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それって・・・・・・
その言葉の意味を聞こうとしたけれど、できなかった。
深い深い口づけをされ・・・・・そのまま、私はベッドの上に押し倒される。
有馬「痛いか・・・・・」
傷に触れながら、志信さんがまた問いかける。
私はかすかに首を横に振った。
有馬「今日は、もう、離さないからな・・・・・」
力強く、でも優しく抱きすくめられた。
私はその腕の中で静かに涙をこぼした。
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朝、目覚めると、目の前に、志信さんの寝顔があった。
(そうだ・・・私、昨日・・・・・)
明るい朝の光の中で、急に恥ずかしくなってします。
有馬「んー・・・・・」
志信さんが大きく伸びをした。
それから、さも当然のように私を抱きしめた。
有馬「・・・・・早起きだな」
絢子「そ、そんなことは・・・・・」
有馬「なんで、顔そむけてるんだ?」
絢子「そ、それは・・・・・」
口ごもってると、強引に志信さんのほうを向かされる。
有馬「恥ずかしいのか?」
<選択肢>
1:・・・・・・・・←5UP
2:そんなことないです
3:顔が傷だらけだから
絢子「・・・・・・・・」
有馬「なんだ、言ってみろ」
絢子「は、恥ずかしい・・・・・こんな明るいところで、こんな格好・・・・・」
有馬「昨日はもっと恥ずかしい格好をしてたのにか?」
志信さんの言葉にますます顔を熱くさせてしまう。
有馬「いいな、お前は」
私をぎゅっと抱きしめると、髪に顔をうずめた。
有馬「いい・・・・・」
その声に、悲しい音が混ざっているような気がして、思わず見つめてしまう。
絢子「志信さん?」
有馬「その顔だと、今日、会社は無理そうだな」
絢子「え・・・・・あ・・・・・」
有馬「腫れてる」
昨日、痛めつけられた部分はまだヒリヒリと痛みがある。
有馬「しばらく休め」
絢子「はい・・・・・」
とは言え、最近、休んでいることが多い。
クビにされたりはしないだろうか。
今はよくても、契約が終わったときに困るのは自分だ・・・・・。
有馬「どうした?」
絢子「あ、いえ・・・何も・・・・・」
契約が終わったら・・・・・そう考えると、急に胸が痛んだ。
いつの間にか、私はこの契約結婚が終わることを恐れてしまっていた・・・
有馬「・・・・・やめておけ」
ベッドから起き上がろうとしたところで、志信さんに止められる。
家にただいるだけなのも気が引けるしと、家事を手伝おうとしたのに・・・・・
絢子「もう大丈夫ですよ?こういうのは、きっと動きながら治したほうが・・・」
有馬「それはもう少しあとの段階だ。今はしっかりと休むときなんだよ。何度も言わせんな」
先ほどから似たようなやりとりを繰り返している。
絢子「でも、ただ、寝ているだけっていうのも、悪い気がして・・・」
有馬「へぇ・・・・・」
志信さんがベッドのかたわらに腰掛ける。
ギシッとわずかにベッドがきしんだ。
有馬「じゃあ、何かするか?」
絢子「えっ・・・・・」
意味ありげな笑みを浮かべると志信さんは私の顎に手をかけ、クイッと持ち上げた。
有馬「そうすれば、罪悪感もなくなるんじゃないのか?」
絢子「えっと・・・・・それは・・・・・」
その時だった。
コンコンッ、とドアがノックされた。
絢子「は、はい!どうぞ」
有馬「・・・・・・・・・」
仕方がなさそうに志信さんも立ち上がる。
佐治「お邪魔してまーす」
ひょっこりとドアから顔を覗かせたのは十真くんだった。
有馬「十真どうしたんだ?」
佐治「絢子さんがケガしたって聞いたから、見舞いに来たんだ。あ、果物、坂井くんに渡しといた」
有馬「悪かったな、わざわざ」
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本日分、終了~