長男の入学式当日、子供が同じ高校に通う地元のママ友と駅で待ち合わせして学校に向かいました。
この日、抗がん剤治療をして脱毛が進んだため、数年ぶりにフルウィッグをつけての外出でした。
手持ちのウィッグを装着して見せて、夫が一番自然だと言ったリネアストリア(最近購入しました)で買ったセミロングタイプの物にしました。
ただ、ウィッグの下につけるアンダーネットが行方不明になってしまい、仕方なく直にウィッグをつけて行きました。
家では何度か練習していましたが、はじめて長時間付けるウィッグに少し不安がありました。
一緒に行くママ友には、まだ乳がんの事言っていないので、もちろん抗がん剤でハゲてウィッグかぶってるとは一言も言っていませんでした。
なので、髪型の変化をどう思うか一抹の不安はありましたが、前回会ったのは長男の3月の中学の修了式の時で、比較的間があるので大丈夫かなと思いました。
駅で落ち合った時、一瞬「あれ?」という顔をしたママ友ですが、そのまま普通におしゃべりしながら電車を待っていました。
すると、私のウィッグがいつのまにか少しづつ後ろにズレていたようで、気がついた時には地毛の前髪がモロ出し状態で、完全にウィッグが後方にズレていました
あかん
この状態で電車に乗ったら気まずい、どうしよう、と焦り、思わずママ友に、
私さ、実は乳がんで、今、抗がん剤してるから、毛が抜けてカツラ被ってんの〜
んでもってなんかカツラがズレちゃった〜
とママ友にどさくさに紛れて、それも超早口で色々カミングアウトしちゃいました
するとママ友は私のズレたウィッグを冷静に見て、すぐさま両手でささっと元の位値に戻してくれたのでした。
「ピンで止めて置くとズレないかな?いつもは娘用にピンを持ち歩いているのに、今日は持っていなくてごめんね。」
となぜか謝るママ友。
なんていい人なのでしょう
その日は結局何度もウィッグがズレて、ママ友に度々助けてもらうことになるのでした