月組『RYOFU』、結局3回観劇しました。 久しぶりにここまでのめり込んだ作品です。
観れば観るほど、この作品の完成度の高さに驚かされました。
初見では圧倒された演出の美しさ。ドライアイス、布、映像、照明、盆の使い方、そして赤兎馬を踊りで表現する発想。それらが使われる絶妙なタイミング。そのどれもが美しいだけではなく、物語を語るために存在していて、無駄がない。
そして重ねて観るうちに、脚本や台詞、歌詞の素晴らしさがますます胸に沁みてきました。
特に心に残るのは、呂布が雪蓮に歌う
「嘘から生まれた恋、愛に変わり始めてきたの 血迷った夢、束の間の夢、愛と呼ぶことすら許されぬ」 (正確ではありません)
という歌。
この時の呂布は、自分の想いを「夢」であり、「許されないもの」としか受け止められない。けれど終盤、命の尽きる間際の雪蓮が呂布に「私への真の愛」と伝えることで、この歌の意味がまた違って聴こえてきました。
最初は切ない恋心を歌った曲だと思っていたものが、物語の最後には二人の愛そのものを表す歌へと変わる。
他にも伏線が台詞や歌詞の中に丁寧に散りばめられていて、だからこそ観るたびに新しい発見がありました。
そして何より、この作品は一人ひとりの人物が生きています。
役の数が多く、月組の皆さんがそれぞれが役を深く作り込み、舞台上で確かにその時代を生きている。だからこそ、一人ひとりの壮絶な人生に引き込まれ、群像劇としての厚みが生まれていたのだと思います。
役者の演技、人物造形、演出、音楽、歌詞。そのすべてが一つの作品のために緻密に組み上げられている。
『RYOFU』は、観れば観るほど好きになる作品でした。
鳳月さんの、血に染まった衣装で狂気をまとった姿は忘れられないと思います。
天紫さんは以前からお美しい方だと思っていましたが、今回は雪蓮の純粋さだけではなく、その芯の強さがとても魅力的でした。
風間さんは、ますます狂気と色気に磨きがかかり、目を奪われます。
彩海さんの李儒は、冷徹な知性の奥に心が見える人物として印象的で、礼華はるさん演じる李粛との対比も見事でした。
佳城葵さんの優しさには、この時代を生き抜くことの危うさがにじみ、強い説得力がありました。
そして影コーラス、ソロの豊かさと厚み
まだまだ書きたいことは尽きません。
素敵な作品をありがとう。
初回に観劇した時の感想です。
そしてショー。長くなるので分けます。
