私には20年以上お世話になっている眼科があります。
近視とドライアイのために定期的に通院し、検査や目薬を処方してもらっています。
今では長男も近視治療で一緒に通院し、親子でお世話になっています。
大変診断が的確で、かつ思いやりに満ち溢れた女性の先生です。
私はとても信頼していて、引っ越しをして自宅からクリニックまでが遠くなっても通い続けてます。
抗がん剤が始まる前に眼科にも行きたいと思い、先日クリニックに行ってきました。
先生に私が乳がんになってしまったことを伝えると、
「そう、乳がんになってしまったの。病院はどこ?」と穏やかに聞かれたので、
病院名を伝えると、
「そこなら、症例数も多いから安心ね。いい病院よ。」と笑顔で先生は言いました。
そして、続けて、
「私もずいぶん昔に乳がんになったのよ。あなたと同じ病院で手術をしたのよ。開業したばかりで癌になってしまったから本当に大変だったわ。」と。
とても驚きました。
全くそんな様子など微塵も感じませんでしたから…。
ただ、クリニック内には栄養に関することなどの情報や診察時でも食事に関するアドバイスなど受けることがあったので、普通のクリニックで少し珍しいなと以前より感じていました。
先生が乳がんを経験していたためだったのね、と先生の意図がようやく理解できた気がします。
そして、先生から抗がん剤を受けるにあたってアドバイスをいただきました。
「抗がん剤は眼にも溜まってしまうの。だから抗がん剤治療中はソフトサンティアやヒアレイン点眼液などこまめにさして、抗がん剤を洗い流すようにした方がいいわよ。」と。
ヒアレインはいつも処方してもらっていますが、もし無くなったら一般で購入できるソフトサンティアで良いとのこと。
続けて、「乳がんはお薬がたくさんあるからきっと大丈夫よ。ただ、20年以上経っても再発することがあるからそこが怖いけどね。」と。
実際に先生のご高齢の患者さんが20年以上前の乳がんが再発したそうです…。
こんな身近に乳がん経験者がいたなんて驚くとともに眼のアドバイスを受けて心強く感じましたが、抗がん剤治療がますます憂鬱になってしまいました