係ない。要は周りがどう思うかだ」

郁里「そんな・・・」

呉用「悪いことは言わない。ここに残ることが、梁山泊のためでもあり、君のためでもある」

郁里「・・・嫌です」


イライラ・・・(-""-;)


呉用「聞き分けのないことを言うな」

郁里「阮小五くんは私のせいで捕まりました。その阮小五くんを助けるために、私も力になりたいんです」



何もできないくせに(-""-;)


呉用「力になるなど・・・自分の能力を過信するな」

郁里「やってみないと、わかりません」

呉用「郁里!」

郁里「呉用さんが何と言おうと、私は一緒に行きますから」

呉用「・・・・・・・」


役立たずのでしゃばりは、乙ゲーヒロインの共通点やね(-""-;)


呉用「・・・勝手にしなさい」

郁里「呉用さん・・・・・・!」



郁里は笑顔になるが、呉用から帰ってきたのは冷たい言葉だった。



呉用「勘違いするな。この進軍、私は君がいないものと考えて行動する」

郁里「えっ・・・」

呉用「戦いの指揮に集中したいと言っただろう。分かったな」



そう言い捨てて、呉用は部屋から出て行った。

郁里は胸の奥に重い何かが詰まったような、そんな気がした。



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準備が整い、ついに進軍が始まった。

大勢の兵士たちが、整然と並びながら進む。

そんな中、郁里を馬に乗せている林冲が、背中からたずねてきた。



林冲「呉用さんと喧嘩でもした?口もきいてないみたいだけど」

郁里「喧嘩なんて・・・そういうわけじゃ・・・」

林冲「じゃあ、どうしてそんな悲しそうな顔してるの?」


1:阮小五くんが心配で

2:呉用さん、ちゃんと食べてるかなって←5UPアップ

3:戦いが怖い


郁里「呉用さん、ちゃんと食べてるかなって」

林冲「はははっ!まるで母親みたいな心配だな」

郁里「だって、食べないと力が出ないし」

林冲「こんなふうに心配されて、呉用さんは幸せ者だな。まあ、オレたちの心配としては、郁里ちゃんと喧嘩していることによって、呉用さんの指揮が鈍ったりしないか、ってそれだけが気になるんだけどね」

郁里「呉用さんは、その程度で揺らいだりする人じゃ・・・」

林冲「自分のことを見くびっちゃ駄目だよ、郁里ちゃん」

郁里「え・・・?」

林冲「呉用さんの指揮に影響を与えてしまうほど、郁里ちゃんの存在は呉用さんにとって大きなものなんだ。そのあたりをちゃんと自覚してもらわないと困るな。その証拠に・・・」



林冲が少し先を行く呉用を見る。



呉用「・・・・・・」

林冲「さっきから、呉用さんがこちらを気にしてるって気づいてた?」

郁里「えっ・・・・・・」



一瞬、呉用と目が合ったが、すぐに逸らされてしまう。



林冲「そういうこと。分かった?」

郁里「・・・・・・はい」

林冲「そうだ。いい機会だから、呉用さんの秘密、教えてあげようか?」

郁里「秘密?」

林冲「呉用さんって、理解できない気持ちになると、敬語になるんだよ」

郁里「え・・・・・・?」

林冲「今回は、きっと、嫉妬。見ていてごらん」



林冲は馬を蹴ると、呉用のところまで駆けていった。

ちらりと呉用が二人を見る。



呉用「何か用ですか、林冲」


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林冲「ほら、言ったとおりでしょ?」

呉用「何の話です」

林冲「ううん、なんでもない」

呉用「なら、早く持ち場に戻ってください」

林冲「うん・・・・・・あ、呉用さん」

呉用「なんです

林冲「あんまり、喧嘩は長引かせない方がいいよ」

呉用「・・・・・・!」



赤面する呉用に背を向け、林冲は自分の騎馬隊に戻った。



林冲「分かったでしょ?呉用さんがすっごくヤキモチ妬いてるって」

郁里「・・・・・・はい」

林冲「だから、何があったかは知らないけど、早く仲直りするのが梁山泊軍のためだから。でないと、戦いに集中できないだろうし」

郁里「はい・・・・・・」



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日が暮れた頃、軍は野営のために簡単な幕舎を張った。

郁里は話をするため、呉用の元を訪れることにした。

そっと幕舎をのぞくと、呉用の背中が見えた。



郁里「呉用さ・・・・・・」



声をかけようとして、慌てて口をつぐむ。

呉用の隣には、寄り添うようにして扈三娘がいた。



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時間があったので、連続UP!


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