こんばんは
十和田こまちです♪
昨日は、読売新聞社主催の
「食ショック ~あなたの食の基準とは~」
シンポジウムに参加しました。
その中で、心に残った言葉をいくつか。
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・農業ブームといわれているが、
「ブーム」とは、「にわか景気」という意味。
「農業」が「ブーム」でよいのか?
常に意識すべきものではないだろうか?
・「農業ブーム」のきっかけは、
「中国餃子問題」
「派遣切り」の2点。
・農家で成功している人は
売り先を自分で見つけて、
営業がしっかり出来ている人。
⇒確かに、どこの業界でも、
おいしいから買ってもらえる時代では
ないので、自らPRして
良いところを伝えなければ
買っていただけませんね。
農業も、JA頼りでなく
自分で販路を切り開く時代に
なっています。
・中国餃子問題で、
食の安心・安全が叫ばれるようになったが、
その後の不況で、デフレになり、
食の安全がおろそかになっているのでは
ないだろうか?
・中国は自分達の食べるものは
自国で作るという意識が強い。
日本はどうだろうか?
農業にかかわっていない人は
耕作放棄地が多いことに
関心を持っていない。
⇒私個人的には、
祖父の土地が
耕作放棄地になっており、
いずれ私に土地の権利が
移ってくるかも?!
ということもあり、
関心がありますが、
逆にそういうことでもなければ、
無関心だったでしょうね。
・(無農薬の米農家さん)
お客様アンケートを行った際に、
「自分はこの米を買い続けるので
絶対に生産をやめないでほしい
という声をいただいた」
「こうしたもっと売れるのではという
売り方の提案をいただいた」
今までは、一方通行の情報発信しか
していなかったが、これからは
お客様と対話し、「農業と食」
について、伝えて行きたい。
・(ある生協の品質管理担当)
昨年と比較し、
組合員の収入減、
一回当たり、一点あたりの単価減の現状。
20代~30代は安さを求める。
40代は健康、カロリー、さらに美味しさを求める。
⇒これに関しては、
この生協に商品を提案する立場にあるだけに
ちょっと疑問です。
お客様が安いものを求めている
というよりも、
この生協が、安いものを前面に出して、
そういうお客様を集めている。
私はそう感じています。
・(ある生協の品質管理担当)
中国餃子問題が発生してから、
生協では
リスクコミュニケーション、
生産体験
クレームの情報共有システム
など、安全に投資をしている。
(そのコストは消費者に負担して
もらっているのか?という質問に対して)
それは、生協の中で、負担している。
実際利益率が下がっています。
⇒これには、嘘!!嘘!!
といいたいです。
実際、今現在、センターフィーや
ちらし掲載料など、
今までに請求されていなかったものが、
どんどん上乗せされて
請求されています。
結局、最終的には生産者に
しわ寄せが行っていますよ!!
・現在の農業の担い手は
60歳以上が70%以上
10年後には
農業をする人が半分以下になってしまう。
・農業だけでは
食べていけない現状があるため、
農家は自分の子供達に
跡を継がせたくない現状もある。
・商品について
正確な情報が
消費者に伝えられていない。
なぜ高いのか?
なぜ安いのか?
(いちご狩を例にとって)
A農家・・・甘いイチゴ狩 1000円
B農家・・・甘いイチゴ狩 500円
C農家・・・すっぱいイチゴ狩 500円
これだけの情報だと
断然B農家に行く人が多い。
これが情報を与えるとどうなるか?
A農家・・・農薬を使わず手間隙かけて
甘くなるように作っているので、1000円
B農家・・・農薬をたくさん使って
手間をかけずに作っているので500円。
C農家・・・農薬は使っていないが、
手間をかけずに作ったのですっぱい。
だから500円。(うろ覚えですが・・)
このような情報を与えると、
確実にB農家に行く人は減る。
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このシンポジウムは、
500人の枠に
約1000人の応募があったそうです。
それだけ、食についての関心が
高く、情報を求めている現状があります。
私も、食にかかわる仕事をしている人間として、
正確な情報を伝えることが
使命のひとつと感じました。