※盛大にネタバレしてます!
※ヒロインの名前は「水口絢子」ちゃんです!
※選択肢はすべて5UPのものです!
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私の肩をつかんだ志信さんの顔がゆっくりと近づいてくる。
キスされる・・・そう思って目をつぶった瞬間、手が離された。
有馬「さっさと寝ろ」
そう言い捨てると、ベッドの上の私を突き放し、志信さんは部屋から出て行く。
『お前に関してだけじゃない。俺は・・・誰も好きにならない』
あの言葉はどういう意味だろう。
・・・どうして私はこんなに悲しい気持ちでいっぱいになってるんだろう。
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ずっと、昨日の志信さんの言葉が気になっていた。
誰も好きにならない、とはどういうことだろう。
なんとなく、帰る気がしなくて、会社近くのカフェで時間をつぶす。
(こんなとこで時間つぶしていても仕方が無いんだけど)
はぁ~と、大きくため息をつく。
白金「あれ?絢子さん?」
聞き覚えのある声に顔を上げた。
絢子「白金さんと・・・十真くん!」
佐治「偶然だね」
絢子「どうして2人が一緒に・・・?」
白金「今度、十真が白金グループのCMに出るんだ」
絢子「えっ・・・十真くんが?」
佐治「俺のスポンサーでもあるんだよ、白金グループは」
この前のパーティーでも確かに知り合いのように見えたけど、そんなつながりがあったなんて・・・
白金「それにしても、すっかり、絢子さんと十真は仲良くなっていたんだな」
絢子「えっ・・・」
白金「もう、十真くん、なんて呼んでる」
佐治「ヤキモチ?総司さん」
白金「まあ、そんなところかな」
佐治「・・・ダメですよ?志信さんのものだから」
真剣な表情で、十真くんが白金さんを制する。
十真くん、この間は私のことを認めてないって言ってたのに・・・?
佐治「まあ、俺は、志信さんの奥さんだってあんまり認めてないけど」
やっぱり・・・
付け足された言葉に思わず、落胆のため息をついてしまう。
白金「十真は本当に志信に懐いているからな。とられたみたいで悔しいんだろう?」
佐治「そういうわけじゃ・・・!」
白金「十真はブラコン気質だからな」
佐治「だから、別に、俺は・・・志信さんには幸せになってもらいたいっていうか・・・」
白金「はいはい、いい子いい子」
ムッとした表情を見せた十真くんを白金さんは笑顔でサラリと流す。
絢子「2人も仲良しですね」
白金「俺も総司で構わないよ、絢子さん。1人でお茶?あのさ、相席してもいいかい?」
絢子「ええ、どうぞ」
志信さんがいないところで、2人と再会し戸惑ってしまう。
彼との関係が偽りだと・・・ばれたりしないようにしないと・・・
白金「この前はお疲れさま。疲れたんじゃないか?」
絢子「いえ・・・志信さんの妻としては当然のことですから」
白金「妻として・・・か」
フッと微笑む総司さん。
優しげな微笑に思わず、弱音を吐いてしまいたくなる。
絢子「でも、なかなか志信さんと分かり合えているのか不安で・・・」
白金「あいつは昔から屈折したところを抱えてるしな・・・なかなか心を開こうとしない」
佐治「俺の・・・話はよく聞いてくれんだけど・・・志信さん自身の話はあんまり聞かないな。まあ、俺の場合はまだ子ども扱いされてるからかもしれないけど」
絢子「総司さんや十真くんにもそうなんですね・・・」
白金「俺らは、必要以上は踏み込まないからな」
絢子「そういう距離感だからいいのかもしれないですね。まだ、距離感がつかめてないだけならいいんですけど・・・」
男の人同士はそういうものなのだろうか。
そう考えながら、総司さんの言葉に耳を傾ける。
白金「でも、少し安心した」
絢子「安心?」
白金「ああ、君みたいな女性が志信のそばにいてくれたら、志信も、もう少し気を楽にして生活できるんじゃないかと思う」
総司さんの言葉に思わずうつむいてしまう。
佐治「絢子さん?」
私に、そんな力はない。
『決して、好きにならない』
そう言われたことが蘇る。
白金「どうしたんだ・・・」
総司さんの言葉に、ポロリと涙がこぼれた。
絢子「ご、ごめんなさい。目にゴミが・・・」
白金「いや、それよりも・・・」
???「絢子!」
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本日はここまで。
いやあ、よく男の人の前で簡単に泣けるね~(笑)