※盛大にネタバレしてます!
※ヒロインの名前は「桃山あかね」ちゃんです!
※ツッコミあり!
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晴れてハートレンジャーの仲間入りを果たしたあかね。
一夜明けた着任当日ー、
あかねは青山からのモーニングコールで司令室に来るよう命じられていた。
(司令室は・・・・ここだったかな?この基地、大きいから迷っちゃうな)
ウィーン
青山「・・・・・・・・・」←怒り顔(笑)
あかね「おはようございます」
(ここだったんだ。あれ?青山さん、何か怒った顔を・・・・)
あかね「青山さん、おはようございます」
青山「・・・・遅い」
あかね「え?」
青山「集合時間を13秒経過している」
(迷ったから遅れちゃったんだ・・・・)
あかね「すみません、司令室がどこにあるのか分か・・・・」
青山「言い訳は不要だ。わずか1秒の遅れでも、取り返しのつかない事態に発展する可能性がある」
(う・・・・いきなり怒られてしまった・・・・)
青山「以後、時間は何があっても死守するように」
あかね「・・・・はい」
青山「それでは本題に入ろう」
「今日からハートピンクの基本研修を行う。しかし、正直言うとあまり時間がない。桃山には短時間で、一人前のハートピンクになってもらおう。最低限必要なことを短時間で教える」
「正規のカリキュラムは使用せず、桃山用のカリキュラムを特別に作成した」
あかね「ありがとうございます」
青山「君のハートエナジーは協力だから、おそらく2日もあれば修了する予定だ。怪我はさせたくないから、研修期間中は必ず私の指示に従うように」
あかね「はい」
青山「・・・・千鳥、それでいいな?」
千鳥「・・・・じゃあ、そういうことでよろしく!」
あ、いたんだ(笑)
あかね「ち、千鳥さん!いたんですか?」
千鳥「うん。実験で徹夜していたんだけど、気がついたら床に倒れてたよ」
あかね「だ、大丈夫ですか?」
千鳥「僕は実験を始めると、成功するまでなかなか眠れなくてね。それよりあかねさん、期待してるから頑張ってね!」
あかね「は、はい!」
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青山「それでは今から、ハートピンク研修を開始する。心の準備はできているか?」
あかね「はい!」
(ヒーローの研修っていったいどんな研修なんだろう・・・・ドキドキするな)
青山「桃山、君にこれを預ける」
あかね「え?それは・・・・ブレスレット・・・・ですか?」
(まさか私にプレゼント・・・・なわけないか)
ヒーローでブレスレットといえば、アレでしょうがwwww
青山「ただのブレスレットではない。ハートレンジャーの必須装備品だ」
あかね「そのブレスレットが?」
青山「私たちが『H.E.A.R.T』と呼ぶ、高エネルギー球が封入されている」
あかね「高エネルギー球・・・・?」
青山「原子炉一基に匹敵する、私が開発した高圧縮エネルギーだ」
あかね「げ、原子炉?」
あぶねーな、おいwwwwマッドサイエンティストめwwww
青山「そうだ。使い方次第では、原子力発電所と同等の力を・・・・」
「・・・・どうして私から離れる。ハートピンクになるための必要装備品だと言っているだろう」
H.E.A.R.Tのブレスレットを、青山はグイとあかねの前に差し出した。
(ハートレンジャーの必要装備品か・・・・どうしよう?)
