いよいよ8月も最後の週となりましたが、今週も売国と増税政策のお話です。
財務省を中心とした日本政府は、来年度にはプライマリーバランス(PB)が黒字化すると発表しました。
もちろん、鉛筆をなめた架空の目標値ですが、政府の骨太の方針にも記載されてしまったこのPB黒字化とは、単に政府が黒字になるのだからよかったねという話ではありません。
会計の原則ですが、片方が黒字になるということは、片方が赤字になるということです。
基本的に経済情勢を大局的に語る際、政府、家計、企業、海外という4人の登場人物がいるのですが、この中で政府の黒字が確定すると当然、誰かが赤字になる必要があります。
つまり、今の政府は『俺が黒字になるために、国民という家計や企業を赤字にしてしまおう』という恐ろしい考え方であり、PB黒字化とは『国民赤字化』だということがわかります。
実際に、内閣府が出しているデータをみると、2024年度から2025年度になった際、PB黒字化を達成すると、政府はもちろん黒字になるのですが、その裏側で家計と企業が下がっている、つまり赤字に向かっているのが分かります。
つまり、戦後最長、26ヵ月間も連続で実質賃金を減らし、事実上、国民を貧困化させてきた政府が、更に増税したり、給付金を減らすなどして、国民からより多くむしり取ろうとしているのです。
まさに狂気の沙汰ですよね。
政府は国債の発行という形で、お金を生み出せる存在です。
つまり、政府にお金がないということは事実上ないのです。
国民が貧困化し、苦しんでいるのであれば、政府は国債を発行し、必要なところに手当することが可能です。
当然、消費税減税や廃止も可能なのです。
恐らく、今年の10月には自民党総裁選挙がありますが、自民党内で、唯一消費税減税を主張し、半年以上前から総裁選出馬を表明している青山繁晴さんは、マスコミに一切取り上げられない状態が続いていました。
最近はようやく報道機関も青山さんを取り上げつつありますが、自民党の既存勢力を壊し、消費税の減税を標榜する青山さんを今の権力者は面白く思っていないのでしょう。
力を使い、報道機関に圧力をかけ、黙殺しようとしていたのです。
とにかく、必要なのは、我々一人一人が正しい知識を身に付けて『PB黒字化』に反対するまともな政治家を選ぶことにつきますね。
【参考情報】
■政府が25年度基礎的財政収支=プライマリーバランスの黒字化試算を初めて発表
(2024年7月29日)
■【緊急】岸田首相が退任を表明したので、ポスト岸田の日本経済について解説します 三橋TV
■子供たちの健康と未来を護る会【YouTube】