再演を聞いた時、複雑な思いだった。剣幸さん、こだま愛さんの退団公演。お2人への、あの時の月組への当てがきの作品を再演して壊される様な気がして嫌だった。
それを見たいと思う様になったのは、徐々にだったかな。1番はウタコさんミミちゃん、当時のトップコンビがアドバイザーとなり、何回も指導に入ったと聞いたからかな。
初演を知る方が最大限この作品に関わって作り上げたという記事を読んだ。演出の小柳奈穂子さんが初演のファンで初演の世界を忠実に甦らせる事に力を注いだと言うことも。
たがら、初演とは別物として見ようと気持ちもきちんと持っていったつもり。
ライブビューイングで観た。見ながら、最初の太鼓の場面でのんちゃんとみつえちゃんがここで顔を見合わせいたなと思い出し、祭りの場面でぐっときてしまった。これは懐かしさからだと自分で思う。
台詞も、歌詞も、台詞の感じも、間も、こんなに身体に入っているを見ながら感じていた。
台詞も歌詞もそのままだった。
それでもすっーと、初演とは別物の「川霧の橋」として素直にみていたのを、観終わって幸せに思った。
作品へのリスペクトがあった。
名作だったなあと、何度も思うが、改めて思った。江戸の町に住む様々な人が懸命に、そして思いやりながら生きていて、台詞の一つ一つが生きている。
大火事の場面の群衆芝居、言葉の積み重ねで思い合う気持ち、人生の転機、様々な事が凝縮されている事に凄さを感じる。
ショーの最後に、この公演に出演した全員を見た時、川霧の橋をこの人数でやったのか‥。という気持ちがまず湧いてきた。
いかに一人一人が生きた人々を演じていたかを思い、月組の芝居の力を嬉しく思った。
月城さんの幸次郎。お光を好きという気持ちが真っ直ぐにあらわれていて清々しく、新生月組をこんな気持ちで引っ張って行くのかな。
久しぶりに宝塚にはまりそうな気がします。