1:喜んで受け取る
2:安全性を問いただす←
3:受け取りを拒否する
あかね「・・・・そのH.E.A.R.Tですが安全性はどうなんでしょうか?」
青山「安全性?・・・・もしかして、君はH.E.A.R.Tが怖いのか?」
あかね「原子炉に匹敵するとか言われたら普通・・・・」
青山「私が開発したのだから、安全性は保証する。H.E.A.R.Tは非常に安定したエネルギーだ。着用時に暴走する確率は0.0000000000000000021%・・・・限りなく0に近い」
あかね「ぼ、暴走ってことは爆発する可能性があるんですか!?」
青山「可能性は否定できない。この宇宙に100%は存在しないからな」
あかね「そんな・・・・私、まだ爆発したくありません!」
青山「・・・・どうやら数字の理解が浅いようだな。君にでも分かるように、簡単にデータを補足しよう」
「特定の個人が1年間で交通事故に遭遇する確率はどれくらいだと思う?」
あかね「さあ・・・・」
青山「例えばが1年間で君が交通事故に遭遇する確率は0.9%だ」
あかね「そんなにあるんですか?」
青山「確率的にはそうなる。H.E.A.R.Tが暴走するより、交通事故にあう可能性の方がよほど高い」
あかね「・・・・交通事故より安全・・・・そんなものでしょうか?」
青山「数字は嘘をつかない。私を信用してくれ」
(安心できるような・・・・ダマされているような・・・・)
www後者www
青山「まだ理解できないのか?」
あかね「い、いいえ!ブレスレット、喜んで使わせていただきます!」
青山「・・・・それでは気を取り直して、研修を再開する」
青山はクルリと背を向けると、スタスタと歩き始めた。
あかね「あれ?どこに行くんですか?」
青山「付いてくれば分かる」
あかね「は、はい!」
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(うわ・・・・広い・・・・!)
あかね「基地の中に、こんなに広い場所があるんですね」
青山「時間がおしい。研修中に不要な私語は厳禁だ」
あかね「は、はい。すみません」
(厳しいな、青山さん・・・・)
そのうちデレデレになるさヘ(゚∀゚*)ノ
青山「ここはトレーニングルームだ。これからハートピンクへの変身方法を教える」
(へ、変身!?なんかすごく楽しみかも・・・・!)
青山「H.E.A.R.Tを腕に付けてくれ」
あかね「は、はい」
青山「原理は複雑だが、使い方は簡単だ。H.E.A.R.Tは、君のハートエナジーで起動すると粒子状になる。一瞬だが、君のまとっている衣服なども粒子状になる」
あかね「え?それってもしかして裸に・・・・!」
青山「説明中に口を挟むな」
あかね「す、すみません」
青山「衣服が粒子になり、H.E.A.R.Tが強化服となって体表上に固着し再構成される。それがハートスーツ。ハートレンジャーの変身の概要だ」
「・・・・ここまでは理解できたか?」
あかね「は、はい・・・・このブレスレットがハートスーツに変形するんですね」
(変身するとき一瞬裸になるって、ちょっと恥ずかしいな・・・・)
一瞬だもん。見えるかいなwwww
青山「ハートピンク変身完了までに要する時間は、わずか0.000009秒。一瞬の出来事だから気にすることは一つもない」
あかね「そうですか。安心しました」
青山「次に変身の具体的な手順を教える。ステップ1、ブレスレットを着用した状態で、ハートエナジーを高める。ステップ2、ハートエナジーが高まったら、『ハートセット』と発声する。さっそく試しにやってみるか?」
あかね「はい。やってみます」
「は、ハートセット!」
(は、恥ずかしいな・・・・この言葉)
wwwwwたしかにwwww
あかね「・・・・・・・・・」
青山「・・・・・・・・・・・」
あかね「・・・・すみません、ダメみたいです」
青山「やはり、ハートエナジーのコントロールはまだ無理か」
あかね「コントロールもなにも、自分がそんな力があることも実感ないんです」
青山「君は強いハートエナジーを持っている。そこは間違いないから安心して欲しい」
あかね「どうすればそのハートエナジーが、自在に使えるようになるんですか?」
青山「・・・・・・・・・」
あかね「教えてくれないんですか?」
青山「・・・・いや、教えよう。恥ずかしいから一度しか言わないから、そのつもりで」
あかね「はい」
青山「・・・・愛を感じろ」
あかね「え?」
wwwwwお約束wwww
青山「一度しか言わないといったはずだ」←怒り顔(笑)
(愛を感じろって言われても・・・・)
青山「ハートエナジーはその名のとおり『心の力』だ。さっき言った言葉を実践し、自らの心を自らコントロールすればいい」
あかね「でも、愛を感じろと言われてもどうすれば・・・・」
青山「・・・・それもそうだな。まずは私が見本を見せよう」
「ハートセット」←変身
「・・・・以上だ」
あかね「すごい・・・・」
(青山さんのそばにいると、真夏に吹く風のような爽やかな感覚が・・・・これが青山さんのハートエナジー・・・・)
真夏に吹く風って爽やかかなぁ?
