その数時間後、彼からスカイプに連絡があった。

「やあ、こんばんわ。」

「こんばんわ、今日はごめんね。ちょっと急だったから。」

そう私が謝ると、また私たちはいつもの様にたわいもない話を始めた。
長いこと話し込んで夜も更けてきたころ、いつもと同じように通話を切ろうとするといつもと違うことが起こった。

「今日は残念だったけど、もし良かったらうちで映画観ない?」

「えっ?今から?」

「うん。」

突然の彼の申し出に驚き、私はうろたえた。
彼の思いがけない一言は内心嬉しかったけど、夜遅くに彼の家に行くのは抵抗があった。
軽い女に見られたくない。
第一、あなたには彼女がいるじゃない。

「行きたいのは山々だけど、もう遅いし。 それに彼女いるでしょ? 彼女にも悪いし、この時間は行けないよ。ごめんね。」

「…なんで痛いとこ突くの?彼女とは一ヶ月前に別れた。」

「えっ?」

彼が積極的に連絡してきたり行動をとってきた理由がやっと繋がり、待ちに待ったときが来たと思った。
内心嬉しくてすぐにでも行きたかった。
でも、行けないよ。
そんなすぐには。。。
そう思った私は、溢れそうになってる気持ちを抑え断った。

「この時間は女の子が一人で出歩くのはちょっと危ないから、また今度にしよ。」

「そっちまで、迎えにいくよ。」

「!! …。」

内心、嬉しかった。
彼がしきりに私に会おうとしてくれてる。
そう思うと嬉しくて、高揚し少しずつ顔が赤らんでいった。

自分でも驚いた。
この歳になってこんな気持ちになったり、こんな風に照れて顔が赤らむ事があるなんて思いもしなかったから。
私はもう、それほど彼に恋をしていた。

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