2024年2月9日の振り返りです
この日はセカンドオピニオンの日でした。
主治医にセカンドオピニオンを希望していることを伝えてから、約3週間後にセカンドオピニオンの日程が決まりました。
この間、紹介状を受け取ったり、病院間で予約を取ってもう必要があるので、妥当な日数なのでしょうか。
当日は夫と次男の三人でセカンドオピニオンへ行きました。長男は学校があるので、同行せず。
家から病院まで、新幹線を使って片道約4時間かかります。
朝9時過ぎに家を出て、病院到着は14時過ぎ
次男は新幹線のなかでひたすらswitchでマリオをしていました。
今日だけは特別と片目をつむりました
病院について、受付をして、待合室で1時間位待ったところで、診察室へ呼ばれました。
長時間待つ覚悟で来たので、比較的早く呼ばれて安心しました。
先生は穏やかそうで笑顔の優しい先生でした。
「今日は何が聞きたいですか。」と先生
以下、私が質問した内容です
私の転移の状況は?
肝臓、内胸リンパ節、胸膜に転移が見られる。
胸膜の転移は当初放射線による炎症と言われていたが?
もし放射線による炎症であれば、もっと広範囲に炎症が広がっていると思うが、画像で見た限り限局している。
おそらく最初に腋窩からリンパ行性転移をしていたと思う。
自分だったらその時すぐに転移の治療を始めていたかもしれないが、これは後出しじゃんけんで、今だから分かること。その時は分からないかもしれない。
ベージニオの治療効果はあったか?またこのままベージニオを継続した場合の余命は?
私の癌は比較的ゆっくり進行していると思われる。
幸い現在ベージニオが効いていると思う。
しかし、やがて効かなくなるだろう。
ベージニオで完全奏効するのは約2%前後。
もし完全奏効しなかった場合はやがて薬に耐性ができて、腫瘍は増悪してくる。
一度耐性ができると、薬剤を変えるが、その後の使用期間は短くなる傾向にある。余命は統計の通りと思われる。
もし先生が私を治療して下さるとしたら、どんな治療を行うか?
肝臓の腫瘍の場所は運がいいことに非常に良い場所にできている。そして、小さく一個だけ。消せる可能性はある。
CTで見た限り腫瘍の中は黒くなっており、血行の悪い状態。
最初に抗がん剤で叩いて、もし残ったらマイクロ派を照射する。
胸膜はもしかすると瘢痕化している可能性がある。
こちらも治しやすい。
問題は内胸リンパ節。
CTを見た限り、以前から見た目が変化していない。
もしかすると一番やっかいかもしれない。
抗がん剤治療をして、場合によっては放射線治療をする。
肺の結節はまだ転移かどうか判断できない。
経過を見ていく。
先生の中では肺→リンパ節→骨→肝臓の順で治療しやすく、
肝臓の転移が一番難しい。
しかし、幸いなことに私の肝臓は治療しやすい転移だと思う。
それぞれの臓器に応じた治療をしていけば、無病状態に持っていける可能性はある。
私のCT検査が造影剤があったり、なかったりと統一されていない。これだと前後の比較ができない。また、造影剤を使わないと、詳細な腫瘍の状況が分からない。
3カ月アバスチンとパクリタキセルの抗がん剤治療を行う。
抗がん剤は約10%程度減らして投与しているので、皆、比較的元気にしているから大丈夫。
股関節の痛みがひどいが骨転移か?
(私の質問を受けて、先生が過去のMRIやCTを確認してくれました)
骨の融解がみられる。骨嚢胞が既往であるということなので、骨転移かどうかは明確ではないが、PET-CTで確認して、もし反応していたら骨転移と判断する。あと造影剤CT検査も併せて行う。
もし転院希望をしたら受け入れて下さるか。
今のところ受け入れ可能。
転院する場合は今の病院に連絡して病院間で予約をとるように。
病院まで遠いから急に何かあった時が心配だというと、
何もおこらないから大丈夫ですよと優しく先生。
ただ自宅近くにも行きつけの病院を作っておいた方がいいかもしれないとのことで、こちらは追々考えていく必要があると思いました。
先生と話した内容は概ね以上になります。
この間、次男は夫の腕で力尽きていました
私の拙い質問にも丁寧に答えて下さり、夫と私でお礼を言って診察室を後にしました。
お会計を済ませて、病院を出るころにはすっかり夕方になっていて、ここからまたとんぼ返りで新幹線に乗って、家に帰ったので、家に着いたときはグッタリでした