青山「この状態でもう一度やってみてくれ。今なら私のハートエナジーに感応して、力を出しやすくなっているはずだ」
あかね「は、はい・・・・」
(青山さんから力をもらってるんだ・・・・今なら変身できるかも・・・・!)
あかね「ハートセット!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キュン!
ピンク「やった!」
あかねは、キラキラと光に包まれてハートピンクへと変身した!
ピンク「青山さん、やりました!変身できました!」
ブルー「見れば分かる」
wwwクールwww
(そ、そりゃそうだけど・・・・もう少し誉めてくれても・・・・)
ブルー「変身後はブルーと呼べ。しかし計測値で83・・・・昨日の力の十分の一以下しか力が出ていないな」
ピンク「そうなんですか?カラダから力があふれ出る感じがするんですけど・・・・」
ブルー「それはH.E.A.R.Tの効果だ。出力次第で装着者の約100倍の力を引き出せる」
ピンク「この状態なら私でも敵を倒せるってことですか?」
ブルー「今の状態では戦闘員と戦える力しかない。君をさらおうとした3Xたちのような怪人には歯が立たないな」
ピンク「そうですか・・・・」
(ちょっとガッカリ・・・・)
ブルー「落胆する必要はない。昨日の測定値によれば、君のハートエナジーは私より強い。訓練すれば、3Xたちと戦えるようになる可能性が高い。ひとまずハートエナジーをコントロールできるようになる訓練を続けよう」
ピンク「・・・・・・・・」
ブルー「どうした?」
ピンク「いえ、少し疲れた感じがして・・・・」
ブルー「昨日と今日、慣れずにハートエナジーを消費したからだ。一度、変身を解除しよう」
ピンク「どうすればいいんですか?」
ブルー「変身の解除は簡単だ。変身解除を頭で思い浮かべるだけでいい。手本を見せよう」←人間に戻る
青山「・・・・こうだ。分かりにくいとは思うが、やってみるといい」
ピンク「・・・・・・・」
青山「駄目か?」
ピンク「脱力するような事を思い浮かべているんですけど、ダメみたいです。ブルーみたいにうまくできません」
青山「今はブルーではなく、青山と呼んでくれ」
ピンク「あ、すみません」
(変なルール・・・・)
ピンク「よし、もう一回・・・・」
あかね「あ、解けました」
青山「コツをつかんだようだな。変身については以上だ。続いて戦闘関連の研修に入る。あ、いや・・・・もう一つ、教えなくてはいけないことがあったな。不快に思うかもしれないが、大事なルールだから聞いて欲しい」
あかね「何ですか?」
青山「ハートレンジャーとして、変身後にセリフを言うことになっている」
あかね「あ、もしかして『クールなハートのなんとか』ってやつですか?」
青山「・・・・クールなハートのラブナイトだ。考案者は私ではない、赤木だ。苦情があればアイツに言って欲しい」
あかね「いえ、私はとくに苦情は無いんですけど・・・・」
青山「残念ながらハートピンク、君のセリフはもう決まっているらしい」
(ちょっと楽しみかも・・・・!)
青山「『やさしいハートのラブヒーラー』だ。この直後にハートピンクと名乗る」
あかね「ラブヒーラーってなんですか?」
青山「苦情なら赤木に言えといったはずだ」
あかね「・・・・そうでした」
(『やさしいハートのラブヒーラー、ハートピンク』・・・・なんか想像してみると、メチャクチャ恥ずかしい!)
あかね「やっぱり、これって言わなくちゃいけないんですか?」
???「もちろんだ!」
あかね「え?」
バーン!
赤木「よっ!」
あかねの目の前に、激しく音を立てて赤来が舞い降りた!
ちなみに飛び下りてきたのは天井からである!
