突然ですが、以下の算数の問題を解いてみてください

「バットとボールを合わせて1100円です。バットの値段はボールより1000円高いです。

さて、ボールの値段はいくら？」

衝動的に100円と答えてしまいがちですが、ボールが100円だと、バットの値段が1100円となり、合わせて1200円となってしまうので不正解です。

正解は、
50円
です。

これは、認知反射テストという分析的な判断がきちんとできるかどうかのテストの一部なのですが、この類のミスを少なくする方法があるといいます。

それは・・・

なんと、「問題文をわざと読みづらくすること」だそうです。
たとえば、「字を極端に薄くしたり」「網掛けにしたり」といった方法です。

質問は「わかりやすく」、「読みやすく」が基本だと思われるのですが、この場合は、読みづらくしたほうが正解数が多くなるのです。

障害と思われていることが、実は、新たな気づきをくれるきっかけになることもあります。
省けると思って合理的な方法をとってみた結果、ミスが続出することもあるでしょう。

マルコム・グラッドウェルは、著書「逆転」のなかで
「不利なことは避けるべきだというのが世間の常識だ。さもないと状況が後退したり、難しくなったりするからだ。だが、必ずしもそうではない。”望ましい困難”もある」
と書いています。