1つ年上、髪型はボブ、高身長、無邪気な笑顔


私の好きな人。


何がきっかけって訳でもないんだけど気づいたら好きになってた







「夏鈴ちゃーん!」


当の本人はというと今日もお気に入りの後輩におなじみの絡みをしている。



「なんですか理佐さん」


「夏鈴ちゃん可愛いね」


「もー分かりましたって」


どっちが先輩なのやら。


あーあ、私の気も知らないで楽しそうにしちゃって


この場にいるのが嫌になり立ち上がって外に出る。






『さむっ』



季節は冬


私の心と同じくらい冷たい風が身体を包み込み心身ともに冷えていく



ネットで服でも探して時間を潰そう










どのくらいの時間が経っただろう


スマホをいじる指先がだんだんと重くなるのを感じ、自分の息で凍ってしまいそうな指をなんとかほぐそうと試みる



もうそろそろ戻ろうかな。


と思っていたら背後から声がした




「こば」






心臓が大きく脈を打つのを感じる。


「風邪ひいちゃうよ?」




私がいないのに気づいて探しに来てくれたのかなと少し期待した。


『りさの方こそ。そんな薄着で...』


「5分後にレッスン再開するから呼びに来た」


『あっごめん!ありがとう』


先程までの淡い期待はすぐに打ち消され、呼びにこさせてしまったことを申し訳なく思う



『すぐ行くから先行ってて!』


「わかった~」



さすがに一緒に戻るのは気まづいし向こうもきっとそう思ってるだろうから少し遅れてレッスン室に戻る。



「小林さん!ダンスのこと聞きたかったのにどこ行ってたんですか!」


さっきまで理佐に絡まれていた夏鈴ちゃんが少しいじけた顔で話しかけてきた


「汗かいたから外で涼んでた」


ごめんね〜と子供をあやす様に言いながら頭を撫でてやると顔を背けながらも嬉しそうな顔をしている


こうゆうのが私には足りないのかなぁ。と思っていたら



誰かの黒い視線を感じる




理佐だ、



夏鈴ちゃん取られて嫉妬してるのかな。


そんな思考で私もまた夏鈴ちゃんに嫉妬心を抱いてしまう。


最低だなぁ、私





じゃあ皆ポジションついて!


レッスン再開を知らせる声でふと我に返る。


集中しなきゃ





踊ることは好きだし何もかも忘れることが出来る。





ただがむしゃらに一生懸命踊っていたらあっという間に時間が経っていた。




今日はこの辺で終わりね!


「「お疲れ様てしたー!」」



レッスンも終わり一番乗りで帰ろうと着替えをしに更衣室に入ればそこにはもう先客がいた。


「早いね」


『理佐の方こそ』



長い沈黙が続く







「私のこと好きじゃなくなった?」






『え、』


この人は一体何を言っているんだ


『ごめん、どういうこと?』


「私のこと好きって言ってくれてたのに、なんか最近よそよそしいし」


さっきだって、と続ける理佐の顔は今にも泣き出しそうな表情をしていた。