赤木と煙は高いところが大好きなのだ!
wwwヒドイ言われようwwww
あかね「赤木さん、どこにいたんですか?まさか・・・・天井から?」
赤木「いや、たまたま通りかかってさ」
あかね「て、天井をですか?」
赤木「・・・・・ゴメン。あかねが玲士と研修してるって聞いて、こっそり見てたんだ。ほら、なんか女の子が入るなんて初めてだからさ」
あかね「そ、そうなんですか」
(神谷さんがいるのに・・・・)
青山「・・・・相変わらず非常識な登場だな」
赤木「ずっと天井から、登場するタイミングを待ってたんだぜ」
(待ってたんだ・・・・・)
待ってたんだねぇwwwww
赤木「わかってるって!それより、俺の登場方法はひとまず置いておいてだな・・・・あかねに言いたいことが三つある!」
あかね「は、はい。何でしょうか」
赤木「一つ!敵と戦うときに、正々堂々名乗りをあげるのは大切だ!二つ!みんなでビシッと決め台詞を言うのはカッコイイ!」
あかね「・・・・・・・」
赤木「あれ?どうした?」
あかね「いえ、三つ目を待っているんです」
赤木「三つ目?」
あかね「言いたいこと、三つあるんじゃないんですか?」
赤木「いやゴメン、ない。言いたいことは二つだった」
イライラ・・・・(-""-;)
あかね「そうですか・・・」
赤木「とにかく、敵に名乗るのは正義のヒーローの務めだからさ。名乗らないヒーローなんていないだろ?」
(それってテレビとかの話じゃ・・・・)
あかね「は、はい。わかりました」
(恥ずかしかったから聞いただけなんだけど、大げさになっちゃったな)
赤木「よし!これで万事オッケーだな!あかねのハートピンク、期待してるからな!セクシーに!そしてガツンと敵をぶっ飛ばしてやろうぜ!」
あかね「は、はい。頑張ります」
赤木はダッシュでトレーニングルームを駆けていった。
あかね「・・・・敵・・・・か」
青山「どうした。赤木の微妙な非常識さに驚いたか?」
あかね「いえ、赤木さんのお話で『敵』って言葉が出ていたのが気になって。私、これまで自分に敵がいるなんて考えたこともなかったんです。せいぜい、仲の悪い子がいて憂鬱だなって思うくらいで・・・・」
青山「桃山は平和な暮らしを送ってきたのだから仕方ない。それはとても幸せなことだ。しかし、人類に対して害を成そうとする外敵がいるのは事実だ。事実から目をそむけても何の解決にもならない。誰かが人類の平和を守るために戦うしかないんだ。君はその誰かになることを望んだのだろう?」
あかね「敵はメノス・・・・でしたっけ。話せば分かってもらえないんですか?」
イライラ・・・・パート2(-""-;)
青山「甘いな。そんな考えはいますぐ捨ててくれ」
キュイーーン、キュイーーンッ!!
青山「・・・・・・・!」
あかね「この警報は何ですか?火災訓練とか・・・・?」
青山「これはエマージェンシーコールだ。ハートレンジャーの出動要請だ。司令室に急ぐぞ」
あかね「は、はいっ!」
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千鳥「みんな、都内にメノスの戦闘員が出現した。現場をスキャンしたが、3Xは誰もいない様子だ。巨大なハンマーで海外ブランドショップを叩き壊して回っているらしい」
黒峰「はっ!たまにはいいことするじゃねぇか。海外ブランドショップなんていらねえんだ。やらせとけよ」
千鳥「平和が乱されているのを見逃すことはできない。早急に現場に向かい、これを撃破してほしい」
赤木「あかね、いきなり実戦だな!俺たちがしっかりフォローするから安心しろよ!」
(どうしよう・・・・いきなり実戦なんて・・・・)
黄平「大丈夫、大丈夫♪メノスって言っても、戦闘員だけなら楽勝だって!」
青山「・・・・不安で緊張する気持ちは分かる。だが、変身さえできれば戦闘員は敵ではない。戦闘員しかいない任務は訓練に最適だ。今回の任務、危険は少ないと約束する」
あかね「青山さん、励ましてくれてありがとうございます」
青山「・・・・何を言っている。励ましているのではない。私は事実を言っている。それだけだ」
(変身さえできればいいんだ。がんばろっと!)
千鳥「それではハートレンジャー出動!みんな、頼んだぞ!今日はあかねさんをサポートするんだ!」
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