保湿剤のヒルドイドを塗ると顔が赤くなる? | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは。

薬剤師の安美です。

 

 


「保湿剤のヒルドイドを塗っているのに、顔が赤くなる」
勤務先の薬局で赤ちゃんのママからこんな相談を受けたことがあります。





ヒルドイドは保湿剤としてよく使われます。

 

クリームやローションなどがあります。



 

赤ちゃんに処方される保湿剤だから

副作用はない

 

そう思いがちですが・・・
実は、ヒルドイドが顔の赤みの原因となることもあります。




まず第一に、ヒルドイドには、

血行をよくする=血管を拡張するはたらきがあります。

このはたらきのために、
顔などの皮膚がうすいところにぬると、
刺激感やかゆみを感じたり、赤みが悪化することがあります。




また、以前、メーカーの勉強会で聞いた話ですが、
ヒルドイドが体質的にあわない人もいるそうです。

その場合、顔に塗ると赤くなるケースが圧倒的に多い

とのことでした。

 

 

 

今回の場合、

赤ちゃんのよだれかぶれが炎症レベルになっていた可能性があります。

 

ヒルドイドは乾燥肌の保湿にはよいのですが、
すでに炎症レベルになっていると、
ヒルドイドの血管をひろげるはたらきが災いして、炎症が悪化することもあります。

 

ヒルドイドがあわない、効果が出ない症状にも関わらず塗り続けると、

治るどころかひどくなっていくというわけです。

 

 

 

保湿剤のヒルドイド(ヘパリン類似物質)を塗っているのに

顔が赤くなって治らない

 

という場合は、一度ヒルドイドを使うのをやめて様子をみてみることをおすすめします!