ご無沙汰しております。
前回のブログから9ヶ月も経過してしまいましたが、現在、普通に日常生活を送っております。
追々、現在まで追いつくと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
以下、振り返り記事になります。
2023年1月31日 午後 乳腺内科の診察
乳腺外科の診察が終わって、夫と次男と病院の一階にあるタリーズでお茶をして、次の診察を待っていました。
乳腺外科の主治医からは転移の状況とおおよその治療方針を聞いていたので、それほど緊張することはありませんでしたが、それでも転移前と後とでは見える景色がずいぶん変わってしまい、落ち着かない気持ちでコーヒーを飲んで待っていました。
夫は持参したPCで仕事して待っていて、カチャカチャと打ち込みに集中しておりました。
その姿を見ている夫と私の温度差を感じてモヤモヤした気持ちになりました。
しばらくして、呼び出しがあり、診察室へ向かいました。
乳腺内科の主治医は若い女性の先生でした。
とても丁寧で、じっと目を見てゆっくり説明してくれました。
内容は乳腺外科の主治医が伝えてくれた内容とほぼ同じでした。
現在の状況を再度説明してくれて、使用するお薬についても再度説明してくれました。
タモキシフェンから変わって飲む薬は経口分子標的薬のベージニオとアロマターゼ阻害薬のレトロゾールになります。
ベージニオは2018年11月30日に発売された比較的新しいお薬で、無増悪期間をベージニオ併用投与群28.2カ月も延長した、先生曰く「画期的な」お薬だそうです。
さらに2021年12月24日には「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法」として認可されました。
2020年に手術した私の時には、転移再発した乳がん患者しか使用できないお薬でした。
もし私もこのお薬を術後に服用していたら、転移しなかったのかなと考えると複雑な気持ちになりました。
一通り先生からの説明が終わった後に、何か質問はありますかと聞かれたので、「次男が来年小学生なのですが、そこまで生きていられますか?」と一番気になっていることを尋ねました。
すると先生は、「お子さんが小学校に上がるまでに、ライフステージの変化が起こることはないと思います。」と答えました。
少なくともあと2年は大丈夫ということかなと、少し安心しました。
抗がん剤ほどではないけれど、ベージニオはそれなりに副作用の強い薬でもあるので、初回は2週間の処方で様子を見るそうです。
診察の後は、看護師さんからベージニオについてタブレットを見ながら説明を受けて、転移が分かった患者へ配る冊子などをもらいました。
ベージニオの副作用は間質性肺炎などの危険なものから、代表的な下痢などあるので、これら起こった時の対応策をまとめたフローチャートの用紙をもらいました。
それと、ベージニオの副作用に関する研究対象となっているので、コーディネーターからの説明を受けていると、思いの外時間がかかってしまいました。
そして、すべての説明終わってお会計に向かいましたが、そこでまたびっくりすることがありました。
ベージニオ等の2週間分のお薬代含めた診察代がなんと7万8990円だったのです。
4週間だと薬代で単純に一月に14万以上かかることになるのです。
ベージニオが効いている限り飲み続けるそうなので、私が生きている限り毎月高額な治療代がかかる事を考えると愕然としてしまいました。